研究者 塚谷 裕一 所属: 科学技術振興事業団 さきがけ研究21
報告概要 通常の被子植物において、シュートの先端にあるシュート頂分裂組織は、葉と茎という2 種の器官を形成する。逆に言えば、茎も葉も、共通のシュート頂分裂組織から形成される。もともと、テローム説によれば、二又分枝するのを繰り返すだけだった茎(言い換えれば一種のシュート)から葉が進化したとされている。したがって茎的要素から葉への進化は、植物の形と機能の進化にとって、根元的であったと考えられる。そこで、葉とシュートとの区分を成り立たせているしくみを明らかにすることができれば、葉の進化の背景を、ひいてはシュートという形態の背景を明らかにできると期待できる。その葉とシュートの分化を考える上で興味深いことに、現生の種子植物の中には、葉と茎的要素・シュートとの間の分化が曖昧で、無限成長できる葉、「無限葉」を持つ種が知られている。本研究では、そのような「葉」の特質を活かし、それまで扱ってきたモデル植物における葉形態形成のしくみの知識を背景に(Dengler and Tsukaya 2001)、葉とシュートの分化、あるいは葉の進化に関わる遺伝子ネットワークを解明しようと試みてきた。J−Store 研究報告コード R030000181
報告概要 通常の被子植物において、シュートの先端にあるシュート頂分裂組織は、葉と茎という2 種の器官を形成する。逆に言えば、茎も葉も、共通のシュート頂分裂組織から形成される。もともと、テローム説によれば、二又分枝するのを繰り返すだけだった茎(言い換えれば一種のシュート)から葉が進化したとされている。したがって茎的要素から葉への進化は、植物の形と機能の進化にとって、根元的であったと考えられる。そこで、葉とシュートとの区分を成り立たせているしくみを明らかにすることができれば、葉の進化の背景を、ひいてはシュートという形態の背景を明らかにできると期待できる。その葉とシュートの分化を考える上で興味深いことに、現生の種子植物の中には、葉と茎的要素・シュートとの間の分化が曖昧で、無限成長できる葉、「無限葉」を持つ種が知られている。本研究では、そのような「葉」の特質を活かし、それまで扱ってきたモデル植物における葉形態形成のしくみの知識を背景に(Dengler and Tsukaya 2001)、葉とシュートの分化、あるいは葉の進化に関わる遺伝子ネットワークを解明しようと試みてきた。J−Store 研究報告コード R030000181










