③のガン細胞の変化性と人体への対応性です。
じつはガン細胞の事は人類の先祖が海から陸へ進出した時にさかのぼると言うのですから驚きです。
その時、低酸素でも生き残れる適応性を獲得したと言うのです。
この幹細胞をガンも持っているのです。
この事は『立花隆がん生と死の謎に挑む』を読んで頂ければ、と思います。
ガン細胞は排除されようとすると、何としても生き残ろうとするのです。
転移もその一つと思われます。
人体の免疫機能やマクロファージがガン細胞を攻撃しようとしても
『オイ、オイ仲間だよ!』と手なずけてしまうのです。
この驚くべきガン細胞の生命力が転移を実行し、
すでに転移している場合はダブリングタイムを変化させ、短期間に成長してくるのです。
将棋で言えば、弱いと思って、少しでも乗っけて時計で対戦すると、
豹変し恐ろしく強くなるのです。
昔、道場にたむろしたクスブリや小池重明に代表される真剣師です。
『いや~~お強い、まぐれで拾わせてもらいました。もういちばんおせえてください』
などと硬軟織り交ぜ、けれんみたっぷり、ペースに引きずり込むのです。
かって乳ガンは徹底的に切除され、
『疑わしきは切る、念のため切る』とばかり周囲の筋肉やリンパ節をごっそり切除し、
如何に洗濯板のようにするか競い合ったというのです。
これがハルステッド法です。
患者の悲鳴に外科医も少し反省したものの本質は変わっていません。
乳ガンは他の臓器に比べ直接命の危険はなく、見やすいので外科医の練習台と言われます。
乳ガン検診で年齢の事は言いません。外国では50歳以降となっていました。(当ブログ 8・22)
検診には必ずデメリットが現れます。日本では40歳以降と分からないように表示されます。
はっきり年齢表示すべきです。
何度も言いますが検診・健診は
症状がなく健康に日常生活を送っている人がガンと言う不幸を無理して見つける行為です。
確かに本物の乳ガンは一定数この世に存在します。
そのガンを早期に発見する意味を100%否定は出来ないのですが、
無実の乳がんを次々切除する危険性もあるのです。
何度も言うようですがガンに有効な治療法は確立されていないのです。
ノーベル賞を35人も出したアメリカ ガン学会の有力な教授も明言しています。
(NHKスペシャル がん生と死の謎に挑む を是非見て下さい)
日本では女性が先頭に立つ、ピンクリボン運動が盛んですが、
シベリア抑留者が同朋同志で争い、貶め、密告した悲惨さを思い浮かべました。
100歩譲って、検診で1人の女性を乳がん手術で救っても
3人の女性を不幸のどん底に突き落とす行為が許されるはずはないのです。
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