梅様のその日暮らし日記

その日その日感じた事や世間で話題の事について自分なりの感想や考えを書いていきます。

IQかEQか

2016-11-24 14:59:26 | 日記
   東亜学院における授業中の事。IQとEQの話になりました。IQは中国語で智能、EQは商能と言います。S先生は、自分は智能よりも商能の方が高いが、中国人としては商能が低い方だ、と言います。EQは実社会において人と幅広くやっていく能力を指す訳ですが、S先生、ここで予想通り、私に水を向けて来ます。

  「梅沢さんは先生だった人ですが、生徒として望ましいのはIQの高い子ですか?それともEQの高い子ですか?」

   答えは決まっています。学力をつけるために学校に通っているのですから、IQは高い方が良いに決まっています。しかし、人を預かる教師として望ましいのはEQの高い方です。全員EQが高ければ、クラス内でもめ事も無く、楽しい学校生活が保障されるからです。

恐らく社会に出てもEQの低い人間が重用されることは少ないと思います。いくら才能があっても、人間関係が作れなければ干されてしまうということです。私自身はかなりEQが低く、人から誤解を受けがちな人生でしたので、勉強などまるで出来ないのにうまく人間関係を構築していく生徒を見ると、本当にうらやましくなります。

   ところで、S先生の言葉によれば、中国において何よりも要求されるのが、このEQなのだそうです。幅広い人脈を作ることが何よりも必要とされる中国において、EQが低いという事は、致命的な結果を招くようです。何しろ血縁者の呼称一つとっても、日本人では絶対に覚えきれないくらい細かく分かれていて、しかも絶対に間違えてはならない国ですから、幼い頃から人間関係についての意識が高くなるのでしょう。

   EQについて考える時、私の人生の中で忘れることのできない人間がいます。相方ことOSKは、歴代の教え子の中で、ずば抜けてEQの高い子でした。私のクラスにいた一年間は、そこを見込んでクラス経営のかなりの部分を任せていたのですが、卒業後も着々と人脈を広げ、彼女に会うこと自体を楽しみにしていた顧客も沢山いたようです。大学卒業後営業の仕事に就き、大成功を収めたようですが、大勢の不特定多数の人たちを相手にする営業職は、もしかしたら、EQの高い彼女の天職だったと言えたかもしれません。

   彼女のEQの高さは、間違いなく、彼女が中国人であることが大きな要因になっているのでしょう。昔から、中国人とインド人とアラビア人は商売の才能にかけては世界三大民族だと言われています。まあ、その上に世界の金融を握っているユダヤ人がいる訳ですが、中国人が世界で1、2を争うEQを持つ民族であることに変わりはないと思います。

   日本人はこのEQの部分が民族的に欠けているような気がします。だから簡単に韓国人に騙され、中国やロシア相手の交渉事であっさりと負けて帰って来るのでしょう。どうすれば日本人のEQを高めることが出来るのか・・・・。難問ですね。これは日本の教育界において全く考察されることのない課題なのですが、実は長い人生においては偏差値などよりもはるかに重大な問題だと言えます。

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