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学生と再検討 七・五・三とは?

 「三歳まで生きられたのはラッキーなんだね」「だから『千歳飴』なのか」と、「子育て支援論」の授業が一時、女子大生たちの声で騒然となった。厚生労働省のウェブサイトにあった「人口動態総覧の年次推移」を、彼女らと吟味検討していた時の話である。
 それによると、明治32年度の出生数は約138万7千人。それに対する乳児死亡数は21万3千人余り。要するに、たった百年余前のわが国では、誕生した赤ちゃんの七分の一以上が一歳前に亡くなっていたのだ。ざわめいた後の奇妙な沈黙。統計数値を見つめ、目を潤ませる受講生もいた。
 霜月と言えば「七・五・三」だった。子も親もキラキラに着飾り、神社や写真店に殺到する。子どもの手には「千歳飴」。微笑ましい年中行事だが、果たしてそこに、真の意味がどの程度残っているのか。
 時代の流れや社会の変化とともに形骸化、空洞化していく祭事も多い。真の「七・五・三」が消滅する危機を、近未来の母親たる女子大生に気づいてもらえたのは幸運だったのかもしれない。

オトナたちの行儀の悪さ

 過日、タレントらの室内での帽子着用を例に、「人前でのマナー」に関する問題提起をさせていただいたが、思えば最近、各種の祭事や神社等への集中的参拝後に捨てられ散乱する飲食物のゴミなど、自分では「当然!」と思ってきた社会常識や規範が大きく変化(崩壊?)しつつあるのを痛感する。  元日、高齢の母を連れ、往復約二時間半を歩いて三嶋大社の初詣に出かけた。車の乗り入れ規制はないが、社に続く歩道や境内は多くの老 . . . 本文を読む

時代や社会の制動装置必要

 遅ればせながら、新年の抱負は「ポンピングブレーキ」になることだ。同乗者や後続車に大きな危険をおよぼす「急ブレーキ」ではない。生じ得る危険や危機を事前に察知し、軽い制動をくり返して減速する、運転免許状の取得に必須のドライビング技術である。  地球温暖化、オゾンホールの拡大、ダイオキシンの飛散や蓄積などの自然環境問題だけでなく、少子社会化、年金制度の崩壊、周辺諸国との外交のもつれ、内政の混乱、ゆとり . . . 本文を読む

生命軽視の口蹄疫対策

 数年前、ニュージーランドの牧場を、女子学生と一緒に訪ねた。全面草緑色の丘陵地、無数の牛たちが草を食むそこは、まさに「牧歌的」だった。  その風景の中で生まれたての仔牛を発見した一人が、「可愛い、連れて帰りたい!」とはしゃいで、優しく親切な髭面大男の牧場主に尋ねた。「何て名前ですか?」  怪訝そうな顔をした彼は、「名前?俺たちは食べ物に名前なんか付けない。」と答えた。その場の空気が、一瞬で凍りつい . . . 本文を読む

もうこれ以上愚弄されまい

 「二・三足の草鞋(わらじ)」、すなわち、「副業」や「かけ持ち」を前提に臨む決意を平然と標榜するオリンピックの金メダリストが名乗りを挙げたと思った途端、確かに知名度だけはある体操選手・野球選手・歌手・俳優などが、今夏の参議院議員選挙への立候補を次から次へと表明している。  新政権与党も野に下ったかつての政権政党も、雨後の筍のごとき新政党までもが、まさに恥も外聞もなく「人気」依存型の票集めに没頭する . . . 本文を読む