バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

天津爆発でB型肝炎治療薬がピンチ

2015年09月04日 | NEWSクリッピング
2015年8月12日に起きた中国天津浜海新区倉庫爆発事故により、GSK天津工場が被害を受けた。

本工場では日本向けのB型慢性肝疾患治療薬「テノゼット®錠300mg」 (一般名:テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩)を製造しているが、爆発事故による被災により本剤の製造・出荷が停止しており、8月31日現在、本工場の操業再開の目途が立っていない状況 。

2015年8月末時点での国内における本剤の在庫数は、月間出荷量の約2カ月分。

この状況をうけ、本剤の出荷調整を実施する。

同社は日本の工場での早期製造開始(許可が必要)や、他社から薬剤の供給を受けることも検討する。
医療現場には新規患者への処方を控えると同時に、一度の処方量を減らすよう求めていく。

約7000人の患者が服用している。 化学業界の話題.,2015年9月 4日

ノロウイルスが変異、免疫のない人が多いことから大流行する可能性も

2015年09月04日 | 医療 医薬 健康

あるAnonymous Coward 曰く、 変異を起こしたノロウイルスが、今年初めより国内で感染を広げていたことが明らかになった。川崎市健康安全研究所と国立感染症研究所などのグループが行った調査で判明した(NHK)。

 変異によって新たなタイプが出てくると、ヒトがそれまでに獲得した免疫が役に立たなくなるため、感染者が増え大きな流行になるおそれがある。秋以降、新たな「G※2・17」型が流行の主流を占めた場合、2006年の時のような大流行になるおそれもあるという。 財経新聞.,2015年9月2日


理研、自然免疫の記憶メカニズムを解明―エピゲノムの変化が持続

2015年09月04日 | 医療 医薬 健康

自然免疫と獲得免疫のイメージ。自然免疫は、マクロファージなどにより、病原体に対して初期防御を行う。一方、獲得免疫は、B細胞やT細胞などのリンパ球により、一度侵入した病原体を認識し、排除する。(理化学研究所の発表資料より)
自然免疫と獲得免疫のイメージ。自然免疫は、マクロファージなどにより、病原体に対して初期防御を行う。一方、獲得免疫は、B細胞やT細胞などのリンパ球により、一度侵入した病原体を認識し、排除する。(理化学研究所の発表資料より)
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ATF7を介した、病原体感染によるエピゲノム変化と自然免疫記憶の概要を示す図。(理化学研究所の発表資料より)
今回の研究成果をまとめた図。自然免疫には記憶が存在し、病原体感染によるエピゲノム変化の持続がそのメカニズムだった。(理化学研究所の発表資料より)
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 理化学研究所の吉田圭介特別研究員、石井俊輔上席研究員らの共同研究チームは、自然免疫に記憶が存在し、病原体感染によるエピゲノム(※)変化の持続がその記憶メカニズムであることを明らかにした。財経新聞.,
2015年9月4日