私魚人(あいうおんちゅ) ~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。もう、胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴ釣りから珍魚・駄魚ハンターへ。何種釣れるか?

チワラスボ:春の干潟の魚たち⑫

2017-05-10 20:44:36 | 春の干潟の魚たち
チワラスボである。


あなたがコイツを軟泥の干潟で苦労してタモ網に採ったとしよう。(普通採らんわな)
そのとき何を思うだろう?
私は、「ワッ! ふっといミミズ!」と驚いたのである。
何度採っても毎回驚くのは、けっして健忘症のせいだけではないと思うのである。

コイツが魚であることもハゼの仲間であることも・・・・・・
食べると美味いらしいことも・・・・・・すっかり忘れてしまうのである。

「エイリアン、地球外生命体とちゃうか?」と、つい思ったりもする。
顔のアップはのせずにおくわ。

さて、あなたがコイツを飼いたいと思ったとしよう。(普通思わんわな)
飼ってみたのである。
泥にもぐるので姿が見えないのである。(普通気付くわな)

そこで飼ってみたい方へ、友の的確なアドバイス。
軟らかめの寒天ジェリー(もちろん海水より薄い塩水を固めるのだよ)を作ってやるのである。
そこへもぐりこんだ姿をじっくり眺めてやればいいのである。

絶滅危惧Ⅱ類
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チクゼンハゼ:春の干潟の魚たち⑪

2017-05-09 18:06:39 | 春の干潟の魚たち
3cmほどの卵を抱えたチクゼンハゼである。



腹が青くなるメスもいる。


比較的大きな河口干潟で冬から晩春にかけて採れる小さなハゼである。

エドハゼによく似ているが、小さなアゴヒゲがあることで簡単に区別できるという。


しかし、老眼のすすんだ私には大変厳しい判別法なのである。

さておき、コイツらをふくめたウキゴリ属の生息域と種分化はとってもおもしろいもんがある。
いつかあらためて書いてみたいものである。

絶滅危惧Ⅱ類。
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クボハゼ:春の干潟の魚たち⑩

2017-05-08 17:24:23 | 春の干潟の魚たち
体長3cmほどのクボハゼの成魚である。


2年前の3月末頃に採集したのである。
カワイイ顔つきをしてるじゃないか!

卵を抱えたメスの婚姻色はとてもきれいだ。


はちきれんほど腹をパンパンに膨らませてるのもいた。


産卵の真っ最中だったのかもしれない。

その年の元旦に他の干潟で採った(つける薬はないな!)個体は地味でしょぼくれていた。


と、気付く人は気付くだろう。(ほぼほぼゼロに近いかもしれん)
キセルハゼととってもよく似ているのである。
念のため以前紹介したキセルハゼの写真を再び載せてみる。


実はつい最近まで同じ種だと思われていたのである。
それくらい干潟の魚たちは十分に調べられてはいないともいえるのである。

私の経験だけでいうと
1.成魚のサイズがまったく違うこと。(ここではサイズをあえて同じにしてるけど)
 キセルハゼはクボハゼの2倍くらい大きい。
2.すんでる河川干潟のサイズがまったく違うこと。
 クボハゼを採った干潟に流れる河川はどちらも小さくて、採集しやすいのである。
 キセルハゼの干潟の場合は大きな河川で、ドロも堆積し、採集しにくいのである。
3.ま、そもそも顔つきが違うわな。

絶滅危惧ⅠB類。
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キセルハゼ:春の干潟の魚たち⑨

2017-05-06 06:30:51 | 春の干潟の魚たち
キセルハゼである。


これまた3年前の1月に友が採り、撮ったもの。
一緒にガサをしていてもなぜか私には縁がない。

抱卵中のメスのようだ。
早春、だ円形の薄黄色の卵を産むみたいだ。

西日本の大きな河川の干潟に生息しているらしい。

ウキゴリ属という比較的大きなグルーブの中で、
干潟という環境を選んだコイツもクボハゼもエドハゼもチクゼンハゼも
みんな絶滅危惧種となってしまってる。

日本の干潟にすむ生き物が知られぬまま静かに滅んでいってるのである。

絶滅危惧ⅠB類

※ 昨夜のアイナメの煮付け、絶品!
  苦手だったはずの磯臭さもなく、身もホロリととれ、上品な白身の味。
  と、「食べちゃるわい!」と思う頃には釣れなくなるんだよね。
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エドハゼ:春の干潟の魚たち⑧

2017-05-05 06:51:25 | 春の干潟の魚たち
エドハゼである。


写真の個体は、3年前の1月に友が採って、撮ったもの。
やっぱガサも写真もはるかにうまいわ。脱帽!

私の目の前で実にくだらない偶然と採り方で手にした個体なのだ。
あまりのあっけなさなので、ここには書かん! 
後にも先にも行きつけの干潟で、この1尾なのである。
ウ~、くやしいっ!
もう体力ないもんなあ。

体長約5cm。
春、産卵期を迎える。
そのときのオスは黄色の縞模様が入るみたいだ。(画像でしか見てないもんな)
一度そのキレイなお姿をこの手にのせて見てみたいものである。

絶滅危惧Ⅱ類。
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タビラクチ:春の干潟の魚たち⑦

2017-05-02 06:31:32 | 春の干潟の魚たち
タビラクチである。




3年前の4月に偶然初めて採れたのだ。
何度も何度も通っての1匹なのである。
とっても数は少なくなっているのだ。

顔だけ見ると、まるでオバQかカエルなのである。
なんでこんな顔になるかというと
潮が引いたとき、干潟のドロ浜の付着藻類を掃除機のように食べるためなのである。
同じように暮らすムツゴロウ一家はすっかり有名になったが、コイツはなかなか売れない芸人なのだ。


大きな河川の河口干潟でしか暮らせないという。
この干潟での暮らしもかなり厳しいなあと思っていたのだ。

ところが・・・・・・


タビラクチの赤ちゃんだ!

夏の終わり頃、ものは試しと出かけ、またまた偶然数匹採ったのであった。
まだ、細々と暮らしはなりたっている! と分かったときはうれしかったなあ。

暑いので胴長はくのがイヤだったり、目の細かい網を使わなかったりしただけかもしれん。

絶滅危惧種Ⅱ類である。

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マサゴハゼ:春の干潟の魚たち⑥

2017-05-01 07:32:22 | 春の干潟の魚たち
マサゴハゼである。


3年前の5月に採集したものである。
体長3cmにも満たない小さな小さなハゼが干潟のほとりにある小さなタマリにいたのである。

そのタマリも今年はかなり形を変えてしまい未だに見つけられないままだ。
ちょっとした環境変化にもうまく対応できないのだろうか?
あまりに小さいために世間の人からほぼ相手にされないままの魚生を送っているのである。

卵を抱えたメスである。


4年前の6月に別の河川干潟で採集したものである。
春の終わり頃に産卵し、一生を終えるみたいだ。

石川五右衛門の辞世の句である。
「石川や 浜の真砂は 尽くるとも 世に盗人の 種は尽まじ」

そう、盗人のことはさておき、浜のマサゴは尽きてしまうのかもしれない。
絶滅危惧種Ⅱ類である。
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マゴチの幼魚:春の干潟の魚たち⑤

2017-04-30 06:47:36 | 春の干潟の魚たち
マゴチの幼魚である。


昨日1尾採集したけど、写真がうまく撮れてないので2年前の春のもの。

おそらくこの干潟の生態系:底部門の頂点にたっている魚である。

昨日採った
マコガレイの赤ちゃんも


イシガレイの赤ちゃんも


コイツがほどほどに食べているのであろう。
ま、コイツもサギ類などの鳥たちに食われているのだからね。

マゴチの稚魚も採集したことがある。
記録を見てみると8月の終わりだった。


ということは8月の終わりにはカレイ類とマゴチの立場が逆転してるよね? 
(あくまで個人的な記録ですよ)

「今まで散々なかまを食いやがってっ!」
と大きく育ったカレイたちが追い回しているかもしれんな。
(実際にはカレイたちは成長しながら砂地や深場へ移動するのでありえないけど)
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ギンポの稚魚:春の干潟の魚たち④

2017-04-28 07:18:02 | 春の干潟の魚たち
出勤まで時間があいてしまったので、春の干潟の魚たちの紹介なのである。

まず、昨日書き忘れてしまったことから。

相棒が「こんなに簡単に魚が採れるんだ! 楽しい!」と言ったのだが、
カレイの稚魚をはじめ多種多様な稚魚たちがいっぱい採れる干潟はここしか知らない。
つまり相棒はラッキーなデビューだったということである。

さて、昨日採集した体長1cmほどのギンポの赤ちゃんである。


この干潟の水面付近でフラフラ泳いでいたのである。
よく見てみると体側左下腹部に大きな白いキズがある。
肉食魚の稚魚にやられたか菌の感染である。
なもんでフラフラと泳いじょったんである。

稚魚たちの世界でも食う食われるという食物網の世界がくり広げられているのである。

では、3年前採集したギンポの幼魚を2匹。



なお、ギンポなのかタケギンポなのか判別できないのでごめんね。

ちなみにギンポは漢字で「銀宝」と書く。
少々無理はあるが、食用とする地域もあるから「銀の宝」と書くのは分からないでもない。

ただ、それが理由なら何万種もの魚たちに囲まれた島国日本。
金の宝「金宝」キンポがいてもいいではないか!
さらにだ!
もっと珍しい宝・・・・・・

朝早くから申し訳ない・・・・・・。
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アサヒアナハゼの稚魚:春の干潟の魚たち③

2017-04-26 17:25:09 | 春の干潟の魚たち
春の干潟の魚たちの紹介なのである。

3年前の4月下旬に採集したアサヒアナハゼの赤ちゃんである。


再び書く。
「~ハゼ」という名前だけれどもハゼの仲間ではない。
ウロコのないカジカという魚の仲間なのである。
沿岸域にすみ、春に産卵する。
多くの釣り人に「外道」とか「雑魚」とか・・・・・・大きくなっても悲しい呼び方で捨てられる魚である。

さて、この写真からどんなことが読み取れるだろう?

まず、おそらくコイツ、海藻の中で生活していたのである。
それも緑藻類。
この干潟は灰黒色のドロ底でおおわれていて、緑色の海藻は見られない。
とすれば、アオサやヒトエグサ(お好み焼きにふりかける青のり)の流れ藻の中にいたのだろうね。
ホンダワラなどの海藻が居心地かいいようで、
本来は茶褐色の体色であることが多いのだ。

次に、この干潟の近くに岩礁帯、つまり磯があるということである。

最後に、やはり誰が何と言おうと、「カワイイッ!」ということである。
「そうじゃろ!」
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コショウダイの稚魚:春の干潟の魚たち②

2017-04-25 17:31:17 | 春の干潟の魚たち
春の干潟の魚たちの紹介なのである。

3年前の4月下旬に採集したコショウダイの稚魚である。


観察ケースへ入れて写真を撮ろうとすると、
体を曲げたまま底で固まったり、水中を漂ったりするのだ。
まるで枯れ葉のように。
「枯れ葉なんです。食べられないんです。海へ放ってください。」と言ってるに違いない。
それは、シマイサキの幼魚と似た行動なのだと思う。

けれど、シマイサキと決定的に違うのは「親の体色・形」なのである。
シマイサキは「ああ、親子だねえ!」と納得いくのであるが、
コショウダイの場合、似ても似つかぬのである。

残念ながら親の写真は撮ったことがないのだ。
著作権などのカラミもあり、人様の写真を勝手に流用もできない。
なので、もしどうしても「コショウダイの成魚がどんなもんか知りたいぞ!」という方は
ぜひ自分で検索してみてほしい。(まあ、あまりおらんわな)

コイツも河口干潟をゆりかごにしてスクスク育ち、成長とともに海原へと旅立つのである。
しつこく毎回書こうと思うのだが、干潟があるから多くの魚たちの生活サイクルは保たれているのだ。
その生産性はきわめて高いはずなのだ。
「埋め立てて利用したほうが生産性があがる」とか
「干潟は汚くて役に立たない」というのは理屈に反していると思うのであった。
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マコガレイ・イシガレイ:春の干潟の魚たち①

2017-04-24 17:33:14 | 春の干潟の魚たち
昨日干潟で採集した魚たちを手始めに「干潟の魚たち」を紹介するコーナーを開始することにした。

ひょんなことから再就職してしまったので、あんまり遊べんからである。

なお、ここで書かれる干潟とは西日本のごく一部の河口干潟の足が沈まないごく狭い範囲のことである。
全国津々浦々の干潟のことを書いてるわけでもなく
ましてや、河川とあまり関係のない前浜干潟のことでもないので、
そのへんのところは突っ込まないように。

さて、マコガレイの稚魚である。


西日本では代表的なカレイである。
私も若い頃、地方の小さな新聞社主催の投げ釣り大会で最大のコイツを釣って優勝したのだ。
正確にはベテランの釣り師が、私のより5cm以上大きいサイズのものを釣ってたのだが
「わしゃあ、もう優勝はええよ。若い人にゆずるわ。」と辞退してくれたのである。
次の日の新聞にはデカデカと私のヒキツッタ姿が掲載されたのであった。
ああっ、今思い出しても恥ずかしいテンマツなのである。

続いてイシガレイの稚魚である。


マコガレイよりも深場にいるせいか大物には縁がないままである。
東日本ではけっこう普通に釣れるんでしょ?

この稚魚たち、どちらも全長2cmほどの大きさである。

冬から春にかけて浅場へやってきた親が産卵をする。
ふ化後、魚らしい姿かたちでしばらく泳いだ後に着底し、カレイらしい形になっていく。

そのときに「淡水の匂いをかぎつけながら河口干潟へとやってくる」のである。
なんと健気なことだろう。
無事に干潟へたどり着くことを想像しただけでも「艱難辛苦如何許り」なのである。

逆に言えば「河川干潟がコイツらを育てる場所としていかに大切なのか」ということなのである。
河川干潟が壊れれば釣り人の楽しみどころか、漁業資源さえも大きく失われることになるのである。
「諫早湾埋め立て工事」なんぞは今さらながらではあるが愚の骨頂ということなのだ。

ま、済んでしまったことは仕方ないので、とりあえず早めにギロチン開けたほうがいいと思うな。

では、友から教わったこの2種のカレイの稚魚の見分け方を紹介して、今日は終わり。
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