好事家の世迷言。

私「りえ」の感性で綴る、調べたがり屋の生存報告。※今は逆転裁判とFate(共に初期)に集中してます。他は勘弁。

「暗黒都市へようこそ」プロローグ「忌むべき魔王の城」

2017-05-20 | ゲームブック二次創作
冒険者の4人は、迷宮の最奥部に辿り着いた。
そこは、闇が支配する世界。
秩序は死に絶え、その代わりのように、異形の魔物が生み出されていく。
魔王を祀る祭壇の上、虚空に穿たれた穴から湧き出す敵を、彼らは敏速に薙ぎ倒していく。

盗賊のヴァイス・シャインは、敵の群をかい潜るように走り抜ける。
魔犬とでも呼ぶべき獣の牙と爪を、すんでの所でかわしてみせる。
が、次の1体は間に合わない。ヴァイスは動けず、次の瞬間を待ち受ける。
そんな彼の眼前を矢が駆け、それは敵を撃ち飛ばした。

「はっ、危ねえ危ねえ!」
「……作戦通りだろうが」

軽口を叩くヴァイスに、弓兵のセーブル・アイアンが厳めしく応じた。
そこに、剣士のアジュア・ブロッサムによる鋭い声が飛んだ。

「ここは大丈夫です! 彼女の方へ、早く!」
「ああ、分かってる!」

アジュアが刀をふるうのを見届けつつ、ヴァイスは祭壇へ駆けつけた。
魔法使いのエリュテイア・ウィーナは、優雅に待ち構えていた。

「律儀な方ですわね、あなたも。最初から彼らに全部任せれば宜しいでしょうに」
「これが俺のやり方なんだよ」

二人は互いに背を向け、祭壇の端へ跳んだ。
掲げられている宝玉を、カンペキなタイミングで、同時に割り砕いた。
かくて、戦いは首尾よく終わった。
無限に魔物を産み出す、通称「エムの祭壇」は停止した…………はずだった。
ジャンル:
小説
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