Rimshot!!!!

映画観たり、アメコミ読んだり、占いしたり。

X-MEN:アポカリプス

2016-08-17 | 映画
1983年。
73年のマグニートーによる対ミュータントロボット・センチネルの奪取・襲撃事件、
そこで議員を助けたミスティークが「英雄」として扱われるようになってから
10年の歳月が過ぎていました。

一触即発だったキューバ危機、そしてベトナム戦争を経ても
東西冷戦はさらに悪化。各国は核軍備を強めていました。

ついに「恵まれし子等の学園」を開設し、
子どもたちに多様性を学ぶ教育を行うチャールズ。
名を変えて東欧で妻と娘とともに暮らすエリック。
人知れずミュータントを保護するレイブン。
そんな三者の運命も、大きく揺るがしていく事態が勃発します。

かつて彼らとともにヘルファイアー・クラブの企みを阻止した
CIAエージェント、モイラ・マクタガートが追っていた
ミュータントを神と信奉する秘密結社のひとつが、
肉体を乗り換え、新たな能力を吸収しつつ
古代エジプトを支配していた「最古のミュータント」
エン・サバー・ヌールを目覚めさせてしまうことになります。

「弱者がルールに則って共存している世界」を灰に変え、
自分たち「強者」の世界へと作り変えようとする存在。
能力を増幅されたミュータントの4人の従者を連れた姿は、
いつしか黙示録・・・アポカリプスと呼ばれるようになりました。

「英雄」に憧れる少女、ストーム。
より強い力を渇望するサイロック。
ミュータント闘技場の堕ちた王者、エンジェル。
そして、世界へと絶望したエリック・・・マグニートー。
この4人を新たなホースメンとし、世界を灰に変えようとするアポカリプス。
彼が狙ったのは、チャールズ・エグゼビアの強大なテレパス能力でした。

チャールズを襲う危機に、レイブンは少年たち・・・
今作ではハボックの弟となったスコット・サマーズ・・・サイクロップス、
制御不能の能力に悩むジーン・グレイ、
レイブンに救われたテレポーター、カート・ワグナーことナイトクローラーに
エリックをある事情で捜しているクイックシルバーとともに戦いを挑むことになります。

多くの力を持つ最強の敵に、若きX-MENたちはどう立ち向かうのか?
・・・人類とミュータントは、今度こそ共存の道を歩むことができるのか。


現在のアメコミ映画ブームの端緒となった「X-MEN」シリーズ。
その6作の集大成が、今作となります。
ファースト・ジェネレーション」「フューチャー&パスト」の3部作の完結であるとともに
前作で歴史改変された旧3部作から(特に「X-MEN2」)も様々な要素が拾われ
これまでの総決算と言うべき物語となっています。

今回の敵はゲームや邦訳でその名や姿を知る人も多いであろう
アポカリプスであり、強大な敵ではあるのですが
アポカリプスの強大さよりも「ファースト・ジェネレーション」からの
3人のミュータントの物語の決着、という方が印象に残る、
というのが今のところの感想です。

そして今回は前作では途中退場(エリック脱獄作戦だけの参加だったよね)の
クイックシルバーの見所が盛りだくさん・・・というか
お前あきらかにクイックシルバーというよりDCのフラッシュだろ!といいたくなる
超高速レスキューや超高速格闘など、おいしいシーンをかなり持っていってたり。
加えて、「能力を制御できない」スコットとジーンの関係性や、
悪魔的な外見でありながら宗教心が強く、かつ普通の若者でもあるカートといった
若きミュータントたちの物語も、「もっと先を見てみたいなぁ」と思わせるものがあります。

歴史改変を経た現在のX-MENの物語、は「デッドプール」へと続いているのですが、
今作のエンドロール後で触れられたのは、今作でも登場した彼の物語・・・
「ウルヴァリン」3作目への伏線。
持っていかれたあれは、はたして何を生むことになるのか。
ヒュー・ジャックマン(とパトリック・スチュワート)の最後のX-MEN映画作品への出演作は
来年春の公開が予告されております。
「デッドプール」続編ともども、こちらも楽しみでございます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 付録目当てなんて久しぶりの感覚 | トップ | まぁある程度はね »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画」カテゴリの最新記事