バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

不良土壌で生育可能な耐鉄欠乏性植物の遺伝子導入法による創製

2007年08月11日 | 植物&農業
研究者 森 敏  所属: 東京大学大学院農学生命科学研究科

報告概要 今後25年以内に,世界の人口は現在の60億から80億になろう。それにもかかわらず,人為による土壌劣化のため,一人当たりの穀物耕作面積はそのとき現在の0.12haから0.08haに低下するとWorld Watch研究所では予想している。これから先は,開墾による優良土壌の確保が期待できないので,地球上の不良土壌での食料増産が緊急の課題となってくる。ところが,これまでの育種家は優良土壌での生産効率の高い品種を育種選抜してきたので,栽培作物の選抜の課程で必然的に不良土壌耐性に係わる種々の未知遺伝子を脱落させてきたと考えられる。そこでこの研究では,世界の不良土壌のうちの25%を占める石灰質アルカリ土壌に特有の症状である鉄欠乏症に対して耐性を有する,すなわち鉄欠乏になりにくい作物を,異種間の遺伝子導入法によって創製することを目的とする研究を行って現在に至っている。例えばイネ科植物の中でも最もアルカリ土壌に耐性であるオオムギは不溶体である鉄を可溶化するために,根から3価鉄イオンのキレーターであるムギネ酸を根圏に分泌する。われわれはオオムギの根で働いているムギ根酸の生合成経路を図1に示すように確立した。次に,鉄欠乏耐性イネを創製した。J-Store >> 研究報告コード R013000197
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遺伝子導入 世界の人口 東京大学大学院 農学生命科学研究科
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