「 父親たちの星条旗 / Flags of Our Fathers (2006) 」
硫黄島の戦闘をアメリカ側と日本側の双方の視点から描いた2部作の一つ。 日本側の視点から描いた作品には渡辺謙主演の「 硫黄島からの手紙(2006) 」
ドリームワークス製作のワーナー・ブラザース配給の映画ですが、ドリームワークスのイントロ画面は、いつもの美しく鮮やかなブルーカラーから硫黄島の戦闘シーンにマッチさせるかのようにダークなスモーキーグリーンに変えられていました。
原作は、ジェームズ・ブラッドリー&ロン パワーズ箸 『硫黄島の星条旗』(文春文庫刊)/『父親たちの星条旗』(イースト・プレス刊) ジェームズの父、ジョン・“ドック”・ブラッドリーは、被写体となった硫黄島を一望できる摺鉢山の山頂に旗を掲げた兵士の中の一人。その事実がわかったのが1994年に父が亡くなった後だったとの事。
監督は、「ミスティック・リバー(2003) 」、「 ミリオンダラー・ベイビー (2004) 」のクリント・イーストウッド。 製作は、「シンドラーのリスト(1993)」、「プライベート・ライアン(1998)」、「 未知との遭遇 (1977) 」、「 E.T. (1982) 」、「 宇宙戦争(2005) 」、「 ミュンヘン (2005) 」などあげだしたらきりがないほどの代表作を生み出してきた巨匠スティーヴン・スピルバーグ。 脚本は、「 ミリオンダラー・ベイビー (2004) 」、「 クラッシュ(2005) 」とその深く鋭い視点と確かな構成力には、世界が認めた2005年のアカデミー賞脚本賞受賞で記憶に新しいところです。
これほどのそうそうたる超一流トップメンバーで作られたこの映画には、嫌がおうにも期待するなと言うほうが無理というものですね。
主演は、「 クラッシュ (2004) 」で、人種差別主義者のライアン巡査の同僚ハンセン巡査 役で出演していた、ライアン・フィリップ(ジョン・“ドック”・ブラッドリー)。 その他の出演者にはそれほど見渡してもそれほど有名な俳優さんはみかけないのですが、戦争映画なのでそれほどビッグネームの俳優の起用が必要ないというところでしょうか。
舞台となる硫黄島は(東京都小笠原村硫黄島・・)グアムと東京のほぼ真ん中、日本の最南端に近い、周囲22kmほどの小さな島。61年前に起きた太平洋戦争激戦の地「硫黄島」の戦闘を描いたアメリカと日本の双方からの視点で描かれた二つの物語の一つです。
スピルバーグが製作を担当しているだけあって、プライベート・ライアンを彷彿とさせる戦闘爆撃シーンはもの凄い迫力です。やはりここはスピルバーグ的映像の醍醐味言えるでしょう。一切見えない敵国日本軍からの四方八方からの銃弾をよけて進軍していくアメリカ兵。銃撃を受けて負傷するシーン等も色調をグレースケールで抑えてあるために鮮血によるグロさみたいなものを強調して見せない効果というものは、そのシーン自体をクローズアップさせる目的、つまり戦闘の激しさや迫力にテーマがあるわけではないと言うように、かえってクールでリアルと言えるのです。 隠れている見えない相手がからの攻撃は、視界に見える相手と銃撃戦をするよりも、より恐怖の度合いも大きいかもしれません・・・ ただ、時折夜襲をかけて現れる数人の野蛮人のような日本兵と、画像では表現されずにアメリカ兵ドクの表情だけで表現される日本兵が行ったイギーの惨殺の跡。出てくる日本兵は10人もいたでしょうか・・卑怯な野蛮人を強調するような表現になぜか怒りがこみ上げて来ます。 火炎放射器を使って焼き払うほうが野蛮じゃないのか!・・・ 悪いけど好きじゃないな・・・こんな映画。 っというより、戦争自体が人間の良心を鈍らせて敵国の兵士を無差別に殺戮していく野蛮な行為であるわけで、どちらも理不尽で野蛮なのには違いないのです・・・。 どうして殺し合わなければいけないの!?。 味方の誤射で無意味に死んでいく者もいる、まさに右も左も生と死の境目のない最悪の激戦状態を見せつけられるにつれ、人間の尊厳を無視した無意味さというものを嫌と言うほど感じさせられます。
*--------- 硫黄島からの手紙」は日本のみの公開とウィキペディアに書かれていましたが、2月に公開されるそうです。はやとちり発言をしていました(笑) ---------*
あれほどの地獄絵図の戦場の悲惨さの中で戦っている兵士の惨状に比べて、遠い日本で起っている事からは無縁のようにアメリカ本国では、英雄を称える華やかなセレモニーが開かれています。アメリカは戦争をしているのは軍隊だけ。国民は軍の兵器の補充の為に国債を買って応援するだけ・・・・。私は、アメリカは豊かだなと、ふっと考えさせられました。 圧倒的に大国の経済と日本のような人口1億2千万の小国の違いを見せつけられたような気がしました。勿論私は、戦争を知らない子供達のひとりであるわけで、戦争の実態も戦時中の生活も知っているわけではありませんが、日本が戦争に参戦している頃を描いたいろいろなドラマや映画などで描かれた日本の戦争は、アメリカのように国債を買う・・などという生ぬるい事では戦争は出来ないのです。 「 お国の為に 」との大義名分を突きつけられて洗脳され従わなければ非国民として捕らえられ、戦争に使える物はすべて強制的に徴収され、成人男性はは赤紙が届くと出征を拒否できない実態。余分な弾がなければ「 零戦 」のように軍艦に体当たりして自爆することを名誉と洗脳され、一億総玉砕的に精神的にも経済的にも、残された女や子供までも一緒に戦場で戦っている兵士と心を一つにして過酷な生活を強いられるのですから・・・。 こういう映画などの一部の作られたメディアを観てそう思いこむのは危険な事かもしれないが、アメリカのしてきた戦争は、大統領という会社の社長が行っているビジネスと変わりないのでは?国債という名の株を買ってもらって会社を運営する戦争会社みたいだなと・・・。
話は極私論的になってしまいましたので、映画に話を戻しますと、摺鉢山に星条旗を立て英雄視された生き残りの3人が本国に召還され、戦争の存続のための茶番劇のようなセレモニーによる資金稼ぎに利用されるロードムービーの中で、友を目の前で亡くしてきた惨劇が心を蝕み、悪夢にうなされ憔悴していくインディアンのアイラ・ヘイズの姿が最も人間らしく描かれているところが、戦争というものがいかに無益で過酷なものであるかを彼の姿を通して確実に観る者に印象づけている事や、アメリカという国に元々住んでいたネイティブであるインディアンがアメリカ社会から差別をうけ、迫害を受けている現実を描くことと対照的に、白人であるレニー「 」が戦争というものをカラッと忘れたかのように婚約者との華やかな話題をマスコミに提供し笑顔を振りまき飄々と巧く世渡りしていく姿を描く事という、イーストウッドとポール・ハギスの見事な構成によって、アメリカの社会の差別の現実に対する皮肉をも描こうとしていると言えるでしょうか。 星条旗を掲げる6人の兵士の写真がプロパガンダとなって、アメリカ国民の志気を高揚させアメリカは勝利を収めたわけですが、その勝利した事実よりも、写真に隠された真実からその戦死した遺族の顔が見え隠れし描かれるところがこの映画のメインテーマと言えると思います。そんなところがその辺の戦争映画と一線を画すこの作品の素晴らしさでもあるでしょう。 相変わらず原作は未読ですので、この視点が死ぬまでその戦いの真実を語らなかった原作者ジェームズ・ブラッドリーの父ドクの視点だったのか、は不明なのですが・・・。
エンドロールが始まると、結構バラバラと席を立つ人が多かったのですが、ふと、エンドロールのインパクトに、立ち上がって退出しようとする人達の足が止まって、会場に一瞬静寂が訪れました。 やはり実在の人物を描いたそのメモリーとも言えるご本人達の写真のインパクトは強烈です。
まだまだ生きられた、若きアメリカ兵28686人と若き日本兵20129人の命を無益に奪ったこの太平洋戦争の跡に残ったものは・・・・ この大勢の尊い命に代えて得られる価値などありはしない・・・
クリント・イーストウッドの描く日本の視点とやらのお手並み拝見・・・・というところですかね。
10月28日(土)公開 「クリムト」「ただ、君を愛してる」「父親たちの星条旗」「トンマッコルへようこ」 そして、「硫黄島からの手紙」は12月9日(土)公開です。 「硫黄島からの手紙 /Letters from Iwo Jima」は実在の人物栗林中将と日本兵の物語。
〜おしまい〜
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「 ナチョ・リブレ 覆面の神様 」
梶原一騎原作のアニメ「 タイガーマスク 」の原案とも言われるメキシコの伝説的レスラー、フライ・トルメンタ(スペイン語で暴風神父)、本名セルヒオ・グラディエス・ベニトスの実話を元に作られた映画です。
ちなみに、あまり知られていないジャン・レノ主演作品「 グラン・マスクの男(1991) 」も覆面レスラー、フライ・トルメンタのエピソードを元に作られていますが、あまりぱっとしなかったようですね。 そして、メキシコプロレスをルチャリブレ、そのレスラーをルチャドールと言のだそうです。
監督は、 全米で40億円以上を稼ぐ大ヒットしがらも、邦題で苦戦?(笑)して公開されなかった「 バス男 /NAPOLEON DYNAMITE (原題) 」と言うインディーズ作品がデビュー作となるジャレッド・ヘス 。 「 バス男 」は、MTVムービーアワードでは「 スパイダーマン2 」や「 キル・ビル Vol.2 」を退けて見事作品賞を受賞したという、アメリカ人好みな脱力系ムービー。制作費が400万円と言うことですから元を取るどころの話じゃないですよね(笑)驚きです。 主演は、「 愛しのローズマリー(2001) 」、「 スクール・オブ・ロック(2003) 」のジャック・ブラック。「 キング・コング 」でも独特の役を好演していましたが、相変わらず濃ゆいキャラです。「アイスエイジ(2002)ジークの声」、「シャーク・テイル(2004)レニーの声」で声優も努めていますね。
ジャレッド・ヘス 監督作品は残念ながらどれも未見です。彼の生み出した作品は、ある意味天性のユニークなコメディセンスによる脱力系ムービーという感じですね。 実在の神父をモデルに作られたこの映画ですが、プロレスで稼いだファイトマネーで孤児の子供達の為に作ろうとした施設も無事完成したそうです。ジャック・ブラックの濃いキャラでテンポ良く笑わせてもらって楽しかったですが、良いお話なのに笑って終わっちゃってちょっともったいない感じもなきにしもあらずですね。 ナチョが料理番を務める修道院にシスターとしてやって来たシスター・エンンカルナシオン役のアナ・デ・ラ・レゲラは、ペネロペ・クルス激似。
「コンスタンティン(2005)」のルシファー、「記憶の棘(2004)」ではクリフォードを演じたピーター・ストーメア(写真右)がちょこっと出演しています。気が付きましたか?
楽しい映画は好きなので、まずまず満足という感じでした・・。
映画『ナチョ・リブレ 覆面の神様』の応援ソング、カリートの“Go! Go! カリート” 〜おしまい〜
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〜おしまい〜
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今年は邦画が良いですね・・・。 先日観た「地下鉄(メトロ)に乗って」も大変良かったですが、邦画の中では私の中でこの作品「手紙」が今年の1・2を争う感動作品でした。
理由はどうあれ殺人という行為の罪の重さは計り知れない。 その苦しみは残された遺族だけに留まらず、殺人者本人及びその身内の一生をも崩壊させて行く。 罪を償うという事は、ただ悔いて謝れば良いと言うものではない。 ただ、刑に服して済むものでもない・・・・殺された人の奪われた人生は帰ってこないのだから。 そして、残されたものの悲しみも癒える時は来ないのだから・・・・
殺人という究極の犯罪に留まらず、すべての罪にも同じように償わなければならないものの大きさや失う代償の大きさを考えさせられる映画です。
これからの社会を担う若者に多く観て、感じて欲しい作品でした!
ここからはネタバレになっているかもしれませんがご了承ください。
早くから両親を亡くした兄弟の弟を心から思う深い愛情から体を壊し、勉強の出来る弟を大学に出してやりたいと思う一心で思い詰めるあまり、盗みに入ってしまった兄の運命が崖から落ちていくように最悪な結果を生んでしまう。あのとき、弟が大好きな甘栗を目にしなければ・・・・ 両親を亡くした兄弟のお話で、先日も「涙そうそう」を観ましたが、やはり共通して言える事は、頼れるもののない兄弟、兄妹の絆は強く、どちらかに人並みの人生をと考えると、得てして犠牲が伴う事なのですね、普通なら両親が健在で経済的不安も少なければ、努力次第で当たり前のように行きたい道を選んで行けるのに、どちらかがその経済力を支えて行かなければならない・・・ お互いに少しずつ我慢して協力し合う選択肢を選ばないのは、学歴がなく苦労して社会で生きて行く辛を嫌と言うほど味わって生きて来なければならなかった兄が弟や妹にはそういう思いをさせたくない、人並みの人生を歩んで欲しいと願う強い愛情に他ならないのです。
しかし、起してしまった罪の重さは、例えその動機が家族への愛のためであろうと、荒んだ心の凶悪犯や変質者が犯した罪と全く重さは変らないという事。 人一人が亡くなった罪を償うという事は、刑に服し、残された遺族にあやまり続け償って行く事だけではすまされない、残された犯人の身内の人生、すべてをひっくるめて償って行かなければならないのです。
兄剛志が犯してしまった罪の為に社会から締め出され、人目を避けて転居を繰り返しながらも、兄が罪を犯してしまったのは自分のためだったからと思い、自分の道を実現しようと前向きに努力して行く主人公直貴が、つかみかけた人生の成功もやっと見つけた愛もすべてが社会に奪われ、差別を受けて苦しんで行く様を山田孝之が好演しています。 彼の夢だったコメディアン、劇中でも彼らのコントを観ることが出来るのですが、山田君は天才かも(笑)ネタも良いのでしょうが、コントが凄くうまくて、思わず私も受けて笑っちゃいました。 沢尻エリカは、この映画を観るまでは、単なるアイドル女優だと思っていましたが、主人公と同じように辛い人生を生きて来て、若くして酸いも甘いも噛み分けた芯の強さと底知れぬ優しさを備え、毅然として生きる女性役を好演していました。わたし的に好感度アップです。
杉浦直樹演じる有名電気チェーン店の会長の言葉によって、私もいろいろ考えさせられました。 「君はお兄さんの犯した罪で社会から差別をされて来た事を不当な事だと感じているかもしれないが、それは差別でも何でもないのだ、むしろ当然の事なんだ、それだけお兄さんの犯した罪は、被害者本人や遺族へ苦しみを与えたばかりでなく、なんの罪もない身内に対しても及ぶ罪なんだ。お兄さんは全部ひっくるめて償わなければいけないんだ。」 「でも、君はここからひとつひとつ始めて行けばいいじゃないか、ここから一つ一つ繋げて行くんだ、実際にもう既に一つ心が繋がっているじゃないか・・・」 なんだか、私自身も、目から鱗が落ちたような説得力のある言葉でした。罪とはなんなのか・・・その一つの定義が示された思いでいろんな意味で考えさせられる思いが・・。
玉山鉄二演じる兄剛志は、愛する弟を心配するあまり毎日のように一生懸命に明るく書き続けた手紙が、その手紙が届くせいで逆に弟を苦しめていることに気が付かなかった。そして、毎月6年間一度も欠かさず書き続けた謝罪の手紙が遺族の苦しみを癒すものではなく、逆に忘れさせない苦しみを与え続けてきた事にも気が付いてはいなかった、弟の最後の手紙に書かれていた事は想像も付かないことだった・・・・。それに気づかされて遺族へ当てた最後の手紙も切なかったです。
ここからは号泣モード突入で、拭いても拭いても涙が止まらなくて、映画館を出るときは頭痛がしていたほどです(笑) 私は、手紙を書くことがなくなった剛志が、自分が犯してしまった罪が自分の想像した以上に大きかった事に衝撃を受けて憔悴しきって、死んでしまうのではないかと想像していました。きっと刑務所の慰問に来た直貴の舞台のラストシーンもそういう観客の想像を見透かしているかのようなカメラワーク・・・・。 コントを楽しそうに観ている観客の中でひとり声を殺して号泣している剛志の姿が切なくて、切なくて・・・・。
あなたに〜あえ〜て♪ほんとうに〜よかぁった〜♪嬉しくて〜〜、嬉しくて〜言葉にできなぁ〜い♪
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〜おしまい〜
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オーランド・ブルーム主演・製作、衝撃作 お金にとって天国なタックス・ヘイブン、ケイマン諸島は、人間にとって天国とはほど遠い堕落の象徴だった・・・
監督は、本作で長編映画デビューとなり、舞台となったケイマン諸島出身のフランク・E・フラワーズ。ショート・フィルム「スワロウ(原題)」を手がけ、メディアに注目されました。 主演は、ギルドホール・スクール・オブ・ミュージック・アンド・ドラマ在学中に「オスカー・ワイルド (1997) 」でデビューした後、卒業直前に「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでその繊細な美貌で実質的に鮮烈なデビューを果たし、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ、「TORY」と大作に次々とその存在感を現し、「キングダム・オブ・へヴェン」で超大作の主演で好演。「エリザベスタウン」などでその繊細なニュアンスを微妙なタッチで表現して来た、オーランド・ブルーム。 共演となるのは、ジェームズ・キャメロン監督の常連であり、大作映画には欠かせない俳優である、ビル・パクストン。 また、オーリー演じるシャイの恋人役に、「 パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003) 」でジョニー・デップを殴る役のアナマリアで出演しているゾーイ・サルダナ。
シネマGAGA、銀座シネパトス他全国上映予定
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「 地下鉄は良いね、思うままにどこへでも行けるから 」 またまた、大変良い映画を観た・・・ タイムパラドックス的発想を使った、親子の確執をひとつひとつ解き明かして行くような、なかなか深くて切ないファンタジーです。 相変わらず原作は未読なのですが、この映画は原作を読んでみたくなる秀逸さを感じます。
監督は、「命 」の篠原哲雄。 主演、堤真一はこのところ良い映画を選んで出演していると言う気がしますね。助演ではありましたが「ALWAYS 三丁目の夕日」で好演した後に続いて、大変話題になるだろうと予想される本作での主演となりました。愛人宅からたまにしか帰らぬ父を子供の頃から観ていて軽蔑していたのに、自分も結局は愛人を持っているあたり、父を嫌っても、嫌っても、どこか似てきてしまう、小沼佐吉の次男役です。 真次の愛人で真次と同じ会社の下着メーカーのデザイナーである、みち子役に岡本綾。 真次の父親役に大沢たかお。助演ながら、今回は強烈な印象で主役を食う勢いでした。
ハリウッド映画でよく出てくる天使みたいな存在、時には、「ブルース・オールマイティ」では、白ひげのおじいさんだったり、「グリーン・マイル」では黒人の大男だったり、(なぜにこの2作品?と疑問もわきますが、たまたまふっと浮かんだのがこれ(笑)、もっといっぱいありますけどね)、ルーベンスなどの絵画に描かれているエンジェル的イメージとは違った神の使いのような存在が使われる事が多いですね。 いわゆる世にも不思議な物語・・・・。(頭の中で流れるメロディ、チャララン、チャララン〜♪以下自粛・・) (。-_-。)ゴホッ・・・せっかく良いお話なのにちゃかしてごめんなさい、脳みそ少々腐り気味。 地下鉄が開通した当時の昭和37年の懐古映像で丸の内線が使われていました。
それにしても大沢たかおの演技は変貌を遂げすぎ感があります。 そして、同じく常盤貴子の演技もあんなにすれっからし気味の女だったのに、何年経ったのかはわからないけれど、あんなに穏やかで包容力のあるな女性になりうるとも想像が付かないのです。 岡本綾は、家に帰る愛人を静かな笑顔で送り出す儚げな女役が似合う女優さんですね。
今回の試写会は青山一丁目の「草月ホール」、ステージにはフレームのついたスクリーンがちょっと観にくいし、音響もあまり良くないので邦画だと台詞がところどころ聞き取りにくいし、映画を上映するのには少々無理があるような気がしていました・・・・。でも映画を観進めて行くうちに主催者さんの意図というか、今回の試写へのこだわりを大変感じました。 つまり、主人公が一番出会わなければいけなかったワンシーンが、地下鉄の「青山一丁目」だったから!!・・・私の心の中でナイス!っと叫んでしまいました☆
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「 殺人ボール 」と呼ばれるスポーツ。 ウィルチェアーラグビー(車いすラグビー)という、名前から想像できない激し過ぎるスポーツに誇りと命を燃やす男達の物語。 この映画は単なるスポ根映画やエンターテイメンツと思って観行くと、ちょっと違っています。四肢麻痺の人たちによる車いすラグビーで、ほとんどドキュメンタリータッチのドラマと考えたほうが良いでしょう。 TVでウィルチェアーラグビーの特集をやっていたのに、時間がなくてさわりだけしか観ることが出来なくて残念でしたが、この競技はほとんどの選手が大怪我が絶えなくて、首の骨にボルトが埋め込んであったりする人も多く、痛々しいほどの傷や手術の跡が・・・。 ちらっとさわりだけ観ていただけでも、ウィルチェアのタイヤがパンクどころか変形していまって、交換しなくていけないシーンとか、転倒してしまったら係員が飛んできて起こしてくれるシーンとか、音を聞いているだけでもすごいクラッシュ音で迫力ありまくりでした。
監督は、ヘンリー=アレックス・ルビン が先にクレジットされていますが、原案から製作、監督にまでダナ・アダム・シャピーロ が携わっています。
淡々としたナレーション混じりのドキュメンタリータッチの映像でなかなか引き込まれる事が難しかったのですが、中盤以降からいつの間にか、彼らの言葉ひとつひとつに、彼らの明るさやどこまでも前向きな生き方や考え方や誇りが、五体満足でありながら壁に突き当たっている現実とか悩みを持った観客に励ましを与えてくれている・・・そんな映画でした。
「 自分で限界を作る必要はないのだ 」 メイン・キャストであるマーク・ズパンの力強い言葉にいつのまにか励まされている自分がそこにあるかもしれない。 一様に彼らが口にする言葉は、「自分はその辺にいるごく普通の男とどこも変わりがない、何でもできるからね」
劇中でも語られていますが、アメリカという、四肢麻痺の人でも自由に動き回れる社会でなかったら、自分たちは家に閉じこもっていなければならなかっただろう・・・ 身障者を特別扱いすることなく、車いすや身障者の為のシステムが整った開かれた社会でなければ、彼らは自分らしく誇りを持って生きられないのです。 日本でもそういう点は、アメリカをおおいに見習わなければなりませんね!
親友の運転する車に同乗し事故に巻き込まれ四体麻痺となったマーク・ズパンは、事故の当初、運転していた親友を恨んで夜も寝る暇がないほどポケベルを鳴らして呼び出して身の回りの用事を代わりにさせていた事もあった・・・・ でも、そういう自分自身の弱さにも打ち勝って、今はマーダーボールに打ち込み、自分自身の誇りも取り戻していた・・・
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「Lady in the Water」 大人が大まじめに演じるおとぎ話・・・・
監督は、「 シックス・センス 」、「 ヴィレッジ 」のM・ナイト・シャマラン。「シックス・センス 」では、アカデミー賞監督賞と脚本賞にノミネートしていますが、未だに無冠。 「 シックス・センス (1999) 」以来自分の映画、「 アンブレイカブル (2000) 」、「 サイン (2002) 」、「 ヴィレッジ (2004) 」、などに必ず顔を出していた監督が、初めてメイン・キャラクター(作家のタマゴ役)で登場。今回かなり重要なキーとなる役所です(笑)
監督に脚本家、俳優としてトリプルな?才能を発揮する若き鬼才といえるでしょう。 主演は、「 サイドウェイ 」、「 シンデレラマン 」のポール・ジアマッティ。 彼は「 シンデレラ・マン 」で好演したことで記憶に新しいですが、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされるのみでした。「サイド・ウエイ」では、インディペンデント・スピリット賞 他で主演男優賞に輝いています。 共演は、「 ヴィレッジ 」で本格デビューに続いてのシャマラン作品出演のブライス・ダラス・ハワード。彼女は「 シンデレラ・マン 」のロン・ハワード監督と女優シェリル・ハワードの娘です。ポールとの縁というか、今回の起用はそんな関係があったのかもな?っと・・・考えてもみましたが(笑)偶然ですよかね?・・・ 「 マンダレイ 」ではニコール・キッドマンに代わり主演を努めています。幼い頃から父、ロン・ハワード作品にはカメオ出演もしていて、それを含めると(笑)女優歴は長いですね。
ファンタジーは嫌いではないです。 今回なんと言っても、主演のポール・ジアマッティひとりの演技力で前半ぐいぐいと引き込んでくれます。そして、美しいのかどうなのか?というよりも、筆舌に尽くしがたい蒼白な透明感とも言える不思議な魅力を醸し出すブライス・ダラス・ハワード。髪の色が違うだけで、こんなにも印象が変るものかと関心しました。
なかなかミステリアスで面白かった前半から後半に行くにつれ、クリーチャーが徐々に姿を現わし始めたあたりから、急速におもちゃ的な雑さが目立ってきます。前半が凄く神秘的な展開とポールの演技が光っていただけに、後半の作りはちょっと残念。大人が大まじめに演じる学芸会のようなおとぎ話を見せられているような気持ちにさせられてしまいました。 怪しい映画評論家の最後の独り言をつぶやきながらの結末は可笑しかったけど・・・・・。 純真な童心に帰って、おとぎ話をひもとくような気持ち?で素直に観ると、楽しめるかもなぁ〜
サントラ/映画「レディ・イン・ザ・ウォーター」オリジナル・サウンドトラック
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お互いを愛しみ合い、お互いの為に流す涙は沖縄の透き通った海より美しい
監督は、「 いま、会いにゆきます(2004) 」の土井裕泰。 主演は、現在の映画界を支える若手俳優、「 春の雪 (2005) 」の妻夫木聡(洋太郎)。わたしの大好きなドラマ「 オレンジ デイズ(2004/04/11〜2004/06/20) 」でも土井裕泰 監督演出で主演しています。 同じく現在の若手女優の人気NO.1と言って良い、「 ラフ ROUGH (2006) 」の長澤まさみ。「 世界の中心で、愛をさけぶ (2004) 」で 日本アカデミー賞 助演女優賞 を受賞して以来再び土屋監督作品主演となります。
ストーリーはいたってシンプルです。途中途中で次はこうなりそう〜〜っと思えるそのままなストーリー展開でした。 沖縄の人情そのままに、演じる主演二人がさわやかなせいか、どろどろとした人間模様が描かれないせいか、切なくて哀しい物語なのだけれど、そのシンプルさ故に、なお素直に共感でき、涙が止めどもなく流れます。 「涙(なだ)そうそう」とは、沖縄の方言で、哀しくて止めどもなく涙がぼろぼろと流れるという意味だそうです。
幼くしてふたり取り残された兄妹故に、、その絆は太くて深い・・・・ その題名通り、わたくし・・・涙そうそう状態でした・・・・・・ 号泣と言うのとは違うのですが、その優しさに、兄妹愛の深さに、哀しさに・・・
某ポータルサイトの投稿されていた評価がのきなみ☆1ッコとかひどいものだったので、期待していなかったのですが・・・ やっぱり!!何でも自分で確かめないといけませんね! これは凄く良い映画でしたよ☆ 帰りの電車の中では夏川リミさんの「 涙そうそう 」がずっとリピートしていました。 それにしてもひどい雨だった・・・・のに、試写会場は補助イスまで登場するほどの盛況ぶりでした。
最後まで帰らないですね!エンドクレジットの後には、長澤まさみちゃんの美しいお姿が・・・・
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「 40歳の童貞男 The 40 Year Old Virgin 」 全米でダークホース的驚くべきヒットを飛ばしたコメディ映画。
「 フリークス学園 」はじめTVのコメディ番組などで実績のあるジャド・アパトーの劇場監督デビュー作。 主演は、「 ブルース・オールマイティ(2003) US公式HP」、ウィル・フェレル主演の「 俺たちニュースキャスター<未>(2004) 」に出演したコメディ俳優スティーヴ・カレル。 スティヴ演じるアンディが一途に惹かれる相手役に「 マルコヴィッチの穴 」のキャサリン・キーナー。
日本で大ブームを巻き起こし、オタクの聖地アキハバラを一躍注目スポットにまで押し上げた、「電車男」のアメリカ版?と言っても過言?ではないと評判だった本作品。 全米での大ヒット&超面白い!っと前評判を聞きつけて、コメディ好きなわたしにとって、密かに恐いもの見たさ?みたいな感覚で楽しみにしていた作品でした・・・ ・・・が、いや、アンディを演じるスティーヴ・カレルが40歳のしかも胸毛がジャングル状態と来れば・・・それだけで、個人的にはごめんなさい・・・っという感じです。 しかし、コメディとしては、イタイしキモイけど、笑えるところは大爆笑!単なる爆笑ではありません、抱腹絶倒でございました。 ちなみに、胸毛をエステでお手入れするシーンはスタント?(笑)なし、流血も本物の実際のご自分の自毛だそうです。 胸毛が苦手でない方には、どうぞ〜〜っという感じの感涙もののイタ、キモイ、コメディでした。
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〜おしまい〜
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監督は「 グリーン・ディスティニー 」のアン・リー。 カウボーイ同士の同性愛を描いた同作品は、ヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞、ニューヨーク映画批評家協会の作品賞と監督賞、ヒース・レジャーが主演男優賞を受賞した他、ゴールデングローブ賞で作品賞や監督賞など、最多7部門でノミネート&4部門受賞を制覇したわけですが、アカデミー賞では、3部門受賞に終わり、メインの作品賞は「 クラッシュ 」に栄冠が・・。まだまだアカデミー賞の場合は保守的と言えるようです。とはいえ、地味で目だない存在だった「 クラッシュ 」ですが、脚本が非常に秀逸で、作品としてはオスカー受賞に値するすばらしい映画でした。地味目でも良い作品に最高栄誉を与えるアカデミー賞というイメージが定着しつつありますね。 ユタ州ソルトレークシティ郊外の映画館、米プロバスケットボールNBAユタ・ジャズのオーナー、ラリー・ミラー氏がオーナーの「メガプレックス」が、6日から上映を予定していた「ブロークバック・マウンテン」を、直前になって取りやめた事が一時話題になりました。 カウボーイは日本のサムライと同じく、アメリカ人の男らしさの象徴であるそうで、西部や南部の男たちは保守的で過剰に男らしさに執着し、ゲイを憎む傾向があるそうです。未だにその傾向はあるのでしょうね。 ブロークバックの山々の美しい映像は癒し系の爽快感を感じることが出来ます。広いという事は、こんなにも空が大きいのか!!・・・・こんなにも雲が近いのか・・・それが冒頭のファーストインプレッションでした。 20年もの間純愛を貫き通した同性愛者の純愛物語という事で、私にとっても、あまり周りみかけない事なので、嫌っているわけではないしにしろ、知らない愛の世界です。男性の場合、いわゆるゲイと言われる人たちとホモと言われる人たちとの区別すら知らないものですから、勝手にどちらかかが女役で、どちらかが男役?・・・みたいな感覚しかなかったので、どっちが男でどっちが女?っと思いながら観ていました。TV等でみるかぎり、カバちゃんとか、カーリーとかをみると明らかに女性っぽいくて男性にしか興味ないってかんじですし。あの人達はゲイでなくてオカマか・・??・・・っと訳わからない考えが頭をよぎってしまうし・・実際そういうものでもないらしいと気づいたのは中盤にさしかかってから(・・遅いだろって・・) いわゆる保守的な考えとは違うのですが、理解が出来にくい事はたしかだと思います。つまり知らないからなのです・・・ この映画の中では、イニスとジャックの純愛に焦点が当てられて描かれているので、イニスとジャックが激しく抱擁仕合い、キスをするシーンを見てしまって衝撃を受けるイニスの妻アルマがあたかも悪者扱いと言っては言い過ぎですが、些細な事のように描かれていることに多少不満が残ります。二人の子供を抱えて苦悩する妻には目もくれず、嬉々として二人で山に行ってしまう姿に身勝手ささえも感じました。同性愛に関してへの偏見とかではなく、平等の愛として並べて考えればこそ、人間として、いわゆる普通に浮気と言うカテゴリで並べるからこそあまり共感できないと感じました。 昨日、あなたが選ぶ過去のアカデミー賞作品の投票に応募して当選した、2005.6に亡くなったレイ・チャールズの映画「 レイ/RAY 」を観て同じように感じたのですが、小さい頃から生きてきた環境は、その人のその後の人生を大きく左右してしまうことがあるな・・・っと。 だからこそ、ストレートにイニスを求めて来るジャックに、否定しても否定しても、拒みきれずにむしろ求めずにはいられないイニスの気持ちと言うものが見えて来るような気がしました・・・・ ジェーク・ギレンホールは、 「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」でグウィネス・パルトローと共演した時初めて知った役者さんでしたが、一度見たら忘れない濃ゆいお顔立ちです。それに反してヒース・レジャーは印象が薄めのお顔立ちで、役柄によってほんっと同一人物とは思えないカメレオン的になりきれる才能の持ち主なので、毎回役柄や髪型が違うと一瞬だれ?だっけみたいな、感じでした。そういう意味では、ポストジョニデと私的には睨んでいるのですが、ジョニデと違うところは、やはりはっとするほどの美しさというか、オーラみたいなものがたりなかたのかなっとおもいました・・・ ドラマ「 ドーソンズ・クリーク 」に出ていた、イニスの妻アルマ役のミシェル・ウィリアムズ。 彼女を久しぶりに見ましたが、この映画での共演をきっかけに ヒースと婚約して、今年子供まで産んでたことを知ってビックリ!! 〜おしまい〜 ☆ランキングに参加しています。ロ_ρ゛(・・ ) プチンッしてくださると大変喜びまっす☆ |
難病で11年間眠り続けていた姉が突然目覚め、妹と過ごす奇跡の3日間を描いた感涙ストーリー 監督は、ウスイヒロシ。 主演は、「 シムソンズ 」の加藤ローサ。「 仄暗い水の底 」の菅野莉央。
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第2回本屋大賞に輝いた恩田陸の同名ベストセラーを映画化 ちなみに第1回は今年初めに公開されたのは「 博士の愛した数式 」でしたね。邦画の中では私のベスト10に入ってます。っというか、邦画鑑賞はそんなに多くないのですけれど・・ 恩田陸が高校生の時に実際に経験した歩行祭をモチーフとされています。 監督は「青空のゆくえ」の長澤雅彦。 主演は「ルート225」の多部未華子(甲田貴子)。 そして、多部演じる貴子がこの夜行祭を利用して3年間悩み続けて来た相手に、「蝉しぐれ」で好演した分四郎の少年時代を演じた石田卓(西脇融)。
主人公の貴子を演じる多部未華子がこの映画の描いている、どこか影があって不器用な少女像にぴったりでしたし、また西脇を演じる石田卓也にしても、どこか不器用で自分を素直に表せない少年役にはぴったりなキャスティングでした。 大学に進学するまでずっと女子校だった私には、こういう学校行事としての青春の想い出がなかったのですが、なんとなく共感できる部分がたくさんありました。 修学旅行とかキャンプとかの学校行事って、日頃学校では言えない自分の悩みとか告白とか友達同士の心の内面を分かち合ったり、語り明かしたりして相手をよく知るためには絶好の機会でしたね〜 こういう機会はほんとに一生の想い出になる貴重な時間でもあったりします。 特に男女間では、きっと顔を見れば、思いとは逆の態度を取ってしまうなんって事は青春のひとときにはありがちな、後になってみれば、なんであのとき自分は素直になれなかったのかなとかって、不思議で笑えたりするものですね・・・ 特に貴子と融の間には、人には言えない特殊な事情がありました・・・・ 偶然、同じ高校のしかも同じクラスに配置されてしまって、二人はお互いの事を常に意識しながらも、もんもんと3年間を過ごして行くのです。 友達との温かい友情と様々な青春模様を織り交ぜながら、必ずこんな子いるよねっという感じの様々なキャラクターをユーモラスに描いて、ラストは涙まではでなかったけれど、ほんのり目の前が揺らめいた感じ・・・ そんな青春にいつのまにか自分も浸っている、そんな映画です。
主題歌: MONKEY MAJIK 『フタリ』 CD(2006/10/4発売)
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〜おしまい〜
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人生には必ずやり直せるチャンスがある・・・ ブルース・ウィリスの代名詞的「ダイハード」の俺様的アクションテイストから一変 静かな心理戦での、わずか16ブロック先に進めない117分のタイムリミットの戦いだ。 これはなかなか面白い。 監督は、前シリーズのオリジナル「スーパーマン(1978) 」、「リーサル・ウェポン(1987)1〜4シリーズ」、 シルヴェスター・スタローン 主演の「暗殺者(1995)」のリチャード・ドナー。 主演は、「ダイハード」シリーズのご存じブルース・ウィリス。 社会の大敵を追いつめることが出来る重要な証言をする予定のエディを演じるは、モス・デフ。
二日酔いでふらふらしながら疲れ果てて歩く姿からは、いつものダイハード的アクションを演じるパワフルな刑事役が売りのブルース・ウィリスからは全く想像も付かないしょぼくれたダメダメ刑事という印象のジャック・・・ 始終自分の事を淡々としゃべり続けるエディが、二日酔いのジャックには鬱陶しい限り・・・、ちょっと気分転換をするつもりのそんな一瞬から事件が起きます・・・ 派手なアクションはない分、内面的な怒りという、諦めと共に静かに眠っていた正義の信念を突き覚ます演技が新たな発見を呼び、心地良くいつものイメージを裏切る確かな演技が感じられて興味深かったです。 モス・デフが演じるエディのなかなかシュアーな感受性から口に出てくる台詞とのジャックの絡みがなかなか面白い味を加えて、深い作品になっていました。 人質を解放する際の変装のアイデアとかは、「インサイド・マン」みたいだったし、事件解決の落ちがありきたりなところもなきにしもあらずという感じもありますが、エディが始終口にしていた 「人は変われるんだ」 という言葉が暖かくラストを包んでいて、観賞後の好感度はなかなか良かったです。 こんなブルース・ウィリスも良いですよ。
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〜おしまい〜
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マッチポイントでボールがネットにかかって、どちらに落ちるか・・・ 試合の行方はそれにかかっている そして、そんなマッチポイントは人生においても・・・ ネットが川沿いのフェンスになって、ボールが最後の捨ててしまわなければならない最後のリング。 テニスコートを人生になぞらえた男の野心の結末は・・・ 監督は、ウディ・アレン。1977年 「アニー・ホール」でアカデミー賞監督賞 及び脚本賞などその年の数々の賞に輝き、1986年 「ハンナとその姉妹 」でも脚本賞を受賞しています。2005年のアカデミー賞では初のロンドンを舞台に36本目の監督作品の本作で、脚本賞にノミネートされるなど、常時監督賞と脚本賞のノミネーションでは当然のごとく名を連ねていますね。 主演は、「ミッション:インポッシブル3 」に出演したのが記憶に新しい、ジョナサン・リース=マイヤーズ。 ジョナサン演じるクリスが一目で心を奪われてしますノラ役に21歳のスカーレット。ヨハンソン。
それにしてもスカーレット・ヨハンソン弱冠21歳にしてこの妖艶さはいったい・・・ クリスでなくても一目惚れてしまうわなぁ〜(笑) しかし、クリスは、自ら望んだ結婚でなかったとしても、その節操のなさは、いったい・・・(笑) ありがちな昼ドラのような展開ではあるかが、きわめてラストが、腑に落ちない・・・ こんなのはありなのか?と・・・ ラストの結果がこうなったと言うことに疑問をもっているというのではなく、あまりにもおおざっぱな脚本です。 通常殺人事件が起きればすべての疑わしき人々に容疑がかかるはず・・・ 婚約者であったトムにも連絡すらない、また母親との確執があって婚約が破棄されたも同然な過去が洗い出されることもない。 いくら子供が生まれた家庭を壊さないでくれなどと泣きつかれたとしても、殺人事件にしてそんな甘すぎる捜査なんってあり得ないのでは? ウッディ・アレンの映画には必ずと言って良いほど社会的な風刺的思想が込められていると言うが、今回の作品にも例に漏れずアメリカという国の差別の問題やテロリストへの考え方方みたいなものが、立場を変えて苦々しく描かれていますね。 そして、偶然テロリストのせいになっちゃってラッキー?ってか?・・・ 今リウッドで美しくオーラを放っている女優さんの一人である、スカーレット・ヨハンソンが出ていると言うこととアカデミー賞にもノミネートしていただけに、大変楽しみにしていた作品でしたのっで少々肩すかしな感が・・・
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原作は、24歳で病気により視力を失った著者の実話に基づいた物語 今日は、山口晃二監督と白石美帆さんの舞台挨拶に加えて特別ゲストで原作者である郡司さんとアイメイトのベルナ役のポーシャとベルナの亡くなった後にやってきたアイメイト役のワンちゃんが来ていました。
「 解夏 (2003) 」、「 着信アリ2 (2005) 」などの助監督を務めてきた、山口晃二監督の初監督作品になります 同じく初主演となる、「 スィング・ガールズ 」で音楽教師、伊丹弥生を演じた、しずく役の白石美帆とアイメイトのベルナ役のポーシャ。 やはり盲目のしずくの旦那様に田辺誠一。 白石さんは、私の大好きなドラマ「 オレンジ・デイズ 」で柴咲コウさんの親友役を演じている時に、わたし的に好感度UPな女優さんです。演技力うんぬんというよりは、彼女の持つあっけらかんとした明るさが大好きなのです。声にもはりがあって、健康そうな明るさが魅力の女優さんですね。 原作を読んでいないので、あくまでも私の想像の域ですが、田辺さん演じる旦那様は、きっと、盲目になってからの生活が長いのでしょうね。穏やかで、自分たちが目が見えない為に周りの人たちへ迷惑をかけてはいけないという配慮を常にしながら生きています。 まったく正反対な性格のしずくは、いつも前向きで心が強く、どんな障害に突き当たっても、絶対切り開いて突き進もうというある意味強引さがありながらも、まだ盲導犬というもの自体に社会的な理解が薄い時代にあっても、ポジティブで周りを動かして行く強さを持った女性でした。 舞台挨拶の際に白石さんもおっしゃっていましたが、ベルナを演じたポーシャは、話しかけると頷くようにクシャミをしたり、声を出したり、ほんとに言葉を理解して演じているかのようでした。 盲導犬協会の訓練士から 「このベルナは、仕事に対して大変プライドを持っている犬です 」 と、ベルナがしずくに手渡されるた瞬間から、その言葉通り、建築デザイナーになるという夢の代わりに、子供を産み自分の手で育てたいというしずくの夢を、ハーネスを付けた瞬間から忠実に、しずくの目になり、しずくの生活をサポートし、子育てを助けて一生を終えました。 ストーリーのテンポも早足的で、描き方も浅い感じがして、映画としての完成度は、それほど高いものとは感じませんでしたが、盲導犬が目の不自由な人の目の代わりとなって、ぴったりと寄り添って生きていく姿は大変感動的です。 母親が目が見えない言うことでいじめにあって泣いていじける息子隆太に、父は 「おかあさんは、目は見えないけれど、隆太の事は、なんだってみえているんだ・・・」 そう言って、心の目で物事が見えるのだと言うことを優しく諭すのです。 盲導犬は老犬になるとリタイアし、ポストファミリーのもとで静かに余生を過ごす事になっていますが、しずくの、ベルナとは家族として一生一緒に過ごしたいという気持ちを隆太も応援すると提案し、目が見えなくなってきたベルナとの家族の絆を懸命に守っていく姿は感動的でした。
盲導犬は育成にも大変費用と日数を要するものなので、周りの理解と支援を必要としています 主題歌は広瀬香美。この映画のために書き下ろした曲「情熱+」
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