母の胃癌治療闘病記

-絶対治そうって決めた日から書き始めたブログ-

突然のガン宣告

2011-09-26 14:05:17 | 日記
2011 9/26(月)

それは突然にやってきた。

9/7の朝、実家の父からTEL。
「お母さんが胃が痛いらしいから、今から病院へ連れてく。お前も一緒に行ってくれ。」
子ども達を学校に送り出して、すぐに病院へ。
母は健康だけが自慢の人で、今まで風邪くらいしかひいたことがない。
今年、70歳になるまで健康診断も受けず、それが、いけなかったのか・・・後悔しても後の祭り。
歳も歳やし、胃カメラしときましょってことで、細胞も取って生検へ。

きのう、その結果を母と聞くため病院へ行った。
診察室に入ると、先生があたしに 「娘さんですか?」と聞いた。
それから、先生は 「この前の胃カメラの結果が出ていますが、、、どんな結果であろうと全てお聞きになりたいですか?」と母に聞いた。
えっ・・・・・? それって、、、、まさか。
母も不安げに「は、はい。」と小さく疑問を交えた感じの返事をした。
先生は、ゆっくりと、少し間をおきながら、「残念ですが、悪性でした。」と母とあたしに言った。
・・・・・・・・・・・・・・。 青天の霹靂とはこういうことを言うのだろうか。
予想もしていなかった言葉に、聞き返すことも出来ず、全く声が出ない。
あたしも母もじーーーーーっと黙ったままだった。
しばらくして、母が、「ガンってことですか?」と尋ねたら先生は、「そうです。胃ガンです。」と告げた。
ガンの告知。
ドラマなんかでよく見るが、先に家族に話したり、みんなで嘘をついて本人に知らせないようにしたりとかしないんやな。
突然にこんな風に告げられるんやな。
母はまたしばらくじーーーーーっと黙ったまんまで下を向いた。 先生が母の膝をさすって、「大丈夫。」って言った。
「自分の病名を知ることで、治療に前向きになれるんです。 知らなかったらこの後、受けてもらう数々の検査を、どうして?なんで?って思いながら不信感でいっぱいになるでしょう?」って先生は言った。
母は、あたしの方を向いて一言、「ショック・・・」と言った。 あたしはうなずくしか出来なかった。

外科の診察を待つ間、1時間くらいイスに座って、今、聞いた事実を二人で受け止めようとした。
「治してもらおう。」ってあたしが言うと、母は
「あと10年は生きたいんやなぁ~。」
「それやったらなおさらの事、前向きに治療して治そう。」って励ましたけれど、「あと10年は・・・」なんて、そんな淋しいこと言わんとって・・・。悲しいきもちになるやんか。

胃カメラの所見、生検の結果、今のところステージ1~2。
まだ、転移の可能性がぬぐえてないからわからないけど、初期の段階と言えると思う。 
胃の2/3を切除の予定やけど、それは仕方ないのかな~。
病院もろくに行ったことがない母にとったら、どれほどショックでどれほど恐ろしいことだろうかと思うと、可哀想で涙が出た。

あたしは一人娘だ。
頑固ですぐに暴力をふるう父が嫌いで、だからよけいに母とは仲良しでやってきた。
どうして、父じゃなく母なんだろう・・・ってひどい事が頭をよぎったけれど、そんなバカな事考えてる場合じゃない。
今、胃ガンは末期じゃなかったら、治る病気とされている。
病院を出るときに、母に 「腹くくろう。」って言ったら、母は、
「もう、私は腹くくってる。」と頼もしく言ってくれた。

これから、母の闘病生活が始まる。 大好きなお母さん。
絶対負けないで頑張ろな。一緒に。