好事家の世迷言。

私「りえ」の感性で綴る、調べたがり屋の生存報告。※今は逆転裁判とFate(共に初期)に集中してます。他は勘弁。

「暗黒都市へようこそ」第8話「沼の底に気をつけろ」

2017-06-17 | ゲームブック二次創作
森の途切れた先は、湿地帯が延々と続いている。
草の茂った島状の浅瀬を目印に、俺は靴を濡らしながら進んだ。
足の裏に出来るだけ集中する。
だが、時々深みにはまり、ズボッと沼が俺の足を吸い込む。
急いで底から引き抜いた足を見て、俺は何とも泣きたい気持ちになった。

蛭(ヒル)が、土色の身をくねらせている。
ただ、大きさは片手を広げたくらいある。
おぞましい事に、俺の服の上からでも血を吸っているようだ。

浅瀬に着いた俺は、顔を背けながら、そいつらを引き剥がして、
力いっぱい遠くへ放り投げた。
気を取り直して歩く。また足がはまる。以下繰り返し。
三匹まとめて剥がした時には、いい加減に嫌気が差してきた。

それでも、少しばかりの幸運にも恵まれたようだ。
蛭に吸い尽くされる前に、けっこう大きめの、足場になりそうな島に上陸できた。
これで休憩できる。
周りを調べると、古びたボートが一隻、打ち捨てられているのを見つけた。
駆け寄った俺は、船底を叩き、オールを握りしめ、
安全である事を確かめてからボートに乗った。
ときおり水草に絡みそうになりながらも、ボートは速やかに俺を陸地へ運んだ。
ジャンル:
小説
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