銀の砦

子供の頃に構想した漫画ストーリーの焼直し小説?

#24

2016-09-19 20:51:15 | 銀の砦
一行は皆ウマに乗り、北に向かった。ほどなくして人の気配は無くなり、荒れ野に出る。水源地域の中のため、草木や木々が生い茂った中、かろうじて残っている細い道を進むことになる。
一泊野宿した後、しばらく進むと、まだ少し遠く、木々の向こうに、そびえ立つ崖が見えた。

「見えてきた」セルルが崖を指差した。
「え?あれが忌み地?」リィが不思議そうな声で言った。

そこからはウマを降りて、歩いて進むことになった。歩みを進めるにつれ、様相は少しづつ変わっていたが、皆まだそれに気づいていなかった。

足元に、鉄錆のような赤茶色の塊がパラパラ落ちているのが目についた。
(あれ?金属がある。これって貴重なものなんじゃ?)
リィが思わず1欠片拾おうと手を伸ばすと、「触るな」とセルルの声が飛んだ。
慌てて手を引っ込めてセルルを見るリィ。
「ここの金属は持ち出してはならないとされている」
「なんで?」
「さあ。占者サナスの言葉だ」
「へぇ」

さらに進むと、ぴよ吉が怯えはじめ、リィの懐に潜り込んだ。その頃にはさすがに、周囲の空気が変わっていることに、皆気づきはじめていた。

静かなのだ。

先ほどまでは、周囲に生き物の気配があった。主に鳥の声が聞こえていたが、それがなくなったのだ。
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