RP政治考

現役政治記者の永田町観察+α

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振り子

 「これが永田町の恐ろしさなんだ。政治記者としてこの動きをきちっと見つめたらいいですよ」。

 「安倍退陣」と「福田康夫首相誕生へ」。ワンツーパンチのような衝撃が、筆者を打ちのめしていたからでしょう。先日、あるベテラン政治家から温かいアドバイスをもらいました。

 それにしても、派閥領袖がかついだ福田氏に対し「バスに乗り遅れまい」と国会議員が次々と支持に回る姿をみて、政治記者にもかかわらず政治不信に陥ったことを認めざるを得ません。

 “変わり身のはやさ”とはこのことか−。退陣表明の12日夜、赤プリで記者団に「小泉総理の再登板」を訴えた片山さつき議員が、翌々日には福田陣営の結団式で福田氏の横でこぶしを挙げていました。
 片山氏以外にも、わずか一年前に安倍支持に回った多くの議員たちが、安倍と正反対に位置する福田氏を支持。しかも基本政策を発表する前から…。

 引き金を引いたのは安倍。そして道筋を敷いたのが「福田支持」をいち早く表明した小泉でした。

 「結局、振り子だ。国民は安定を求めている」。別のベテラン閣僚が解説してくれました。しかし、筆者は16日の自民党立会演説会で麻生太郎氏が述べた現状認識の方が正しいとみます。

 「慌ててつくった多数派も成立の瞬間から瓦解の方向に動き出す」。

   *   *   *

 今回の政変を受けて生まれる福田政権は、結局は歴史的に「政権交代の序章」と位置づけられるのではないでしょうか。
 
 福田が立会演説会で自身のキーワード「自立と共生」を「自立と共存」と言い間違えたのは象徴的でした。派閥連合の古い権力構図に載り、リーダー自身に準備のない政権がどこまで安定感を醸し出せるか、大いに疑問があります。 

サヨナラ官邸主導

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敗北研究

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