吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

これはアウトでしょう その3

2017年10月13日 06時40分34秒 | 日記
 でも「ドラポン」は十分想定内の合併症である。対処法は明確であり、麻酔がきれて自力で呼吸ができるようになるまで「人工呼吸」さえすればいいのである。それをしなければ呼吸停止のまま放置されたことになり早晩心臓も停止する。これを行うには人工呼吸のできる器材をつねに傍らに準備して、またつねに患者の呼吸が止まっていないかどうか観察していることが当然の業務になる。

 患者の呼吸が止まるということは怖いことであるが、止まることを想定し止まりそうかどうかをきちんと継続的に観察し、そして時機を逸せず人工呼吸を始めればいいのである。

 患者は「息ができない」と言っていたらしい。この時点で呼吸管理しなかったのは医療側はアウトである。こんな処置の流れは手術室では当たり前のこと。(たぶん)安易に、無痛分娩と称して硬膜外麻酔を行うという風潮が「産科業界」にあるのだろう。