林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

寝正月

2015-01-02 | 林住期

元旦の昨日は酷く寒かった。昼前には急に曇ってきて、小雪がちらつくほどだった。
本当は猫額亭でのんびりしていたかったけれど、何事にも前向きなしゃもじいに、高麗神社の初詣に誘われた。
ラジオ体操冬休み以来、日毎に堕落してゆく心身を目覚めさせるために、一緒に出掛けることにした。

かわせみ街道は渋滞が続き、排気ガスを浴びながら歩くことになる。
そこで、蝋梅が開花し始めた栗坪の集落から、細い道を辿り、かなりの遠回りになる獅子岩橋を渡り、高麗神社に着いた。
入口の鳥居から拝殿まで、既に長い行列ができていた。行列は着膨れた羊の群れのように見えた。

しゃもじぃにしては珍しく、素直に行列に加わったけれど、森生は行列が嫌いだ。
いくら神さまでも、こんなに大勢の羊たちの願いを覚えきれまい。大体、
信心は心のありようの問題で、時と所を選ばないはず。
とかなんとか屁理屈を捏ね上げ、行列には加わらず、知人が多い隣の聖天院へ、先に行くことにした。

聖天院の皆さんと久しぶりの雑談の後、昼飯は清流の谷戸にある西洋骨董食堂シェ・ノワで名物カレーライスに。
そして合計16,352歩も歩いて、坂の町のわが猫額亭に帰って来た。これは最近の3日分に当たる歩数だ。
身体は少し暖かくなったが、襟巻帽子を持ってゆかなかったので、頭が芯から冷えろれつが回らなかった。

 

昨日とは違い、今日は何にも予定が無い。本当の正月が来たようだ。
これから、思いっきり堕落して寝正月にします。
誰も来ないでね。

150102