Richard's Blog

リチャードの雑記帳

R隊平日遠足 2020-08 百段階段

2020-08-17 18:45:20 | 平日遠足

平日遠足一覧

R隊平日遠足 2020-08 百段階段の見学

8月のR隊平日遠足はホテル雅叙園東京内にある東京都指定有形文化財「百段階段」の見学です。 夏で暑いので外は避け涼しい建物内部としました。

目黒駅近くでランチをしてから、昔の目黒雅叙園、今はホテル雅叙園東京に向かい、ホテル前で記念撮影して中に入りました。

 

時間があったので、しばらく館内を見て回り、12時30分からの開場時間にまずは1階で受付を済ませエレベータで3階に移動。

 

3階で、もう一度正式な受付で、事前購入したチケットはスマホからQRコードを示して読み取りしてもらい、すぐ横の百段階段に進みます。

 

受付のすぐ横から階段が始まります。昭和10年に建てられた現存する唯一の木造建築で、食事を楽しみ、晴れやかな宴が行われた7部屋を、99段の長い階段廊下が繋いでいます。 階段で結ばれた各部屋はそれぞれ趣向が異なり、各部屋の天井や欄間には、当時屈指の著名な画家達が創り上げた美の世界が描かれています。

 

階段から続く最初の部屋は「十畝の間」。黒漆の螺鈿細工が随所に見られる重厚な造りの部屋です。

 

天井には前室に8面、本間に15面、合計23面の襖仕立ての鏡面に荒木十畝による四季の花鳥画が描かれています。

 

階段はさらに続きます。天井にも絵が飾られています。

 

2番目の部屋は、「漁樵の間」。室内はすべて純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられ、彩色木彫と日本画に囲まれた美しさは絢爛豪華さです。

 

 

床柱は左右ともに巨大な檜で、精巧な彫刻 (中国の漁樵問答の一場面)が施されています。

 

格天井には菊池華秋原図の四季草花図、欄間には尾竹竹坡原図の五節句が極彩色に浮彫されています。

 

3番目の部屋は、「草丘の間」。格天井の秋田杉及び欄間には礒部草丘の四季草花絵、瑞雲に煙る松原の風景が描かれています。障子建具は非常に手の込んだ面腰組子です。

 

4番目の部屋は「静水の間」。奥の間の床柱は黄檗丸洗。格天井の秋田杉には池上秀畝の鳳凰・舞鶴、欄間四方には小山大月の金箔押地秋草が描かれています。

 

5番目の部屋は「星光の間」。奥の間の床柱は北山杉天然絞丸太で、次の間の床柱は槇出節、両室とも格天井及び欄間いっぱいに板倉星光の四季草花が描かれています。

 

6番目の部屋は「清方の間」。美人画の大家、鏑木清方が愛着をもって造った落ち着いた静かな茶室風の室です。床柱は径一尺五寸の北山杉の天然総絞丸太で逸材。扇面形杉柾板に四季草花、欄間の四季風俗美人画ともに 清方の筆です。

 

そして階段の最後は99となっていました。

 

99段の横にある部屋が最後の部屋で「頂上の間」。天井画は松岡映丘門下の作品です。前室、本間ともに格天井で、本間の床柱は黒柿の銘木を使用しています。

 

百段階段という名称ながら99段しかないわけが解説されています。一言で言えば縁起担ぎ。奇数が縁起が良いとか、完璧な状態は長く続かないので、あえてひと少なくしたという説とか。

七つの部屋を観てきましたが、2番目の「漁樵の間」が一番豪華絢爛で印象に残りました。

終わり

 

 

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« R隊平日遠足 2020-07 小山田緑地 | トップ | ホテル雅叙園東京 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kentoku20190719)
2020-08-20 22:46:37
写真が素晴らしいです。魅力が伝わってきます‼️
流石です*\(^o^)/*
百段階段 (リチャード)
2020-08-21 18:27:45
Kentokuさん、ありがとうございます。
久しぶりに、たくさんの写真を撮りました。
カメラが古いのか、画質や色合いは、いまいちです。

コメントを投稿

平日遠足」カテゴリの最新記事