短くて申し訳ありません。先日博多であった授業中の生徒における対講師暴力事件を踏まえての内容となります。
分かって頂けない人には分かって頂けないのでしょうが、先生たちも大変なんです。
授業時数と教員定数の関係で埋まらない授業時間は、非常勤講師が細切れで受け持ちます。しかし一校では数時間にしかならなくて、遠く離れた複数校を受け持つなんて当たり前。講師だけでは食っていけないので米屋でバイトもしていたら、配達に行った先が教え子の家だったり・・・。
「ちわー!米屋です!配達に上がりましたあ!」
「あ、先生、バイト?」
最後に勤めた学校では、50歳を過ぎた非常勤講師の方が歴史の授業を受け持っていましたが、長い時で一年間、講師としての仕事が無かったこともあるそうです。講師の口が無い時には、ありとあらゆるアルバイトで食いつないで来たそうで、土木作業だろうが何だろうが、何でも来いという人生だったそうです。
先日は九州の高校で講師が生徒に蹴飛ばされるという事件があり、この講師の方を軟弱だと責めるコメントも寄せられていましたが、正規教員を目指して採用試験合格の日までせめて講師ででも教壇に立っていたいという真摯な気持ちは、汲んで上げて下さい。