タクラマカン砂漠のタクラマカンとは
タッキリ(死)マカン(無限)の合成語。
そんな地でも、頑張っている木がタマリスク(市場でシシカバブの串にも使われていましたね。 9月30日ブログ)とポプラ。
ポプラは砂と熱風を防ぐ為に植えられ、彼方此方に素晴らしいポプラ並木を見る事が出来たそうです。
このポプラ並木は、キジル千仏洞へ続く道です。
ギジルとは、赤いという意味。
後漢から宋代にかけて造られてたギジル千仏洞は、長安~天山のシルクロードの一部として、世界遺産に登録されています。
この像は、クマラジュ。
この人がインドから持って来た経典を中国に伝え、それが後に日本に伝わったと言われています。
さて、ここからは少し前後しますが、夫の旅行メモをもとに御紹介。
何しろ、この為にシルクロードを訪れたようなものなので・・・
赤い字は夫のメモです。
晴天の中、スパシ故城に到着。
青空の中、古の城跡あり。
わたる風、強し。
三蔵法師も訪れたこの故城。
4世紀当時は2000人もの僧侶が暮らしていたとか。
2007年、・世界遺産に認定されるも時遅く、1900年代のドイツ・ロシア・英国・日本等の探検隊により荒らされ、尚且つ日干し煉瓦の為、風化も著しい。
このままでは10年持つかどうか・・・
この遺跡の向うに見えるのは天山山脈。
ここの地域に住む人は、この山をチョルタグ(禿げ山)と呼ぶ。
原則5000メートルを超えないと山に名前はつけない。
そして、こちらは塩水峡谷。
この辺は、典型的な褶曲山脈(地域変動によって、横からの力を受けて盛りあがった山脈)であり、それを実際目で確認出来る事に感動する。
この山々の中に見えるのは川床。
川床は塩で白くなっている。
ここは古のシルクロード。
三蔵法師は馬かロバでこの道を進み、2800メートルの山を越えカシュガルに向かった。
渓谷を抜け、高度を下げつつ道は続く。
一時間ほど下って行くとオアシスが。
岩山の間に流れる川。
ポプラの並木。
水田まである。
このオアシスにあるのが、先に紹介したギジル千仏洞です。
しかしここも、貴重なものは探検隊に持ち出され、その後も地元民により仏像の金の部分が
削られてしまったりだそうで・・・・
さて、明日は一気に飛行機で天山山脈を越え、ウルムチに戻ります。
・・・「桜欄の美女」って御存じ??
夫のメモでシルクロードを辿るうちに、こちら北国は秋が深まっております。
市内はまだ紅葉のハシリですが、場所によっては
シルクロードもいいけれど、日本の四季は素晴らしい。