好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

迷宮の図書館。前段。

2018-01-21 | その他ミステリ
『薔薇の名前(上巻)』(byウンベルト=エーコ)、読了。

恥ずかしながら初読である。
タイトルだけは昔から知っていた。
と言いますか、最初に知ったきっかけはエ○小説だった。
学生時代、勘違いして、えらい恥かいた思い出。忘れまいぞ水○泉。

閑話休題。
1980年作の当時、世間で話題になった記憶のある大作、だが。
大作であればあるほど、お子様の私には付いて行けなくなる場合が多い。
端的に言って、読み疲れて体調崩した。

登場人物名を覚えるだけで一苦労。
目次にあらすじが載ってるから読み返すのは楽だが。
当時の宗教史の知識が無いと、問答のシーンで(私の)意識が飛ぶ。
『聖女の遺骨求む』くらいなら、まだしがみ付いていられたが。

ただし。そういったヤヤコシイ箇所を差し引いても、
純粋にミステリとして楽しめる部分があったのも事実。
そもそも印刷技術がなく、羊皮紙の写本しかない。
眼鏡が最新の道具で、磁石は貴重な宝石レベル。
そんな時代の僧院で起こる怪死事件。(上巻だけで3人死んでる)
探偵役である修道士のウィリアムが、
文書庫の迷路や暗号を解読する様にわくわくした。

だから、上巻の最後は正直その、引いた。
忍び込んできた女の扱い、ヒトってよりモノっぽくて。
時代が時代だから仕方ないんだろうけどね。

それでは。また次回。

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