昨日は今年最後の枝豆を買って来ました。
店先でカボチャに囲まれて枝から豆を外している夫。
これだけの量なので、茹でるのには大鍋で四回。
茹でたても美味しいけれど、翌日が更に美味しい。
今晩もたっぷり頂き、後は冷凍にします。
あぁ~~ 枝豆太りの季節も終わったわ~~~ 淋しい・・・
さて、本日は先日受けて来たバターの講座のお話を。
バターと言えば、「美味しいけれど太る・・」というのが私のイメージ。
だって、あれ、つまりは脂肪の塊でしょ・・・と言う・・
でも、脂質というのは、三大栄養素の一つ。
エネルギー源であり、細胞膜の構成成分。
そして食品を美味しく食べやすくするという重要な働きもあります。
ところで講義の初めに、「私達が摂取する脂質の殆どは中性脂肪で、これと脂肪酸を混同している方が多い」
と言われたのですが、実は最早ここで
せいぜい私の知識では「中性脂肪 = 悪」位で、脂肪酸に至っては混同する以前に知識がない。
まあ、ざっくり言うと、中性脂肪が分解して脂肪酸になるそうです。
で、その脂肪酸の種類や分子レベルの並び方によって脂質の性質が決まると。
で、その脂肪酸のうち、飽和脂肪酸が多いと個体に、不飽和脂肪酸が多いと液体になるんですって。
ここで、炭素鎖で簡単な説明があったのですが、皆さんはオメガ脂肪酸って御存じですか?
何となく健康にいいというイメージがある(の?)そうですが、オメガと言うのは、ギリシャ語で最後という意味。
最後の方から数えて何番目に炭素の二重構造があるか(不飽和結合)というのを表している言葉なだけなので、健康にいいという意味ではないそうです。
ただ、この系統の脂肪酸は必須脂肪酸。
程良く取ると、血糖値や血圧を下げたり、動脈硬化予防になるとか。
なぁ~~んだ、結局は体にいいんじゃん・・・ 文字には意味がないというだけで・・
と思ったのですが、間違っている???
すみません、こんなレベルの私なので、難しい話は飛ばします。
で、バターです。
バターって何にも添加物が入っていない・・というのが原則。
牛乳を原料としているとってもシンプルな食材とも言えます。
で、その成分や製法によって四つに分けられます。
先ずは成分で
1 無塩バター
2 有塩バター
製法で
3 発酵バター
4 非発酵バター
日本で市販されているバターの殆どは、有塩で非発酵バター
無塩バターはお菓子など使われ、叉ヨーロッパでは殆どが発酵バターなんだそうです。
そして一番興味があるのが、バターとマーガリンの違い。
バターの成分は約80%が乳脂肪。
乳脂肪は食用油脂の中で最も消化が良く、赤ちゃんや胃腸の弱いお年寄りにも安心。
肌や粘膜を健康に保つ脂溶性ビタミンAは、天然油脂中最高の含有量。
そして先にも述べましたが、添加物ゼロ。
牛乳の脂肪分だけです。
一方マーガリンは植物性油の脂肪分と食用加工精製油脂を料とし、それに牛乳成分やビタミン・香料を添加し、固めたもの。
実はカロリーもバターより若干高いし、ビタミンAはなんとバターの5%未満。
一時何でも植物性が良くて動物性は悪い・・という時期がありましたが、アメリカでは最近はバターが見直され、マーガリンを逆転したそうです。
ただ、じっくり栄養成分を比較してみますと、若干マーガリンの方が塩分が少ない以外、ビタミンAを除くと栄養価の差はないようです。
それにパンに塗る時はマーガリンの方が便利ですものね。
ただ最近はバターにひまわり油等を加え滑らかにしたバター(厳密にはマーガリンのバターの中間)も市販されているようですので、段々マーガリン自体は今後衰退していくかも・・・ですね。
おまけにマーガリンにはトランス脂肪酸の問題もありますし。
実はトランス脂肪酸は天然由来のものにも微量含まれているそうですが、もともと液体の植物油を半固体や個体の油脂(ショートニングやマーガリン等)にする製造過程で生じるもの。
このトランス脂肪酸の摂取が多いと冠動脈疾患などのリスクが増えると言う事で、WHOでは総エネルギーの1%未満に抑えるように指導しているそうです。
ただ、アメリカ人の平均摂取量が2.2%に比べ、日本人は0.3%。
ドーナツやケーキ等をバクバク食べない限り大丈夫みたい。
逆に体にいいと言われているココナッツオイル等に多く含まれている中鎖脂肪酸。
この中鎖脂肪酸は、彼方此方寄り道せず肝臓で速やかに消化されるので、すぐエネルギーになり体脂肪になりにくいという性質があります。
実はバターもその中鎖脂肪酸が多いんですって。
講座に出る前は「バターは美味しいけれど太るから怖い 」
と思っていましたが、結構優れものなんですね。
と言って食べ過ぎちゃ何にもなりませんけれど。
さぁ、今夜はバターコーンを作ろうかな。