年金分割はてんやわんや…前書き編

小学校のころ、よく先生に言われませんでしたか？
『家に帰るまでが遠足です』
離婚もそうです。
籍がぬけるだけではありません。
残務処理が終わるまでが離婚です。

離婚の残務処理の中で一番大切でいて、一番ややこしいのが
年金分割

特に、長い間主婦だった女性は絶対に忘れてはいけない手続きです。
元夫の年金の半額を、元夫が60になったら自動的に受け取れる、という、かなりおいしい制度が
つい数年前にできました。

つい数年前…つまり…弁護士さん、裁判所の書記官さん、職場の事務員さんの誰もやったことのない手続きなのです。
そのせいで、書類の書き方、集め方、提出のしかたと、すべてが、ああでもない、こうでもないと
なかなかすぐには進まない、てんやわんやになりやすいのです。

今日は、この手続きをしに行って、なんとか全部おわったのですが、
ほぼ丸一日つぶれました。

ですが、そもそもこの前の書類を集める段階から、実に大騒ぎでした。
何度かにわけて、このドタバタについて書いてみようと思います。

まず、書いておかなくてはいけないのは
年金分割には、提出期限があるということです。
離婚が成立した日から二年間、この二年を一日でも過ぎたら、届出は受け入れてもらえません。
二年あるなら、ゆとりじゃないの、と思うでしょう？
最初は私もそう思いました。
ところが、それはかなりの大間違いだったのです。
(続く)