私魚人(あいうおんちゅ) ~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。もう、胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴ釣りから珍魚・駄魚ハンターへ。何種釣れるか?

台灣石魚賓(タイワンハナマガリ)も釣れたの巻  台湾釣(ガサ)行記⑥  釣査47種目

2016-12-31 08:33:25 | 台湾の魚たち
 2016年12月23日 金曜日

まだ、1本目の小さな渓流にいるのである。
30分も過ぎてないのである。
「おっさん、いつまでダラダラ書くつもりなんや? いつまで続けるきいや?」
「ホンマ今日はおおみそかでっせ。他にすることもようけあるやろ?」
と問うてくるのは妻と私の良心くらいだろうけどね。
ま、この魚を書いて次の川へと移動するわな。(おっさん、3種しか釣れんかったんや!)

タイワンハナマガリの幼魚である。


今回の採集行でどこでも普通に見られた魚である。
が、ここでしか釣れなかった(しかも1尾だけ)台湾固有種である。


ようけおるがな。
下向きの口で底石の付着藻類をついばんどるわ。
乾燥してタマリに残り過密になったことで空腹なんじゃね、ミミズにも寄ってくるぞ。
が、群らがる連中の小さい口に入らんがな。
そこで大きいサイズをねらって石の陰の底スレスレに大きめのエサにして沈めたんよ。
ヤリタナゴより少し強い手応えで見事に釣れあがってくれた愛いやつなんじゃ。
しかも私の知る限り、日本人でタイワンハナマガリの幼魚を釣ったのは一人おるのである。(おるんかい!)

成魚になるとこのキレイな横斑も消え、銀の体色の細長い姿になる。
成魚は水生昆虫も食べるらしいから長い渓流竿で釣るのは簡単かもしれんね。
卵が有毒となっとるから、それ以外は食えるということやねえ。
いつか食ってみたいわあ。

さて、もともと台湾北部から西部・南西部にかけて自然分布していて、南東部・東部へは移入であるという。
しかも台湾では地理的に北部、中西部、南部と大別される遺伝的な違いがあるらしい。
今ではどこでも繁殖しているわけだから、
かつて中国大陸と台湾北部がつながっていたときに大陸から入ってきたコイツの祖先が
台湾を東西に分ける山脈を越えることがいかに困難なことだったかが分かるっちゅうことである。

では、コイツと共通の祖先から分かれたであろう親戚ハナマガリ(中国某地域で採集)を載せとくね。
見比べてくだされ。


では、みなさん良いお年を!


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粗糙沼蝦(タイリクテナガエビ)?を釣るの巻   台湾釣(ガサ)行記⑤   釣査46種目

2016-12-30 22:16:46 | 台湾の魚たち
 2016年12月23日 金曜日

前回の続きである。
タイワンカワムツが釣れすぎないようミミズを転石のすき間の底にすばやく沈めてみる。
日本でもいろんな魚種を釣るために何度もやってきた釣り方だ。

少し待った後にアタリ。
黒茶色のテナガエビ類が釣れた。


お目にかかったことのないテナガエビだ。
体色はさておき、全体に寸詰まりでハサミを無視すればまるでザリガニである。
目の先に伸びているノコギリのような部分も短い。
それらの特徴と渓流域であることから「粗糙沼蝦(タイリクテナガエビ)」としておこう。




このテナガエビは台湾全域の上流域の転石の下で見られるらしい。
図鑑には、一生を淡水で過ごすとも書いていた。

それにしても、昨日といい今日といいテナガエビがよく釣れる。
台湾には15種類ものテナガエビがいるらしい。
養殖も釣り堀も屋台もみんな羅氏沼蝦(オニテナガエビ)のようだ。
生活に根付いているんだね。
しかも汽水域から上流域までそれぞれの環境に適応した種に分かれて広がっている。

まさにテナガエビ天国なのかもしれない。



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台灣馬口魚(タイワンアカハラ)を釣るの巻  台湾釣(ガサ)行記④  釣査45種目

2016-12-30 09:28:17 | 台湾の魚たち
 2016年12月23日 金曜日

魚名は、台湾での代表的な書き方(日本名)で書き表すことにする。
台湾に生息する魚なので台湾に敬意を示すのは当たり前だと思うからである。

高雄市から台東市へ高い山脈を避けるように続く南回りの道沿いの渓流でとりあえず1ヶ所やってみる。
「どこかよさそうなポイントがあれば言うてよお。」
馴れない左ハンドルに格闘中の友が言う。
「分かった。しっかり見とくけえな。」
乾いた石だらけの大きな渓谷が見える。
その支流を探しているのだ。

そして、忘れもしない2・3本目の渓谷を過ぎた何本目かの渓谷(忘れとるやないの!)である。


渓流のトロ場にかろうじて水がある。しかもよく澄んでいる。降りやすそうな階段もある。
「見てみようや。わっ! 魚がたまっとるがな。」
二人ともそそくさと車へ戻り、それぞれ釣り、水中撮影の準備にかかる。

第一投。タイワンアカハラである。


初めて手にしたが次々と釣れるために日本でカワムツを釣ってる気分になり感動が薄まる。
が、やっぱり日本のカワムツやヌマムツとは尾柄部の縦線がまったく違うねえ。


台湾固有種である。
全土に分布するが、本来北西部に多く東部へは人為的移入であるという。
「我的水中夥伴」2015刊・方力行著(今回たまたま購入)によれば(あくまで私の理解にすぎないけど)、
① 700万年前:温暖な時期による海水面の上昇で、淡水起源の淡水魚類は絶滅する。
② 150万年前:寒冷な時期による海水面の低下で、北部と南部の2ヶ所で中国大陸とつながる。
③ 南北に連なる3000m級の山脈により、西部と東部の河川が完全に分けられる。
④ 南部・東部へは黒潮の影響が大きく海洋起源の淡水魚類がウェイトを占めてくる。
⑤ このようにして地域ごとに特色のある淡水魚類相になる。
⑥ 以上が生息する淡水起源の純淡水魚47種のうち、37種が台湾固有種となった要因である。
らしい。

国土は九州程度と小さくても、日本での純淡水魚類相とよく似ていておもしろい。
純淡水魚の自然分布は進化のようすを物語ってくれる。
そこには壮大なロマンがある。
やたら放流したり環境破壊したりしちゃいけないなあ、とあらためて思うのであった。
東部でもたくさんいたもんなあ。
この日、南東部で友が採集したタイワンアカハラの成熟個体も載せておく。


こいつは人が移動させた名残なんじゃねえ。
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朝食バイキングも一新してたぞ!の巻    台湾釣(ガサ)行記③

2016-12-30 08:07:20 | 台湾の魚たち
 2016年12月23日 金曜日 朝

「朝食は期待せんとってなあ。」
今春、宿泊した経験のある友の言葉である。
高尾市中心にあるホテルを一泊朝食・駐車場付き一人300台湾元(約1100円)でのネット予約なのだ。
期待なんかするわけがない。
期待をするのは手配した友にも、この価格で提供するホテルにも申し訳がない。

朝食はバイキングであった。料理いっぱいならんどる。洋食もそろっとる。


「ありゃ! 良くなっとるがっ!」
「リニューアルしとるし、駐車場の位置も変わっとったけえ・・・・・・」
「こりゃうまいがな。ええでえ。」
友のはずんだ声が続く。
たしかにおいしい。何を選んでもおいしい。
味付けは基本「九州しょう油」をさらに甘くしたような味。
角煮などにピッタリ。日本では高級な湯葉も惜しげもなく煮付けている。
「ま、どこへ行っても塩を欲しがるけえなあ。」
そうなのである。
私は、もともとおかずが甘いのは得意ではない。
おかゆなどにはパッパッと塩をふりかけて食べるのがベストなのだ。
中国もそうだったが塩が食卓にないのだ。
「次は塩を持っていかんとな。」と思いつつ、すっかり忘れてしまうのだ。
にもかかわらずおいしい。
「いや、十分十分。十分すぎるわ。ラッキーや。」

さて、いよいよ台湾中南部河川めぐりが始めるでえ!
このとき、まだ自分がいくつもの幸運に包まれていたことは知る由もない。
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大衆セルフの店で晩飯を食うの巻  台湾釣(ガサ)行記②

2016-12-29 15:56:20 | 台湾の魚たち
 2016年12月22日 木曜日

台湾初日。
車を止める度に眼下にうつる枯れ川か、
行く手をはばむ灰色のきめ細かいシルトの堆積物の河原かのどちらかだ。
ようやくたどり着いた先に広がる同色に濁る水。
淡水魚にとって最悪ともいえる環境。
流れ幅50mはある川にのびる2本の1.8m竿。
闘いの結果はもはや誰の目にも明らかだった。
夕暮れがせまる。

かろうじて手にしたミナミテナガエビ4尾を心に刻み(写真を撮る時間なし)
私たちは口数少なく重い足をひきずりホテルへと向かったのであった。

「さ、飯でも食いに行こうや。旨くて安い店があるんじゃ。気に入ると思うでえ。」
友のさり気ない言葉が胸に染みる。
そういえば腹が気体で膨らんでいたことを思い出す。
台湾初釣りの期待が胸で少ししぼんでしまった今、腹を固体や液体で膨らませるしかないわな。

ホテルから数分の所に有名な屋台通りがある。
観光客でごったがえしているみたいだが、こういうのはどうにも苦手だ。
目指す食堂はそのほんの先にある。
(写真は明け方散歩中のもの、店員5人・客4人。すいとる時じゃないと失礼なので)


そこは24時間営業のこぎれいな大衆セルフ食堂だった。
「まだ、働いとる人が多いんかの? 今日は割とすいとるで。」
友の言葉に逆らうようだが、ひっきりなしに客がやってきとるぞ。

とりあえず友のマネをし、トレイと皿を手に・・・・・・
調理されたおかずが無茶苦茶並んどる。選べんがな。1掴み○○元と書いとるけど。


貧乏性の私はセルフも怖い。
あれもこれもと選ぶうちに予想を超える量と金額になるからである。
「メシ大。」「あっ私も。」しもうた。小にすりゃよかったわ。もう遅い。
とりあえずまとめて私が払う。
日本人と判断した店員さんがすかさず電卓で金額を示してくれる。
「165」という数字が見える。
えっ? ホンマ? 2人分で600円にもならない。


「スープ、タダなんじゃ。飲む? おっ、今日は野菜たくさんあるで。冷たい麦茶もタダで。」
こういうときの友は実に生き生きとしている。
「台風の時もこの店開けるんよ。この店の食事が生活の支えになっとる人もおるけえな。」
「どんなときも開けるちゅうんが信念らしいでえ。」友の熱い言葉が続く。
よく見るとシャレた若い人も会社員もたくさんいる中、
少しくたびれた服にちぎれそうなサンダルのお婆さんがご飯と1品のおかず、スープで食べておられる。
「ええ話やなあ。腹もいっぱいじゃが、胸もいっぱいになったわ。」
「日本も誰もが腹いっぱいになれる国になってほしいよなあ。」

と、そのとき私たちのテーブルに一人のおじいさんがすわる。おかずはやはり1品。
が、それは手のひらより大きいハタ類の煮付けであった。
「あんなおかずあったか?」
「いや、見とらん。あれば取っとる。」
「日本じゃったら高級魚じゃし最低数百円はするでえ。」
「いくらするか見てくる。」・・・・・・「どこにあるか分からんわ。」
「わしが行くわ。」「わっ! 40台湾元(150円くらい)じゃ!」
「取れば良かったわあ。腹いっぱいで食えんがあ。」

さっきの話はどこへやら・・・・・・私、ホンマさもしい日本人ですな。
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臺灣沼蝦(ミナミテナガエビ)? を釣るの巻  台湾釣(ガサ)行記①       釣査44種目

2016-12-23 06:00:19 | 台湾の魚たち
 2016年12月22日 木曜日

12月22~28日の1週間。6泊7日。
台湾中南部で出会った淡水魚たちの釣(ガサ)行記である。
いやあ、12月・乾季。台湾の河川は手強いぞお。
ボサがない。何より水がない。流れていない。
あるのはコンクリートの護岸かゴロタ石、そして野良の犬たちだけ。
苦労して川面に降り、チョロチョロと流れる流域になかなか魚の影は見えない。
幾度となく、釣りを断念しガサに切りかえざるを得ないのであった。

しかしである。
釣りやガサの成果が上がらなくとも、それ以上の感動が台湾にはあったのである。
いつものことだが、旅慣れた友による至れり尽くせりの手配はもちろんのこと、
出会えた人たちの優しさ、食事・宿のすばらしさ(すんごい安さも含め)、
外国とはとても思えない安心感・・・・・・
台湾フリークになる人たちの気持ちがつくづくと分かったのであった。

では、時系列にそって進めていくぞお!

11:15 関空発。20分の遅れ。
14:30 高雄国際空港着(時差1時間)

すぐに友が予約しておいたレンタカーで移動だ。


市内ど真ん中の安ホテル(2名朝食込み2300円)に着くまでに
友が目星をつけていた支流に立ちよる。さすがである。


水なし。枯れている。
生活排水の水たまりに魚のかげが1尾見えたけど、立ちこむ勇気なし。
その本流へと向かう。
河川公園のような所へ車を止める。
野良犬の群れ。
ドローンで遊んでいた地元の人へ
「釣りができるところはないか?」という意味で「fishing?」と伝え
「もっと下流へ行くといい」という意味を身振り手振り手で教えてもらう。
みんなとても優しく愛想がいい。
その場所もそうだが、目の細かいシルトが2m近く堆積している。
足がとられるし、水際までたどり着くだけでも埋まってしまいそうだ。
とりあえず水辺へ行こうとすると身振り手振りで止められる。
「止めときなさい。日本の方よ。腰まで埋まってしまうよ」と。
親切を無視して礫のある水際(ここには投げ釣りの痕跡があった)へ立つ。
いや、ホンマはしゃがんで釣ったんじゃけどね。
水は、シルトで灰色になった濁流である。


さあ、180cmタナゴ竿・仕掛けで台湾初挑戦じゃ!
友にアタリあり。 釣り逃がす。
再度あり。 また釣りそこなう。
「なんしょん! ヘタクソじゃがっ!」
などと誰一人とて、友をなじってはいけない。
友は、ハリを飲ませることで魚が死んでしまうことを極端に嫌うのである。
早合わせになり釣り落とすのは、友の優しさであり美学なのである。
三度目の正直で釣れたのが、おそらくミナミテナガエビだ。結構大きい。
日本に帰って検索・同定せんとね。

してみた。
頭部に3本のスジが見えることとハサミに毛がないことから確かな気もするけど、
やっぱりはっきり分からんねえ。

私にもアタリあり。ミナミテナガエビだ。もっと大きい。


撮影中、長い手のハサミでとことん指をはさんでくる。痛いがな。
ハサミを振り回すようすは「YMCA」を歌いつつ踊ってるみたいだ。


その後仲良く1尾ずつ追加して初日の釣りは終わり。

何事もエビで始まる。
アルファベットもAB~。
お正月のおせちめでたい人気ランキングもエビ。
したがって、この台湾釣(ガサ)行記も「エビ」からでいいのである。

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出発の朝

2016-12-22 05:06:30 | 日常
 2016年12月22日 木曜日

 台湾へ。 出発の朝。
しばらくはこのブログともお別れだ。
スマホは使わない。 PCは一応持っていくが、記録の整理用として使う。

少し時間が余っちょる。
中国大陸某地域で出会った淡水魚たちを少し載せとこ。


こんなのの親戚に会えたらいいなあ・・・・・・。

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野草 見てある記 

2016-12-21 14:23:34 | 自然
 2016年12月21日 水曜日

 いよいよ明日の早朝、台湾へ向け出発。
一通りの準備をすませ、散歩することにした。
「見なれたこの景色も見納めになるかもしれんが。」

 相変わらず外来植物が猛威をふるってる。
「こりゃあもう、水戸黄門なんかの時代劇であぜ道を歩くシーンなんか撮れまへんなあ。」
在来の野草を探しながら山道へと足を運んだ。

 アキノノゲシ・イノコズチ・シロバナタンポポ(キビシロタンポポ?)である。


 季節でいうと順に「秋・秋・春」になる。
 イノコズチが服に付く。懐かしいひっつきむしだ。付くのだが払うとすぐ落ちる。
「お前、そんなにヤワだったかいのう?」
「そんなんじゃけえ、外来種のアレチノヌスビトハギやコセンダングサに負けるんで! 頑張ろうで!」
と、近くの神社でエールを送っておいた。ジンジャーエール・・・・・・。

 ノゲシ・ナナホシテントウ・ハコベである。


 季節でいうと順に「春・越冬・春」になる。

 たまには魚からはなれ、こんな暖かい日に日本の野草を見てあるくのもなかなかオツなもんだ。

 
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ドロメ  加齢なる変身      釣査43種目

2016-12-20 20:02:27 | 周縁魚
2016年12月20日 火曜日

 台湾旅行が明後日にせまっちょる。だけんど冷蔵庫でイソゴカイが6匹ほど余っちょる。
十分すぎるほどのエサの量であるが、マハゼも深みへと移動したけんなあ・・・・・・。
しょうがないのう! チチブやシマハゼ類の記録写真がパッとせんけえ、行くだけ行くかあ。

 おっきなドロメである。


 ホントに小さな小川が流れ込む小さな河口域で釣った。
いつもの所があまりにも釣れんかったからである。


 50年にわたる採集歴でも最大級のドロメであった。


 相棒は、とても撮影慣れ(?)したアカオビシマハゼを釣った。ヒレを全部広げてくれちょるわ。
他のブログのことは知らんが、このブログは写真を後から加えたり、校正し直したりできるところがとても良い。
当然、昔の記事に付け加えておいた。

 少し小川に沿って歩いて移動。以前たくさんのハゼ類をガサで採集した深みのある所で竿をおろす。
チチブの連発である。ヨミ通りである。どんなもんでい!
これまた、昔の記事に付け加えておいた。

 さてドロメくん、今度こそ「海水魚」と誰もが思うのである。
ネット検索でも、ほぼすべてで「海水魚」と記されているのである。
ところがだ。愛読させていただいている「日本淡水魚類愛護会」HPの
「日本の淡水魚・種類一覧」に「ドロメ」と載ってるではないか!
キッチリ定義された上で分類されておられるのだから・・・・・・。

 となれば、胸張って淡水魚の「周縁魚・汽水魚」の範疇に入れるぞ!
でもなあ、かなり塩分濃度の高くなったタイドプール(潮だまり)でもよく採集できるけえなあ。

 ではドロメくんについて。
アゴハゼに似てるが大型になることや尾ビレが白くふちどられるので区別できる。
なんてことはこのブログで知る必要はないよね。

 私は、このドロメくんが「加齢なる変身」をとげることを強く言いたいのである。
7月頃、稚魚は内湾の表層あたりを群れて泳いどる。尾ビレ付け根にある阪神タイガース色のスポットがとてもきれいなのだ。


 秋の初めには着底して、少し地味ながらも美しい幼魚に成長してる。


 それが年をとるごとにお世辞にもカッコイイとはいえんお婆、いやお姿になる。


 まさに「加齢なる変身」でしょい!
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ヒメハゼ  何でおまえが・・・・・・?     釣査42種目

2016-12-18 20:06:53 | 周縁魚
 2016年12月18日 日曜日

 予報通り久しぶりに暖かい。満潮も14時頃とちょうど満ち上がりにねらえる。
となれば、ちょいとイカねばならぬ、タコねばならぬ。

 ヒメハゼの幼魚である。


 相棒に2尾。帰り際にようやく私にちっこいのが1尾。




 いつもより河口の左岸沿いをさらに海へと歩いて、いつも通りのちゃちなタナゴ仕掛けで釣った。
こんな所。ほぼ砂浜の海岸である。


「えっ? もう海じゃん! 海水魚じゃん!」という人は、するどいっ!
「とうとう海水魚のジャンルに踏み込んでしもうたわ!」と私もこうべをたれつつ家路に着いたのである。
ところが調べてみると、このヒメハゼも汽水域にいる周縁魚として淡水魚のカテゴリーに含めてられていたのであった。
河口と関係のない海水浴場なんかでよく見かけたりするけどなあ。

 この日の私は結局アタリも1回。1尾だけというほぼボウズ。 相棒はさらにマハゼとネズミゴチを追加。


 挙句の果てに「竿を踏みつぶされかかる」というまさに「踏んだり蹴ったり」の悲惨さであった。
と、何で「踏んだり蹴ったり」なんだ? 考えてみると不思議だ。
こういう場合は一方的に「踏まれたり蹴られたり」というサンドバッグ状態なのではないか?

 そういえば、このヒメハゼくん、前から不思議でしかたがなかったのである。
1.ガサであれほどたくさん採集した場所なのに、これまで何回試しても釣れんかったのはなぜ?
2.ひいき目に見ても「ヒメ」を名のるほど美しいとは思えんが?

 夏、繁殖期になるとオスメスともに背ビレが大きくきれいにはなる。
 オスは第1背ビレの2番目のスジがいつも伸びている。


 メスである。


 ね、成魚のホホ真っ黒でしょ? 名前から湧くイメージとあわないんだなあ。

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淡水魚図鑑の紹介 台湾その④ 台灣淡水魚類原色圖鑑 第壹卷 鯉形目

2016-12-18 09:33:09 | 外国の淡水魚図鑑紹介
 2016年12月18日 日曜日

 台湾の淡水魚図鑑紹介ラストを飾るのは、「台灣淡水魚類原色圖鑑 第壹卷 鯉形目」である。
2005年に発行されたとき、多くの淡水魚ファンから絶賛の拍手を浴びた図鑑である。


 台湾在来のコイ科魚類45種の写真がとても美しく、豊富に散りばめられている。




 外来のコイ科魚類についてはほんの付録程度にしか記されていないことからも、強烈な郷土愛を感じてしまう。
この図鑑を越えるものは今のところないかもしれんと思うのだが。

 ほいでも個人的には注文をつけたいんじゃね。
1.1500台湾元ととてもお高い。日本円で5500円の定価はちょっとなあ。
2.コイの仲間しか載っとらん。当たり前じゃ!
  第二巻「ハゼの仲間」 第三巻「スズキの仲間」 第四巻「ウナギ・ナマズの仲間」と続く予定はどうなったん?
  もう10年以上待たされとるで・・・・・・。
3.台湾で使われている漢字での説明に加え、その英語訳が載っているけど、英語で訳されても困るでないかい!
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おっきなナマズ  タナゴ仕掛け:激闘の軌跡と奇跡!    釣査41種目

2016-12-16 16:59:07 | 純淡水魚
 2016年12月16日金曜日

 5日ぶりに釣りへ出かけた。
家にいるのも飽きてきたし、日曜に買ったミミズも冷蔵庫に大量に余っとるし・・・・・・。
「目新しいのも釣れんじゃろうけえなあ・・・・・・。ま、ちょっとだけ行こか。体がなまってもいけんし。」

 体長50cmほどのナマズである。


 ハリス0.4号の金袖1号針(長さ5mmもないぞっ!)で釣ったのである。
ワハハハハハハ・・・・・・笑いがとまらん!

 話は少し遡る。
相棒とあわせて
フナ類7尾・コイ5尾・コウライニゴイ4尾・コウライモロコ2尾・ヤリタナゴ1尾を釣った。
「散策でもしようや。最近アブラボテ見とらんし。」
「ええよ。たまには見て回らんとね。」 
と、水面を覗きつつポイントらしい所で竿を出しつつ、歩いていたのである。

「やっぱ見える魚は釣れんなあや。」
「あれっ? あれ何ね? おっきいよ。」相棒が何かを見つけた。
「わっ! ナマズじゃがっ! じっと動かんがっ!」


 水深はとっても浅い。水温も下がり休眠しつつあるのだろうか?
たわむれにミミズをつけ、ソット吻先に仕掛けをおろし、チマチマ動かしてみる。
「ま、釣れるわっきゃないわな。」
カパッ。
食うたのか、エラ呼吸のために水を吸い込んだのかはナマズくんに聞かんと分からんが、食った!
なんてえことだ。仕掛けが切れるか、竿が折れるか、どっちみちあがらんがあ!
 
 ところがである。夏頃に比べホンマ大して暴れんのである。




 とはいえ、とても重くてあげられないのである。
相棒に竿を持たせ、這いつくばって水面近くへバケツをのばす。タモ網の代わりである。
右足を水浸しにしながら・・・・・・と、ナマズくん首を振った。外れたあ! 針のびきっとるわあ!

 しかし、ナマズくん逃げんのんである。
「もう見つからんとよ。」とすぐ近くでお休みになられとる。
「ま、も一度仕掛け落としてみるけ?」
「釣れんじゃろうけどね。」
と、マサカね。今度は息でも上がったのだろうか、スッと吸ったのである。なんしょんかねえ、ナマズくん。

 逃がさんよう相棒に絶対竿は渡さんことにした。
そして、遠くの空き地に停めてある車まで走っていただくことにした。タモ網を取ってきていただくのであった。
相棒が駆け出した!
あちらへフラフラ、こちらへフラフラする度にテンションを感じさせん程度に加えコントロール。
水草に顔を突っ込もうとしたときは青ざめつつ竿をたわめて窮地をしのぐ。
とてつもなく長い時が凍みるように流れていく。

「戻ってこんな! なんしょんかなっ! わちゃ~、タモ網持って歩きようるがな!」
相棒も息あがっとるがな。(もうとっくに逃げとると思ったらしい)

 タモ網を相棒が持つ。
「おっきいわ。入らんがな。はいらん誘発剤ぢゃ!」訳わからんぼやきをもらしつつ何とか網へこじ入れた。
「やったあ~。」

 ダイコンおろしのような鋭い歯をポロシャツで覆いつつ記念撮影。


 ついでに、正面から一枚、側面から一枚、ちっちゃい背ビレを一枚・・・といろいろ撮りましたで!


 闘いあった180cmタナゴ竿とも互いの健闘を祝して一枚。

 ルアーロッドでは味わえん喜びですなあ。

 さて、日本には3種のナマズがいる。
琵琶湖固有種かつ国の絶滅危惧指定種であるビワコオオナマズ・イワトコナマズと本種である。

 図鑑を見ると、色彩や尾ビレの形が判別するポイントになってたりする。
が、これはホント当てにならんのんである。

 いずれもナマズの幼魚・若魚だが、まず模様のとてもきれいな個体(4月)。


 続いて、尾ビレが2叉に分かれた個体(1月)。


 最後に、尾ビレが分かれていない個体(1月・上の個体と同じ場所で採集)。


 ねっ! ナマズにもさまざまなバリエーション(個性)があるっしょっ!

 ホントは、41種目から「台湾の淡水魚シリーズ」にする予定じゃったけど、リアルガチじゃもんね。

 では、最後に目に入れると痛くなるほどかわいいナマズの赤ちゃん見てもろうて終わろうかの。



 


 

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淡水魚図鑑の紹介 台湾その③ 台灣淡水魚蝦生態大圖鑑

2016-12-16 09:21:08 | 外国の淡水魚図鑑紹介
 2016年12月16日 金曜日

 今日も台湾の淡水魚図鑑の紹介。

「台灣淡水魚蝦生態大圖鑑」上下巻である。


 ソフトカバーながらも製本は「上製本(糸かがり綴じ)・丸背」と豪華である。
上下巻ともに239ページ。
台湾にいる淡水魚類121種、淡水エビ類40種がほぼ漢字のみで紹介されている。
2007年第一版発行から2016年2月までに8回目の印刷がされるほど、とても人気のある図鑑なのである。
価格も定価一冊560台湾元(約2100円)ととってもお得感に満ちているだけでなく、
「なんと今調べてみると上下巻セットで740台湾元(約2700円)となっとるわあ!」
安すぎまっせ!
ヤマケイさん、一度この価格破壊を試してみてくだちー!(あかん、おかしゅうなっとる)
十分に元をとった後の「投げ売りセール」中なのかもしれんが、ちいと悔しいがっ。

 さて、この図鑑の良さはたくさんあるが、
なんといっても生態や生息環境の写真がたっくさんあって、なんと76ページも割いているのである。

 渓谷や渓流(小河川)下流域とか


 平野部の水路や小さな池・沼とか


 日本だったら希少種保護のために掲載できなかったり加工してたりするような写真がいっぱい載っとる。

 しかも、説明がよくまとまっていて日本人でも分かりやすいのだ。

「ホンマ淡水魚マニアや川ツリニストがぎょうさん日本からやってきたらどうするん?」(来るかいっ!)
と心配になるくらいの図鑑である。
これ、初めて「海外の淡水魚図鑑を買ってみようか?」という人にホントおすすめしたい。

 ま、それでも注文をつけると
1.エビはいらん。(ワガママですみません)下巻の約半分は淡水エビが占めている。
  淡水魚飼育マニアや広く生態系を知りたい人にとっては淡水エビも当然大切だからね。
  でも、淡水エビ類は省いて一冊のハードカバーにもできたと思うけどなあ。
2.安売りせんでくれ。複数所有しとるけど、どんどん安くなっとる。
  しがないサラリーマンだった頃にどんだけ悩んで買ったか、きみは考えたことがあるのか!
3.今度行った時に買うとしても書店で「上下巻セット740台湾元(約2700円)」では売ってない!

 くらいかな。
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年賀状の準備をするはずが・・・・・・

2016-12-15 12:41:56 | 日常
 2016年12月15日 木曜日

 朝から年賀状のデザインをいろいろと考えた。
退職して初めての年賀状である。
いつものように「その年に出会った魚の記録」でレイアウトしていく訳にはいかんのんである。
何といっても出会いの数が少なすぎるし、ふざけすぎとるわと思われたくないからである。

 おっ! ええこと思いついた!
来年のえとは酉。魚へんに酉をくっつけて「鯂」という漢字を作ってな。
「さかなとり」と読めばいいじゃんか!  おっさん、ふざけてますがな!


 ところがである。念のため、この漢字を調べてみたのである。
さすが漢字大国の中国。この漢字があるのであった。(でなきゃ「鯂」も変換しとらんわな。)

 なんと「鯂」と書いて「ソ」と読み、「蘇」の異体字であるという。
「蘇」というのは「蘇生」と書くとよく分かる。「よみがえる」という意味になるそうだ。
来年、体力を回復して「さかなとり よみがえる」。こりゃええがな。
ま、見事に冗談からコマである。採用することにしたが、全然進んどらんがな。
新たな疑問が沸く。
「なんで蘇るに魚へんがついとんや?」
魚名のいわれが書いとる本を引っ張り出したり、ネットで見たりとドンドン逸れていくがな。
「う~ん。分からん。」

横で相棒が
「さっきからなんしょん? 漢字! そんなんずっとやっとるん!」
「どうでもええんちゃうん? 誰も読もうと思わんし。よみがなと意味書いときゃええが!」
なるほどね。

 とチマチマとレイアウトいじっとるうちに
部屋の「お手製の木彫り」が気になってくる。
「そういや台湾のタナゴも作った気がするでえ。」と、ガサゴソ探しにかかる。
見つけた。やっぱ彫っとるわ。今あらためて見るとヘタやねえ。


 今度は、他の木彫りの魚たちが気にかかる。まさに「ヘタの横道(?)」である。
年賀状のデザインは後回しぢゃ。 
こうしてホンマ何をしとるのか分からんまま半日が過ぎていくのであった。

 大掃除・片付けも少しはせんといかんのじゃけんど・・・・・・。
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淡水魚図鑑の紹介 台湾その②  鰕虎圖典 Goby Pedia

2016-12-15 08:03:43 | 外国の淡水魚図鑑紹介
 2016年12月15日 木曜日

 今日も台湾の淡水魚図鑑でお勉強の予定。

 今日は、「鰕虎圖典 Goby Pedia 2014年発行 」。「鰕虎」は日本でハゼ(鯊・沙魚)のことである。


 台湾を中心に、中国・日本・インド・タイなど主にアジアの200種を越えるハゼたちを1000枚以上の写真で紹介している。
ハードカバー 422ページの力作である。
日本にもハゼ図鑑が2種類あり、海水魚も含め、たくさん掲載されているのに対し、
この図鑑はいわゆる「淡水魚」に焦点を当てているのもすばらしい。
しかも生息地の環境まで写真で載せとるではないか!

 タナゴモドキとか台湾にしかいないヨシノボリ類とか写真を見るだけでも楽しい。


 台湾の研究者さんがタナゴ竿でアベハゼ類を釣ろうとしとったり、
他国のハゼ類の写真も協力を求めて掲載しとったりと、とても面白くホントいい仕事しとる。


 これで700台湾元未満(約2500円)(価格が未表示かな? 各書店で違うぞ?)はお買い得ぢゃ。

 旅行をするとき、
下調べをして知識をたくわえて行くタイプと下調べをせんで現地で初体験の感動を味わうタイプがいると思う。
私は前者である。
「ヒトは自分のもつキャパの範囲内でしか刺激や感動を味わえない」と思うからである。

 例えば、見知らぬ外国のフリマでたくさん骨董が並んでいたとしよう。
その中にとんでもない掘り出しもの・お宝ものがあっても私はまったく分からないまま見過ごすことになる。
少しかじった人は興味を持ち、気に入ったものや価値がありそうなものを買ってだまされるかもしれん。だまされるんかいっ!
深く学んでる人はとことん価値のあるものを探しあて「おおもうけぢゃ!」となるかもしれん。

 この3人比べると、1人目の私の心はまったく日本にいるときのままである。
2人目は出会いの喜びと後悔と怒りなどの複雑な感情を、3人目は「やりました!」という感激を味わうんである。
どっちも旅の思い出として忘れられんだろうね。
ま、生き物はだまさんので、その国でごく普通におるもんでも気付けば「出会いました!」という感激になるんだなあ!

 では、最後に、とっても気に入ってるこの図鑑へきわめて個人的な注文をつけておく。
1.飼育や観賞の魚(ペット)としての扱いを重視しているためか少し写真が艶やかすぎるのではないかなあ。
2.図鑑の最初の何ページかは飼育用品の広告なので、初めて手にしたとき「なんじゃあ、こりゃあ!」と松田優作になる。
3.ハゼしかのっとらん。(当たり前じゃ!)これの続刊で「コイの仲間」とか「ナマズの仲間」とか出んかなあ。
4.あやしいと思い1冊しか買っとらんわい! 失敗ぢゃっ!

 台湾渡航まであと7日。





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