文 ひこ・田中 絵 はまの ゆか 光村教育図書 1300円+税
絵本の扉の、ひこ・田中のことばは、つぎのようにはじまります。
おばあちゃんは、いろんなことが へたなん。
おかあさんは、「へたやなんて いうたら アカン」と おこります。
おばあちゃんは、「へたでええよ」って わらうの。
わたし(ネネ)はおばあちゃんのへたなところを、つぎつぎといいます。たとえば、「おぼえるのも へたなんよ」と。でも、おばあちゃんは「ネネは、おぼえるのが じょうずね」とほほえんでくれます。
わたしは友だちの「へた」なところ、「じょうずな」ところを、おばあちゃんに話していきます。そしておかあさんのこと。自分のそのことを。そしてわたしがたどりついたところは、「わたしは おばあちゃんの へたなところが すき」「おおきに。へたで よかったわあ」。そして、おばあちゃんのじょうずなところは……。
言葉が少しずつずれながら、そこへたどり着いていく、くり返すことばのグラデーションに思わず「うまいなぁ」とつぶやかされます。
絵の、はまのゆかは精華大学マンガ専攻科出身。そのことがとてもよく生きている絵です。おじいさんのわたしは「新時代の到来やなぁ」。
仕事場に着き、パソコンを立ち上げましたが、「う~ん、頭が疲れとるなぁ」。なにもしないで帰ってきました。
月刊『子どものしあわせ』に、わたしのインタビュー記事がでています。タイトルは、連載トーク「私を育ててくれた人たち」。
書いてくださったのは伊藤知代さん(本の泉社)です。アホがお好きな方には、おすすめでしょうか。
私は、本日、今江祥智さんの関西弁の翻訳が、素晴らしいと思っておりました。
対談で、とてもいい勉強をしました。今日も、神楽坂、明日も神楽坂。芸者遊びは、夢のまた夢???
読ませてもらいます。ひでちゃんの初めての原稿料になった雑誌です。昨日は、頭も体も疲れる特異日だったようですね。
ひこさんは大阪の方です。今江さんは関西生まれの関西育ちで、日本語の名手ですからね。
木枯らしモンジャロウさま
ひこさんには「いま」がありますよね。過去的作品は名文。現在的作品は創文だと、つくづく教えられます。
ひでちゃん
『ひでちゃんのしあわせ』でもあったんだね。特異日じゃないよ、これ平凡なの。