バイオの故里から

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日立プラント、アナモックス菌の窒素除去DNAを特定

2006年03月13日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
 日立プラントはアナモックス菌の機能部位と見られるDNA群を初めて特定した。同菌は産業用排水や下水などに含まれるアンモニア性窒素の分解機能を持つ嫌気性アンモニア酸化菌類。日立製作所が開発したDNA解析技術であるショットガンゲノムアレイの手法を応用し実証した。解析時間を従来の30分の1に大幅短縮した。複合微生物の中から同菌の機能部位を特定するDNA解析は困難だった。日立プラントは今回の解析をてこに、同菌を使った産業用排水処理プラントを06年度にも実用化する。

 アナモックス菌を使えば脱窒プラントに不可欠なエタノールが不要になり、半導体工場などの産業用排水処理コスト低減、処理プラント小型化などが可能となる。

 日立プラントは同菌を構成する個々の菌類特定ではなく、増殖に関係するDNA群に注目し、脱窒に関連すると見られる機能部分のDNAを特定した。日刊工業新聞2006-03-13


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