好事家の世迷言。

私「りえ」の感性で綴る、調べたがり屋の生存報告。※今は逆転裁判とFate(共に初期)に集中してます。他は勘弁。

「暗黒都市へようこそ」第7話「罠にかかってなるものか」

2017-06-14 | ゲームブック二次創作
鬱蒼と生い茂る森が続く。
重なり合う枝をかき分けると、木々の隙間から草原が見えた。
膝くらいまでの高さの、薄紫色の草が広がっている。

何度も木の根に転びそうになった俺としては、泉を見つけた気分に近かった。
少しだけ休ませてもらおう。
俺は警戒しつつも、草原と森の境目辺りに腰を下ろした。
草の陰には、白い石ころが落ちている。

違う。これは人の骨だ。
俺は屈み込んで、真相を知った。
紫色のじゅうたんに隠れるように、不気味な花がびっしりと生えている。
花の奥から漏れているのは消化液。つまり、これは食肉植物なんだ。
こんな罠にかかってなるものか。俺は、草原から身を退いた。

森に沿って進もうとした時、唸り声に振り向いた俺は、息を飲んだ。
魔物がいる。マンティコアに似ているが、様子がおかしい。
どこか、作りの壊れた細工物のようだ。
魔物は地面を掻いて、飛びかかろうとする姿勢を取った。
俺は化け物に向き直り、一直線に懐へ飛び込んだ。
毛むくじゃらの胸ぐら?をつかみ、首へナイフの刃を叩き込むと、
両足で蹴って飛び退いた。
吹き出す返り血を浴びるのは御免だった。
ともあれ、敵の知性が低かったのが幸いだった。
本来のマンティコアだったら、こうは行かなかっただろう。
ジャンル:
小説
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