梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

体育授業に銃剣道は必要なのか

2017-05-28 07:24:00 | 日記
  最近赤ペン先生の添削がないなあ・・・元気してますか!

   この話は既に投稿したかもしれないと思ったのですが、過去の投稿を検索してみたところまだのようですので、あらためて書いてみることにします。

   大分前になりますが、文科省が全国の公立学校で銃剣道を格技の一つとして選択できるようにっするという計画を発表しました。私は、この方針には正直言って賛成できません。

   剣道の竹刀は竹を割ったものを組み合わせて、反ったりしなったりしますし、竹刀自体軽いものですので、あまり危険性はありません。息子二人も10年以上剣道をやっていたのでわかります。実は我が家には昔なぜか銃剣道用の木銃がありましたが、これは一本の固い木から削り出したものです。反ったりしなったりは絶対にしません。状況によっては柔道より危険な場合が確実にあると私は思います。

   まずは現行の格技について考えてみますと、剣道は体育の授業で行っても、防具も完備していますし、面・胴をつけることによる真夏日の熱中症を除けば、危険性はゼロに近いと思います。一方柔道は、体育の授業で行うには習熟するための時間数が絶対的に不足します。私が高校の時に授業で教わった先生は、柔道、空手、剣道等合わせて18段という方でしたが、4月から始めて、全員が投げ技に移れるようになったのは12月でした。それまでは受け身、受け身、受け身、受け身だけの授業でした。

   体育教師でも、柔道の専門家など、まず、いません。皆さん体育教師になってから講習を受けて、付け焼刃で授業を行っているのが現状です。他教科の教師が講習を受け、段位を取得して部活の指導に当たる場合もありますが、この際の合格基準は実に大甘に緩和されます。そうした先生は自分に絶対の自信がありませんから、生徒に不平不満を抱かせずに12月まで受け身だけやらせきるだけのオーラがありません。

   ちなみに達人の先生に投げられると、無重力状態で体が宙に浮いたかのように浮き上がり、畳に落ちた時も何のショックも痛みもありませんでした。一方講習を受けて二段を取った体育の先生が代講でみえた時は、投げられると、叩きつけられたような強い衝撃を受けました。ですから、柔道も、本当の専門家がいない学校では採用すべきではないと考えています。

   銃剣道は、現行では日本全国の体育教師は、ほぼ100%素人なはずです。その証拠に全国で銃剣道を採用している高校は1校しかありません。柔道でさえ経験によってあれほどの違いが生じるのですから、固い木銃で戦う銃剣道など、採用するなどもっての他です。まして体育教師とはいえ、素人が研修で資格取得して銃剣道を教えるなど、もっての他です。万一事故があった場合、柔道で受け身を取り損ねて命を落とすのと、銃剣で突かれて亡くなるのとでは、受け止め方が全く違ってくると思いますが、如何でしょう。うちの息子は授業中に銃剣で突き殺された、と思わずにいられるでしょうか。

   ちなみに銃剣道は自衛隊では必須となっていますが、剣道には無い「心臓めがけての突き」という有効打があり、これを受けて失神した自衛隊員もいるということです。ネット上では銃剣道を採用している唯一の高校の卒業生という人が投稿していましたが、もたもたやっていると、「そんなことで人が殺せるか!」と罵倒されたとのことでした。

   銃剣道を今更採用する位なら、レスリングを正式に採用する方がはるかに安全で楽しいのではないかと思います。大抵の男子は喜んで取り組むと思いますし、女子レスリング世界最強の日本ですから、現在は行われていない、体育授業における女子の格技として、レスリングを採用するという考え方もあり得るのではないでしょうか。実はやってみたかったという女子は、恐らく沢山いると思います。男子は柔剣道、女子はダンスという区分にたいしてどこからも異論が出ていないことの方が謎です。

   もちろんその場合は指導者不足という悩みが生じて来ますが、体育科の教員免許取得資格の一つに、レスリングを必須とすればよろしいのではないでしょうか。現場では何年か暫定的な猶予期間が必要でしょうが、一考に値する問題だと思います。

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