好事家の世迷言。

私「りえ」の感性で綴る、調べたがり屋の生存報告。※今は逆転裁判とFate(共に初期)に集中してます。他は勘弁。

長きに渡る霧の向こうに見える真相。

2017-05-18 | その他ミステリ
『霧越邸殺人事件』(by綾辻行人)、読了。

「館」シリーズの派生作品と言えるだろうか。
文庫1冊で700ページ弱の長編だ。

内容はまさに、綾辻作品の十八番。
雪深い森の奥、けぶるような霧の仲に建つ洋館に迷い込んだ
主人公たち一行は、謎めいた一家に迎えられる。。
一宿一飯を借りるだけだったはずが閉じ込められて孤立。
それどころか、主人公の仲間が次々と殺されていき、
彼らは素人探偵として真相を探らなければならなくなる。

この作品の特徴は、独特な屋敷の構造もモチロンだが、
その敷地内に並ぶ調度品の描写が濃い事。
何たって、主人公たち全員の名前と奇妙に一致する品が
次から次へと登場する。
事件のトリックや推理、登場人物の描写もあるわけだから、
必然的に文章量はどんどん増していく。
その大量の文章に圧倒された結果、こちら読者は見事に幻惑される。

こういった手法をも取れるのが、小説という媒体の醍醐味だ。
映像を伴う作品だったら、まず出来ない。
冗長な動画や音楽を延々と見聞きさせられても疲れるだけだが、
小説なら読み流しも熟読も出来るからなお良い。
やはり趣味の世界は、自分のペースで楽しめてこそだ。

それでは。また次回。
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