ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)とグラナダ・ホームズを語る
グラナダ(NHK)版ホームズの鑑賞日記とホームズ役ジェレミー・ブレットに関する情報を発信していきます
 



今日も本「Dancing in the Moonlight」のご紹介です。

今回から第5章「暗雲」に入ります。
先行き不安なタイトルですが、頑張って読み進めていきましょう。
今回は、45ページを中心にワトスン交代話についてです。

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「シャーロック・ホームズの冒険」の撮影の終わりに向かっては、ジェレミーは全体として幸せであったし、満足のいく経験を得ることが出来た。しかし、彼の人生や運に暗雲が立ちこめてきた。プライベートで、妻の死という残酷な事実が彼を襲った。ジェレミーにとって、両親の死から初めての家族の死であり、大きな悲しみであった。

グラナダTVでは、マイケル・コックスがファースト・シリーズの完成に満足し、ホームズシリーズの将来を楽観して、エグゼクティブ・プロデューサーという一歩引いた立場になり、プロデューサーの座をジューン・ウィンダム・デービスに譲った。TV局にありがちだが、自らが制作した作品で成功を手にした途端、予算はカットされ、制作費は微減された。会社の金庫番は、「彼らは、プロフェッショナルなんだ。1万ポンドを使って、100万ポンドに見える物を作れるさ。」と、言い放った。この時はまだそんなに切迫した状況ではなかったが、ホームズチームにとって予算の削減は、不吉な前兆だった。

ジェレミーもワトスンを失ったところだった。デビット・バークは、ワトスンを降りると決めていた。ジェレミーとバークは、仕事でもプライベートでも親密な良い関係を築いていたので、バークの決心は、ジェレミーを大いに落胆させた。ワトスンの降板以降も、ジェレミーにショッキングな出来事は続いた。

興味深いことに、デビット・バークはエドワード・ハードウィックへのワトスン交代に、一役買っている。二人はお互いをよく知る仲で、BBCのシェークスピア劇で共演しているので、バークはハードウィックを信任していた。ハードウィックは、こう語ってくれた。

「僕は、デビット・バークとアンナ(バークの妻で女優のAnna Calder-Marshall)と何度も会っていた。二人とも共演したこともあったし、お互いよく分かっている仲だった。リハーサルの間、彼はホームズシリーズに残るかどうか考えあぐねていた。二人には、ストラットフォードで共演するオファーが来ていた。問題は息子のトムで、まだ2,3歳と幼かった。アンナがストラットフォードに行き、デビットがマンチェスターに残るとすると、息子は一人になってしまう。そして、ちょうどホームズシリーズは、休憩時期だった。ジェレミーは舞台でニューヨークに行っていたし、ホームズシリーズが続くとは限らない。アンナと息子と一緒に、ストラットフォードに行くのが、一番良いように思えた。それから、ある日、デビットは僕のところに来て、役を降りてストラットフォードに行く決心をしたと話してくれた。彼とアンナは、ワトスン役について話して合って、僕にぴったりな役だから、エージェントに働きかけるべきだと、説得しにきたのだ。その一方で、デビットはジェレミーにもこの話を持ちかけようとしていた。」

ジェレミーも新しいワトスンに賛成し、グラナダはすぐにコンタクトを取った。

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予算削減の話しが出てき始めましたね・・。
グラナダホームズは成功していたにも拘わらず、チームは今後、予算削減に悩まされることになります。
経理担当の人の言葉にはイラッときますよね。
「1万ポンド使って、100万ポンドに見えるものを作れる。」って!そんな上手くいくものか!と言いたいのですが。

ドラマや映画など映像作品は、少しでもお金と時間をかけて納得のいく作品を製作したいクリエイターと
作品のクオリティーと制作費を考えて現実的な折り合いをみつけるプロデューサーの存在があると思うのですが・・
成功しているホームズシリーズには、予算をもう少し出して、よりクオリティーを上げ、世界的に売って更なる利益を稼ぐのが、経営判断でしょう!?
それを予算削減なんて信じられない!

イギリス国内だけを見て、これ以上は稼げない、だから予算削減して、その分で儲けを出そう、なんて考え方は間違ってます。
ほんと、なんの為の経営者なんでしょう。
ジェレミー・ホームズならば、リスクを取って経費をかけ、更なるクオリティーを追求し、世界へ売りに行って稼げば良いものを・・。
本当に残念というか・・・もう悔しいです・・。
こんなに良いコンテンツを持っているのに、チャンスを生かせないグラナダTVに・・。

あとは、ワトスン交代のお話しでしたね。
ワトスン交代でバークと離れたことは辛かったですが、その後にハードウィックと公私とも良い関係を続けられたので、仕方ない交代だったのかなと思います。
そして、デビット・バークは、既にハードウィックがワトスン役に適任だと見抜いていたんですねー。
前ワトスンが新しいワトスンを連れてくるって、興味深い話ですよね。



この前、申し込んだ通信の翻訳講座が来ました-。
翻訳を教えている学校は、沢山合ったんですが、フェローというところにしました。
一番簡単な「翻訳入門」にして、テキストはふむふむ、なるほど。と普段から訳をしていて疑問に思っている事とか説明してくれていて勉強になりました。
しかし、提出課題が難しい~(^_^; 普段のジェレミーの英文などは、辞書を引けばなんとかなる訳が多いのですが、辞書を引いても「うーん」と唸る英文です。
普段難しい英文が出てきても、ジェレミーの事実を知っていたり、文章の前後との関係で「まぁ、こんな事言っているのかな」と予測がつくのですが、
ぽーんと出てきた難しい一文は、なかなかそういうヒントもなく、手強いです~(笑)
ゆるゆる頑張っていきたいです。同じ学校で受けている方、一緒に頑張りましょうね~♪


りえ(https://twitter.com/riekojeremy)



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