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聴竹居見学

2017-04-29 | 建築巡り・街歩き【京都】

5月に建築友達と藤井厚二設計の八木邸へ行く予定で、もうすでに皆は行ってる同じく藤井厚二設計の

聴竹居へ友人Tちゃんを誘って行ってきた。

聴竹居は現在は竹中工務店所有のもので、完全予約制になっていて、室内の写真撮影も誓約書がいるなど厳重。

ボランティアガイドさんによる詳しい解説の下、見学させていただき、

室内は驚きと感動の連続の空間だったがネットには載せられず、

しかし外観はOKとのことなので、外観のみの写真を載せることにした。

 

 

大山崎の天王山の麓の高台に昭和3年、藤井厚二設計により建てられた聴竹居は、

藤井厚二の5軒目であり最後の実験住宅。

 

 

今までの住宅にありがちだったお客優先の住宅から住民の過ごしやすさを重視し、洋風と和風の折衷でより快適に、

そして趣味嗜好を生かし、心豊かに暮らせる住まいを目指し、この大山崎の12000坪の敷地内に実験住宅を5軒も建て、

その集大成として建てられたものが聴竹居だという。

 

 

この庭に面して張り出したサンルームは

目の前の景色を取り込むために隅柱をなくし、柱の形状に工夫をするなど、

室内から見た時は目の前に広がる新緑の木々のパノラマがすばらしく、うっとりするような空間だった。

夏に過ごしやすく、日本の気候風土に適したものをということで、空気の流れを考えた床下換気口、屋根裏の通気口などが

設けられ、庇の角度を決めるためにもう1軒仮設住宅を建て、季節を変え、一日の日照状態を観察し、

綿密な調査の結果ベストな屋根、庇の角度が決められたという。

 

 

室内はオール電化、床はバリアフリーに、そして天井の高さも2m基準だそうでとても高くゆったりとしている。

室内の全ての家具は造り付け、調度品とも藤井厚二デザインのもので、

部屋の中に完璧にしっくりと収まっていて、実用性とデザインの美しさ共に兼ね備え

細かいところまで神経が行き届いたものだった。

サンルームに置かれていた暖房用の電熱器などは丸いフォルムが茶釜のようで、

青海波の透かし彫りに、上部には魚の浮彫が施され、とても可愛いデザイン!

 

 

子供たちの勉強部屋兼書斎は可愛く並んだ子供たち二つの机には棚や引き出しがたくさんついていて

コンパクトながら収納力大で、目の前の障子を開け閉めすることでサンルーム越しの緑が目に飛び込んでくる。

居間から食堂への入口はコーナー部分を半円に切り取ったような斬新なデザイン。

間仕切りはあえてなくし居間とのつながりを持たせ、調理室からは配膳口を通じて配膳できるようになっていて、

機能面、動線なども考慮され、全く隙のない造りに。

 

 

応接間の応接セットは糸巻きをモチーフにしたテーブルの繊細な美しさ、

幾何学的デザインの照明類、マッキントッシュ風の時計など、すべてが洗練され調和を保っていた。

 

 

これは玄関脇の傘立て。

番傘用だそうだがシンプルで、乾かすための風通しも考えられている。

 

 

玄関の中と前に見覚えのある怪獣がいる~

と思ったらやはり伊藤忠太作のもので、プライベートゾーンとの結界に置かれ、

魔除けとしての役割を持つものだった。

 

 

こちらプライベートゾーンのお風呂の釜(お風呂だけは電気でなく釜炊きだったそう)

 

 

こちらは台所からのダストシュートの取り出し口

 

 

その奥にあった建物。

あの建物は?と尋ねると、書斎兼お客を迎えるための離れだそう。

ここは今後整備され、公開される予定だそうだが、現在非公開。

ガイドさんによると、ここまで凝るか?というくらい相当凝った造りになってるらしい。

あーー見たい!

 

 

更に少し離れたところにあるお茶室。

こちらもかなり斬新な造りになっているそうで、今後整備後公開予定だとか。

ガイドさんの中には聴竹居の隣に住んでおられるという方もいて、子供の頃から実験住宅の3番目と4番目も

見たことがあると言われてた。

5番目が集大成だとしたら3,4番目は何かが足りない感じだったのか?お聞きしてみたら、それぞれに素晴らしかったそう。

 

藤井厚二の住宅に対する執念のようなものが家のあちらこちらから感じ取られ、見学会を楽しむことができた。

 

 

 

 

 

 

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