ringoのつぶやき

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DJ-ドイツの銀行業界、問題はドイツ銀にとどまらず

2016年10月13日 13時11分42秒 | 

 

 【フランクフルト】ドイツは欧州の経済・政治大国かもしれないが、そのことは同国の銀行からはとても想像できないだろう。
 
 欧州3位でドイツ最大の銀行、ドイツ銀行はうんざりするほど多くの問題で苦しんでいる。金融危機前の住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売問題で、米司法省に多額の制裁金の支払いを求められている。規制上の問題を数多く抱え、株価は数十年ぶりの安値をつけている。

 ドイツ政府は、ドイツ銀行を救済できるか、または救済すべきかどうか思案しているため、同行の苦境は政治的な問題となっている。アナリストの大半は、現段階では救済は不要と考えている。また、ドイツ銀行のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は9月30日、従業員に対し、同行は「すべての資本要件を満たしており、再編も順調に進んでいる」と断言した。

 世論調査会社TNSエムニドがニュース雑誌「フォークス」の委託を受けて実施した調査によると、ドイツ銀行に対する公的支援について、「反対」が69%に上り、「賛成」は24%にとどまった。イタリアとギリシャでさらに大きな問題が差し迫る中、国内の財政問題がメルケル首相の懸念事項に加わっている。 

 苦境にあるのはドイツ銀行だけではない。国内同業のコメルツ銀行は、従業員の最大20%を削減し、事業規模を縮小する計画を発表している。欧州中央銀行(ECB)の超低金利政策は、ドイツの多数の貯蓄銀行や協同組合銀行の収入をむしばんでいる。
 
 イタリアなど他国の銀行は不良債権処理という課題に直面しているが、ドイツの銀行業界が抱えているのはより構造的な問題だ。同じ場所にあまりにも多くの銀行がひしめき、そのすべてが株主を満足させる必要があるわけではない。また、法的・政治的障害が整理統合を難しくしている。

 ドイツには上場している大手行のほかに、リテールバンキング分野に公営の貯蓄銀行や協同組合銀行などがある。数十年前、欧州ではこうした分断的構造が今よりはるかに多く見られたが、他国では改革によって、異なる種類の銀行の合併が可能になった。しかしドイツでは今日に至るまで、そうした合併は政治的に困難な状態が続いている。

 ファクトセットによると、フランスの大手行の株主資本利益率(ROE)は昨年末時点で6.18%だったが、ドイツは4.51%。またフランスの地方銀行のROEは8.88%だったが、ドイツは2.65%にとどまった。

 専門家は、ドイツには必要以上の銀行があると指摘する。ECBのデータによると、ドイツの2014年の銀行数は人口4万5552人に対して1行と、ユーロ圏の主要国の中で最も多かった。スペインは20万5593人に1行だった。

 
 だが、多くの人が貯蓄銀行と密接な関係があることもあって、整理統合は難しい。貯蓄銀行は数と政治力の両方で一大勢力となっている。貯蓄銀行の上部組織が今年発表したデータによると、貯蓄銀行の数は400余り、従業員数は約23万4000人、貯蓄口座数は4400万に上る。

 貯蓄銀行は金利収入の利ざやに大きく依存しているため、ECBの低金利政策に不満を訴えている。ドイツの規制当局は銀行に対し、これまで無償で提供していたサービスの有料化によって利益をあげられるかどうか検討するよう求めている。ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)のフーフェルト長官は今年、フランクフルトで開催された会合で、顧客は無料でサービスを受けるのが好きだが、「代替収入源がなかったら、サービスは長続きしない」
と述べた。
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