琳派墨絵クラブ・部誌 「なてし子」

江戸琳派の祖、酒井抱一家に伝わる、本格的な琳派の画法を継承する「琳派墨絵クラブ」の活動日誌ブログです。

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「鈴木其一」展より

2016年10月28日 | 琳派、日本画、酒井抱一
2016年9月10日~10月30日
六本木・サントリー美術館
「鈴木其一」展
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2016_4/


先日、行って参りました。
勉強でした。
素晴らしかったです。

(展示を観て、ちょっと考えた事、ふたつ)

「鈴木蠣潭のこと」

この展示でとても嬉しかったのは、鈴木蠣潭(れいたん)の作品を多く観られた事でした。
鈴木蠣潭は、酒井抱一の最初の弟子という事ですけれども、
その優れた技量、運筆の安定感は、天性のものだと思います。
抱一も、蠣潭が幼い頃から目にかけていた様子です。

光琳の百回忌を行い、琳派の後継者を名乗った抱一ですが、
一体、どのような過程で、琳派の画法を研究していったのか、私はいつも想像するしかありません。
抱一にアドバイスが出来る絵師もいたことでしょうが、
おそらく、才にたけた蠣潭などが身近で、常に傍らにいて、
抱一の琳派研究と活動を支えていた事でしょう。

元祖の俵屋宗達にも、盟友というべき、本阿弥光悦がいます。
尾形光琳にも、弟の尾形乾山がいます。
何か、私には「琳派の芸術」が一人の頭脳によって考え出されたものや、または受け継がれたものではなくて、
誰かと美意識を共有する、その喜びの中に養われているような気がいたします。

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鈴木其一の「朝顔図屏風」

其一の「朝顔図屏風」は、本当に素晴らしくて、
ただただ、圧倒されました。
作品の写真は、今回の展覧会のポスターなどにも使われていました。

「杜若図屏風」が、地にしっかりと根をおろして、行進のように配列されているのに対し、
この「朝顔図屏風」が対照的で、
宙を浮遊する自由さのように、私には見えました。

其一の作品にしては、めずらしく大らかで、こだわりのない明朗さがあります。
近づいてみると、苦心惨憺の跡あり。命懸けで描いているのが分かります。
これからどんな時代も国も飛び超えて、通用し続ける作品だと思いました。


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