◇◇from Beijing

このブログは2005年~2006年までのものです。

空心餅(コンシンビン)

2005-08-31 23:58:37 | 北京生活・食(家)

北京出身の料理研究家で、日本のテレビや雑誌で活躍されているウー・ウェンさんって方がいらっしゃるのですが、その方が年に何度か北京にいらして、料理教室が開かれています。私は行ったことないのですが、友達が参加していて、今日は彼女からそのお教室で習ったという「空心餅(コンシンビン)」ってのを教えてもらいました。簡単な上においしくて、習った人達がお家でリピートする率がいちばん高いメニューなんだとか。西太后の好物だった宮廷料理だそうです。

 

この小さなパンのようなもの(餅=ビン)が、おもしろいんです。ビンの部分を作る際、生地の中に、油を塗った小さな丸い生地をつめるのです。ビンが焼き上がったあと、ビンを手で割って、その詰めた生地取り出し(これも食べれます)、そこにできた空洞の部分に、牛肉のそぼろ(ショウガ、酒、砂糖、醤油で味付け)を詰めて食べるんです。これ、シンプルな料理ですが、焼きたてのビンがとても風味があって、甘めの肉そぼろと相性ばっちし!めっちゃおいしかったです 我が家でもただちにリピートさせていただこうと思います。
「ウー・ウェンの北京小麦粉料理」という本にも出ていますので、興味がある方は読んでみてくださいね。

--------------------------------------------------

ウー・ウェンの北京小麦粉料理

高橋書店

このアイテムの詳細を見る






ちょっとだけ明十三陵

2005-08-30 21:59:15 | 北京・観光地

八達嶺長城の後、明の十三陵というところへ行ってきました。明十三陵とは、総面積40k㎡もある山裾のエリアに13の明代皇帝の陵墓が点在している陵墓群だそうです(説明はこちら)。ガイドブックをさらっと見てはいたけど、このくらいしか知らずに行ってしまいました。とりあえず、知り合いから地下宮殿ってのがすごいらしいとは聞いていたのですが。

八達嶺長城を昼過ぎに出発。途中、運転手さんオススメの「清潔で超安くて超量が多くておいしくて結婚式とかもできる3階建てのレストラン」へ行くことに。どんなレストランかと思ったら、どローカルな家庭料理(東北料理)の店でした。どこが清潔やねん、とツッコミたくなるテーブルでしたが、まあでもたしかに激安で量がめちゃくちゃ多くて、味もおいしかったです。4品ほど+飲み物を頼んで30元。安っ。しかもどの皿も食べきれないほど大盛り。

 痺れる辛さ!ゴハンがすすみまくり

パパッと食べて、再び出発。十三陵の手前に近づいて来たあたりで、りんご?梨?の農園があり、低い木に結構実がなっているのが見え、路上で果物の販売をする人達もたくさんいました。参道の門が見えてきて、「ここの石像が有名だから歩いてくるか」と聞かれましたが、長城で疲れきっていたので、とりあえずメインの地下宮殿ってのを見に、定陵へ行ってもらうことにしました。しばらく行くと大きな看板が見えてきました。

 おお、ここも世界遺産かい!期待がふくらみます

駐車場に入って行くと、「ここのトイレは5星級よ!」と運転手さんが嬉しそう(きれいだったけど、まあ、日本の普通のレベル。紙ないし)。駐車場の周辺にも果物売りの人達がいっぱいいてはりました。あと柿の木がたくさんあり、実がたくさんついてましたよ。旬の時期には1個5角で売ってるらしいです。

チケット売り場でチケットを買いましたが、60元もしました。八達嶺長城が45元だったので高く感じます。定陵を見るだけならもっと安かったのかも?

 入り口入るとすぐに博物館もあります



定陵の地下宮殿までは、小さな階段や上り坂があるんですが、普段だと何も感じないようなこんな道さえも、長城のあとだとキツかった(涙)へとへでヨレヨレな私達の横を「いい散歩道だねー♪」なんて言いながら日本人カップルが通り過ぎて行きました・・・「あの人達、ゼッタイ長城帰りじゃないっスね」「長城帰りやったら絶対あんなこと言われへん」と私達。。。

途中、皇帝の棺を運び入れたという通路がありました。

 


地下宮殿の入り口の手前に「荷物チェックをしますよ」という旨の看板があり、日本語が書いてありました。微妙におかしな日本語です^-^;(こちら)入り口では空港のような荷物チェックがありました。

ちょうど中国人の団体さん達とぶつかってしまって、すごい人でした。地下9階くらいまで階段をゾロゾロと下りていきます。ビルの従業員用階段のような殺風景な階段を黙々とおりて行くと(この時点でもうキレそう)、やっと地下へ到着。すると、何かよくわからないけど、柵で囲まれた石畳のようなところにお賽銭のようにお金が山盛りになっていて、お金を置いている人もいました。でも人が多すぎて何があるのかよく見えませんでした(もしや棺?)
人の流れの遅さにイライラして、人の流れの切れ間を通りぬけながら進むと、なんかよくわからないシロモノがいくつか展示してあり、またすぐ目の前に階段が。今度は上り階段です。3階分くらいの階段(に思えた)を登ると、もう楼の上に出てしまいました。
「えっ、地下宮殿て・・・あんだけ?!?!」

こ、この地下っていったい、なんやったんやろう・・・もっとすごくて立派な宮殿が地下に広がってるのかと思ってた。。。

 勉強してまた出直してきます。。。





長城②

2005-08-29 03:20:24 | 北京・観光地

城門をくぐると、遊園地の入り口のようなゲートが見えてきます。カードのような切符(45元)を通しはいります。

 駅の改札みたいです

改札を通るとすぐに前の前に壁があり、道が右と左に分かれます。



日本のガイドブックでは右が傾斜が少し緩く人気がある女坂、左が傾斜はきついが見晴らしが良い男坂、と書いてありました。ダンナさんが「これは左やろう」と言うので、左へ挑戦。階段をいくつか登ると、すぐに女坂がきれいに見えるところへ出ました。

 拡大画像はこちら

この時点ですでにきつかったんですが、先はまだまだ長い。。。ダンナさんたちはズンズン行っちまいました。
おーい、待っとくれーーーい!

  

夢の中で、遅刻しそうで必死に歩いてるのになかなか進まないという夢を見たことがありますが、歩いても歩いても進んでない気がする、延々と続く坂道&階段。これは罰ゲームなんか?!そしてまたこんな急な階段が私の前に立ちはだかりました。

 これ、めっちゃ急なんですよ!
ちなみに角度はこんな感じです。

この階段、両手をつきながらよじ登るように上りましたよ。振りかえると高くて結構コワイので、一瞬ひるんでしまいました。と、その時、後ろからおちびちゃん(たぶん5歳くらい)が私を追い越して行ったのです。「あんな小さい子が登ってるなら頑張らねば!」と妙な力が湧いてきて、精神を集中して一気に上りました。

こんなにキツイ坂道の合間にも、なんとおみやげ売りの方々がいらっしゃいます。「ロレックス~」なんて言うおじさんや、絵を売ってたり景色の彫刻などなど。すいませんけど、おみやげを見る余裕なんてありませんねん。



ダンナさん達が途中で待っていてくれましたが、3人とも運動部の練習中のような雰囲気になっておりました。一応目標の集合地点を決めて、とりあえずあそこまで頑張りましょう!と汗を光らせ険しい顔の3人。

 あのてっぺんまでがんばろう!

この先もまだまだ道は続くのですが、このてっぺんで折り返す人が多いみたいで、登頂証明書や記念撮影屋さんもいてはりました。他にもおみやげ屋さんがたくさん。飲み物も売ってたけど、1元くらいの水が10元だったらしいです。あ、ちなみにここにトイレもありました。そういえば、坂道の途中にもありましたですよ(きれいかどうかは謎)。もちろんゲートの前や駐車場にもありましたし(まあまあきれい)、トイレの心配はご無用です。でも紙はないので持参してくださいね。

いや~しかし、すごいっすよ長城!よくこんなもの造ったよなあほんまに。壮大な景色を見れて、頑張って登った甲斐がありました。

 

私的には、下りは登るときに比べればラクでした。景色も下りの方が楽しめたかな^-^山並みや渓谷も綺麗でした。

 吸い込まれそうな谷底~(あぶない、あぶない)

しかしながら、下りは足が笑ってしまってカクっとなりそうになるので注意です。手すりがついているので、それをつかんで慎重に降りました。皆さんからだを斜めになりながら下りていました。

 小さな女の子もがんばっていました

麦茶を凍らせたものを持って行ってたのですが、途中、中国人の方達はアイスや桃、大きなきゅうりをかじりながら登っている人達がいました(笑)それを見たダンナさん達は、下山後、桃を買ってかぶりついておりました。私はアイス。これまた、1元くらいのものを10元と言われ、「ありえん!誰が買うか!」思いましたが、ヘトヘトでどうしても今すぐに食べたかった私は、気づいたら10元払っていました・・・キーッ、悔しい(涙)でもこれがめちゃくちゃおいしかったりして。

 レモン&マンゴー味で最高でした!

 桃も水分たっぷりでおいしかったそうです
ダンナ達はバナナも食べておりました 

下山後、長城博物館を見学し(無料)、八達嶺を後にしました。
このあと世界遺産である明の十三陵という観光地へ向かいました。途中、運転手さんおすすめの激安家常菜(家庭料理)の店でお昼を食べ、明十三陵へ着いたのが2時半くらいだったかな?しかし、長城でパワーを使い果たしていた私達には、もう観光する集中力がなくなっていました。有名な地下宮殿をくるっと見たけど、うーむ。。。長城を見たあとでは、しょぼく感じてしまいました(スミマセン)。この話は、またの機会に。



長城<その1>へもどる



長城①

2005-08-27 22:01:12 | 北京・観光地

かの有名な万里の長城へ行ってきました。行こう行こうといいながら、北京に来た当初は真冬の極寒、春はダンナさんが忙しく、夏は暑過ぎて無理・・・そんなことで機会を逃していたんだけど、最近は気候もよくなってきたし29日が私の誕生日なので、記念に万里の長城でも登っとくか~!ということになり、ついに行って参りました。中国に来るまで、万里の長城って1箇所だと思ってた無知な私・・・(※長城の分布図 / 説明 )

ダンナさんが車をチャーターしてくれて(長城+明十三陵で800元)、会社の人も誘って3人で行ってきました。運転手さんには慕田峪長城を薦められたのですが、まずはいちばん有名な?八達嶺長城へ。3人とも初長城なのでかなりワクワクモードな感じで、朝8時に出発~ 途中、運転手さん(女性)が肉まんと豆ジャン(豆乳のようなもの)を買ってくれたりして、なかなかに親切。でも豆ジャンは皆飲まないんだよねぇ^-^;

八達嶺高速を走って一時間ちょっと、まず居庸関という長城に着きました。

 うお~ かなり急な感じ!

ここは下から眺めるだけでしたが、たくさんの人が登っているのが見えました。

ここから更に15分ほど走り、目的地の八達嶺長城に到着。駐車場にはたくさんのバスが止まっていて、車も結構いっぱいでした。駐車場を囲むようにたくさんの食堂がありました。

 

駐車場の横に毛沢東資料館(無料)のようなものがあり、一応見学。共産党員の運転手さんの熱い説明を受けましたが、中国語なのでよくわかりませんでした^-^;そのあと、長城の説明映画を流す映画館(無料)へ。日中共同で作られた映画館なんだそうで、360度スクリーンのキレイな建物でした。10分か15分ほどの映画です。

 紅葉の時期も綺麗でしょうねぇ

見終わった後、いよいよ登り口へ。ロープーウェイでも行けるのですが、私達は歩くことにしました。城門の付近にもお土産屋さんやレストランがいっぱいでした。

 




長城<その2>へつづく



古玩城

2005-08-26 23:52:03 | 北京生活・買いもの

hon-neko家内さんにおつきあいいただき、古玩城へ行ってきました。

古玩城とはアンティークのお店が集まった建物です。
中国家具や骨董好きっていう訳じゃないんですが、木や陶器の温もりのある製品が好きなんですよね。いろんな家具や陶器を見て歩くのは楽しいです。高かったり置く場所がなかったりで買えないけれど、もしも買えたらどういう風に使うだろうと考えたりしながら歩きまわりました。

 ショッピングセンターみたいになってます

4F建ての建物の中は中央が吹きぬけになっていて、四角を囲むようにお店が整列しています。家具、陶器、玉、パール、絨毯、布製品、古時計などなど、いろんなお店がありました。日本のよろい兜のようなものを売っている店もありました。



見学だけで終わるだろうな~と思いながらも、「もしかしてお手ごろなのもあるかも?」なんてちょっぴり淡い期待もいだいたりしておりましたが・・・あるお店で、試しに小さめの棚の値段を聞いて、やっぱり目玉が飛び出る値段を言われてガビーン@0@
それっきり怖気づいた私は値段を聞くことが出来なくなりました(情けなっ)
いや、だってね、縦100×横60cmくらいの扉付き棚が3万元(約40万円)。シンプルで、木の色もきれいで扉の金具も素敵だったけれど・・・40万円て(涙)「明時代のものですよ」なんて言ってたけど、高すぎるやーん。お店のおじちゃんも、私みたいなモンを相手にいろいろ説明してくれて、申し訳なかったですわ。どう見てもお金持ってへんでこの人、ってわかっただろうに。いい人やったなあ。ごめんよ、おじちゃん、買ってあげられなくて。。。