The Holy Garden 歳時記 2

ガーデナー・サンドニが、秘密の花園の美しい四季をご紹介します。

ガーデンのホスタ 4 Abiqua Moonbeam

2014年06月30日 | ガーデニング
アビクアムーンビーム(West 1987)
緑色にゴールドの覆輪が入ります。
古典的名品、オーガストムーン(August Moon)の変異種です。
オーガストムーンは多くの品種を生み出していますが、
ガーデンにも先に紹介したセプテンバーサン(September Sun)の他、ルナーオービット(Lunar Orbit)があり、
それらとは兄弟にあたります。

アビクアは、前回記したとおり、West 氏作出品種の一連に付されたシリーズ名で、
ムーンビームは月光のことですが、オーガストムーンから関連づけしたのかもしれません。

ガーデンには2000年に来た古参ですが、当時はまだ覆輪種としてはワイドブリムや寒河江がカタログに出始めた中で、
斬新な感じの品種でした。

これは植えた翌年2001年のもので、生長が旺盛でした。

        


2005年頃が本種の最盛期で、斑もきれいに出ていました。

        


現在はだいぶん勢力が弱っています。
これも植えっぱなしにした結果です。
やはりそろそろ株を動かさなければいけないでしょう。

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ガーデンのホスタ 3 Abiqua Drinking Gourd

2014年06月29日 | ガーデニング
アビクアドリンキングガード(West 1989)
青緑の丸い凹凸のある葉です。
ガーデンには20世紀(1999年)に来た古参です。
当時はこの独特の姿に驚いたものです。

アビクアシリーズは West 氏作出の一連の各ホスタの名前に付けられています。
gourd はヒョウタンのことで、「ガード」または「ゴード」と表記されます。
drinking が付いているので容器の瓢(ひさご)のことかもしれません。
いずれにせよ、葉の形から名付けられたようですね。

トクダマとトウギボウシ(sieboldiana)の交配種ですが、
ガーデンではそれほど大きな株になりません。

2005年 凹凸がくっきりと出ています。

        

2007年

        

現在は少し衰弱しています。15年も植えっぱなしじゃあねえ。
そろそろ植え替えしないといけません。

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ガーデンのホスタ 2 Abby

2014年06月28日 | ガーデニング
アビー(Ruh 1990)
最初、修道院や大邸宅の Abbey かと思っていましたが、e がありません。
で、調べたら生産者の孫娘の名前だそうです。
Abbey だと「アビー」なんですが、 e が抜けると「エイビー」とか他の発音になるかもしれません。
辞書にはないんです。

緑にクリーム色の覆輪が入り、小型の葉です。
ゴールドドロップ(Gold Drop)という小型の緑一色からゴールドになる品種が親で、
ゴールデンティアラ(Golden Tiara)に似ていますが、緑はより濃いです。

この品種の特徴は、とにかく生長が早いこと。良く茂ってこんもりとした姿になります。
これは親の血を引き継いでいるそうです。

下の写真は2002年、初めて植え付けた一芽です。

        

小型だからと小さい鉢に植えたのですが、あっという間に株が大きくなり、
鉢いっぱいになって、2009年秋株分けを実施、半分にしました。
翌年(2010年)の半分の株の姿です。鉢は最初と同じです。

        

それでもどんどん大きくなり、鉢が割れたこともあって、昨年より大きい鉢に植え替えました。
これは今年の5月の画像です。
とにかく、丈夫でかわいいホスタです。
花は紫色です。

        


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ガーデンのホスタ 1 A Many Splendored Thing

2014年06月27日 | ガーデニング
今回から、これまであまり(殆ど)取り上げてこなかったガーデンのホスタにスポットライトを当てます。

第1回目は、ア・メニ・スプレンダード・シング(A Many Splendored Thing, Elslager 1999)です。
またAから順に掲載していきますが、冠詞Aで始まるので、データリストのトップになります。
カタカナを続けて表記すると何のことか分からないので、なかぐろ・を入れました。

           

        


直訳すると「多くの華麗な(輝く)もの」ですが、
往年の名画「慕情」の原題が、Love is a many-splendored thing なので
こちらが意識されているのかもしれません。

濃い緑色にクリアホワイトのコントラストもカラーも美しい品種です。
ミストーキョーの親で紹介した、ドロシーベネディクトとウラジロギボウシ(hypoleuca)の交配種です。
やはりドロシーベネディクトの超高級の血統を受け継ぎ、気品のある姿です。
ただ、近年勢力が弱ってきました。
ホスタは勢力が弱ってきたときは植え替えがいちばん復活の効果があるようです。
これもそろそろ植え替え対象に入れなければなりません。

下の画像は2003年に植え付けたときのものです。

        

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ガーデンのホスタ そこそこ大きめT、V、Y(最終回)

2014年06月26日 | ガーデニング
大きめ紹介は今回で最後にします。

天竜(Tenryu, Yoshie/Ruh 1985/2002)
名前のように、長野県南部の天竜地方で多く育てられている品種です。
ホスタは「ウルイ」の名で山菜として食されています。
まだ葉が開く前の柄を茹でて酢味噌やマヨネーズで食べます。
ホスタは旧分類ではユリ科でしたが、新植物分類体系ではクサスギカズラ(アスパラガス)科
リュウゼツラン亜科となっています。
この天竜は特に食用のために選抜され、オオバギボウシの銀葉種、
またはクロギボウシ(nigrescens)の実生とも言われています。
東北などの「ウルイ」はオオバギボウシが相当すると思いますが、
ガーデンホスタでは、ハニーベルズ(Honeybells)が美味しいと言われています。
どれも食しましたが、山菜としては癖のないもので、
やはりアスパラガスに近い感じです。
鑑賞としては青緑一色ですが、株は大きくなり姿も良いです。

        


サンダーボルト(Thunderbolt, Hawksridge Farms 2001?)
あまり聞いたことのないナーセリー産出です。
青緑色に黄色の細い中斑が入り、名前のごとくです。
エレガンスの変異種ですが、こちらは生育旺盛でガチッとした株になりました。

        


タッチオブクラス(Touch of Class, Hansen/Shady Oaks Nursery 1999)
ジューンの一族で、変異種です。
青緑の部分が親よりも大きく入り、年々黄中斑が細くなっていきます。
葉は親より厚く大きく、これもガチッとした感じです。

        


バーレーズグレーシャー(Valley's Glacier, Linneman 2008)
春の発色が美しい時に紹介した品種。親はファーストフロスト(First Frost)で、よく似ていますが、
黄色がより強く出る改良種です。
バーレーズは、この生産者による品種にはみんなに最初に付けられています。
アビクア、キウィ、レイクサイドなどと同じく、生産者のシリーズ名ですね。
この時期になっても、まだ黄色がきれいに出ています。
黄色と青緑のコラボはホスタならではの美しさがあると思います。

        


イエローリバー(Yellow River, Smith/Aden/Ruh 1993)
英米の共作のようですね。オオバギボウシ(montana)の変異か交配種とされています。
明るい緑色に黄色~クリームの覆輪が入ります。
2000年頃に園芸店のカタログで見つけて入手しました。
葉も株も大きく、壮大な姿になっています。

        



次回からは、これまで掲載したことのないガーデンのホスタを順次アップしていこうと思います。

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ガーデンのホスタ そこそこ大きめS-3

2014年06月25日 | ガーデニング
Sの3回目です。

スターボードライト(Starboard Light, Seaver 1994)
以前にも紹介したことがありますが、夏に向かって緑からゴールドになる分厚く大きな葉です。
生産者 Seaver は、Mに掲載した、品種に名前が付いたミルドレッド・シーバーです。
親はコモドドラゴン(Komodo Dragon)で姿形が想像できますね。
「スターボード」とは、船の右舵のことで、英語の古語 steor(舵)board(板)から来ていて、
昔は舵は船の右側についていたことから、今の意味があるそうです。
2003年以来年ごとに大きくなり、大きな鉢に替えるとまたその分大きくなり、
とてもゴージャスで見栄えのする株になりました。

        


セイントポール(St.Paul, Goad 未登録)
Pで紹介した、ゴールドの名品ポールズグローリーの変異種です。
親の名前を受け継いでいますが、新約聖書に出てくる聖パウロのことですね。
また St. Paul は、立教大学のことを言うそうです。
親のゴールドの部分が狭くなり、緑にゴールドの中斑と説明した方が良いでしょう。
親よりも葉は大きいかもしれません。
さすがに名前のように気品と情熱を備えた品種です。
親と同じく後冴えで、夏にゴールドがきれいに出ます。

        


おまけ
スティッチインタイムの6月中旬のようす。
中斑のグリーンがくっきりと出てきました。
これからゴールドがさらに輝いてきます。

        


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ガーデンのホスタ そこそこ大きめS-2

2014年06月24日 | ガーデニング
今日はSの2回目。

セプテンバーサン(September Sun, Solberg 1985)
緑一色のオーガストムーン(August Moon)の突然変異種で、
簡単に言えばオーガストムーンに濃い緑の覆輪が入った版です。
オーガストムーンからは多くの品種が生まれています。
本種はオーガストに対してセプテンバー、ムーンに対してサンと、
完全に親との対比で命名されていますね。
ガーデンにはホスタを植え始めた初期の2000年に来ました。
植え付けたとたん、当時大被害を受けたイノシシに抜かれて放られていました。
植え戻していらい15年ほどが経ち、生育旺盛で一昨年株分けを実施しています。

        


スノーキャップ(Snow Cap, Aden 1980)
名育生家のアデン氏により、ワイドブリム(Wide Brim)とロイヤルレインボー(Royal Rainbow)の交配で作出されました。
青緑色にクリームの覆輪の、やや大きめで分厚く堅い葉です。
とにかく生長が悪いことが有名?で、育生家 Zilisは、彼の著作によるホスタのガイドブックに
「生長が遅くおすすめできない」と書いています。
上記のセプテンバーサンと同時期、2000年にやってきましたが、
何年経ってもこのまま・・・というのが実情です。
色合いはとても良いのだけどねえ。

        


スノーデン(Snowden, Smith/BHHS 1988)
2000年頃はガーデニングブームで、テレビでもイギリスの庭などを盛んに紹介していました。
その中で見事なまでに大株になった本種が紹介され、植えてみたいと思いました。
折しも、園芸店のカタログに2回ほど掲載されたので購入しました。
名前からしてもイギリス産だと明解ですが、いわゆるタルディアナ系ではなく、
フォーチュネイオーレア(Fortunei Aurea)とトウギボウシ(sieboldiana)の交配種とされています。
ブルー系では葉は大きい方ですが、株はテレビのようにはなりません・・・。

        


ステンドグラス(Stained Glass, Hansen<Shady Oaks Garden> 1999)
グァカモールの一族(変異種)で、夏にはすばらしいゴールドになり、ふさわしい名前だと思います。
花も一族と同じく芳香があり立派です。
今年はまだ色が今ひとつですが・・・

        

2010年の6月にはこんなに鮮やかになりました。

        


Sはもう一回続けます。

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ガーデンのホスタ そこそこ大きめR&S-1

2014年06月23日 | ガーデニング
6月も後半になり、どんどん蒸し暑さが増しています。

少し時間が空きましたが、今回はRとSの一部を。

ラスカル(Rascal, Solberg/Zillis 1991)
ゴールドリーガル(Gold Reagl)という品種の突然変異で、
やや凹凸のあるゴールドの葉で、少し緑の覆輪が入り、
ゴールドは夏に向けて色が鮮やかになってきます。
ガーデンでは古い方です(2001年)ですが、あまり芽が殖えず、
それでいて衰えもせず、毎年おとなしくおとなしく、
ほどほどの大きさで経過しています。
なお、ラスカルはアライグマではなく、生産者の飼い犬の名前とか。

        


ルーティントゥーティン(Rootin Tootin, Ziarek 未登録)
緑に白中斑がくっきりと出て、葉も多く生長も旺盛な優良種。
あまり出回っていないレア種ですが、
親もアバイレシスティブル(Abba Irresistible )というなじみのない品種。
生産者も他種であまり出てきません。

        


サティスファクション(Satisfaction, Bridgewood Garden, 未登録)
濃い緑に黄緑色の覆輪が大きく入り、株の姿もサティスファクション(満足)です。
ピードモントゴールド(Piedmont Gold)という品種からの変異種です。
中庭のセンターの役目をしていて、となりのスイートホームシカゴとのコンビが、
中庭の雰囲気の核をなしています。

        


サージェントペッパー(Sergeant Pepper, Bridgewood Garden 2001)
サティスファクションと同じナーセリーから誕生しました。
緑から夏になると独特のニスを塗ったような飴色がかったグリーンに変化します。
何故「ペッパー警部」と命名されたのかは分かりませんが、
ガーデンのホスタの中でも姿としては異彩を放っています。
一度3枚くらいだけの気息奄々状態までいきましたが、
鉢上げで復活した一例です。

        


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ガーデンのホスタ そこそこ大きめP

2014年06月19日 | ガーデニング
今回はPです。

パラダイム(Paradigm, West 1999)
長年「パラディグム」と表記していましたが、実は「パラダイム」でした(汗)。
パラダイムとは、ある時代の特有の物の考え方、とか、模範・範例という意味です。
何やら難しい名前をもらっていますが、緑から夏にはゴールに変化し、濃い緑の覆輪が入ります。
親はアビクアリクルーズ(Abiqua Recluse)でゴールド一色です。
ガーデンにもありますが、それほど大きくはならず、子どもの方が大きさも見栄えも立派です。

        


パラダイスジョイス(Paradise Joyce, Fransen 未登録)
ジューンの一族で、芽分かれとされています。
ただどちらかというと地味な感じの雰囲気です。
本来はもっとゴールドが出るようですが・・・
ガーデンには2002年からいますが、地植えで長年一芽のまま経過しました。
そういうこともあってガーデンでは目立たない品種でしたが、
昨年鉢上げをしたら、少し元気になりました。

        


ポールズグローリー(Paul's Glory, Hofer/Ruh 1987)
1980年代に発表登録されたゴールド系の優秀品種です。
前回掲載したオレンジマーマレードの親に当たります。
夏にゴールドが美しくなる後冴え品種です。
ペリーズトゥルーブルー(Perry's True Blue)という緑一色の親から生まれました。
ポールは英米ではよくある名前ですが、この場合は新約聖書のパウロのことかもしれません。
本種の変異種にセイントポール(St. Paul)もありますから。
パウロは、キリスト教徒を最初迫害していましたが、ダマスコ(ダマスカス)に迫害に向かう途中、
天からの光を浴び、復活のキリストの声を聞き、目から鱗のようなものが落ちて回心し、
その後は伝道者のトップに立った人で、多くの手紙を書き、新約聖書に収録されています。
栄光という名前をいただくにふさわしい神々しいホスタです。
以前から気に入っていましたが、2株消え、これは3代目です。

        


フォトフィニッシュ(Photo Finish, Kuk's Forest 1988)
あまりなじみのない品種かもしれません。2002年、園芸店のカタログに一度だけ載ったのを入手したものです。
当時は、「灰黄緑色の葉で、青緑色の覆輪と散り斑が入る珍品」として鳴り物入りで手に入れたのですが、
葉が展開する頃そこそこ説明のようになりますが、その後はご覧のようにほとんど青緑一色です。
ただこの数年株の勢いが付いて、どんどん大きくなってきました。
ホアフロスト(Hoarfrost)という緑一色の品種の実生ということです。

        


ポップコーン(Popcorn, Lackman 1999)
名前も株の姿も愛らしい品種。
丸い葉で、緑に白~クリーム色の幅広い中斑が入ります。
フィラデルフィア(Philadelphia)が親で、中斑の入らない緑一色の丸い葉で形はそっくりです。

        


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ガーデンのホスタ そこそこ大きめM-O

2014年06月18日 | ガーデニング
この辺は数が少ないので一気に進めます。

マジックファイアー(Magic Fire, van den Tpo/van den Eechaute, 2004)
寒河江ファミリーでも紹介した品種。
育生家の名前からしてオランダ系ですね。
寒河江の変異種とされ、寒河江より黄色の覆輪が大きく入ります。
ただしリバティまでは及びません。
このあたり、兄弟達で微妙にデザインが違っています。
これは先月の画像で、まだ覆輪の黄色が鮮明に出ています。

        


ミルドレッドシーバー(Mildred Seaver, Vaughn 1981)
かなり古い品種です。中型ですが大株になったので紹介。
色合いとしてはグリーンにクリーム色の覆輪のごく一般的な姿。
ブリーダーズチョイス(Breeder's Choice) x フランシスウイリアムズ(Frances Williams) から作出されました。
本種は育生家の名前が付けられています。やはり先輩へのオマージュでしょうか。

        


ミストーキョー(Miss Tokyo, Gowen/Hansen 2004)
何故「東京」と付けられたのか分かりませんが、
親がドロシーベネディクト(Dorothy Benedict) x 黄覆輪オオバギボウシ(montana Aureomarginata)なので、
片親が元々は日本産ということがあるからかもしれません。
青緑色にアイボリーの太めの覆輪が入る、品のあるホスタです。
ドロシーベネディクトもかつて超高級なホスタでしたから、その血は充分に引いているようです。

        


ナイトビフォークリスマス(Night before Christmas, Machen 1994)
日本でも割と早くから紹介されていた品種です。
当時は白中斑といえばこれくらいしかなかったかもしれません。
親はホワイトクリスマス(White Christmas)でもっと白い部分が多いです。
やはり葉緑素を持たないホワイト系はあまり強くなく、ガーデンでも消えてしまいました。
こちらは濃いグリーンがきれいで鮮明なコントラスト。
ガーデンでも20世紀(1999年)に導入した古参ですが、当時は高かったです。
かつてイノシシに掘り起こされ、ばらばらになったものをまとめてここまで復活させました。

        


オレンジマーマレード(Ogange Marmalade, Solberg 2002/2003)
ゴールド系の名品、ポールズグローリー(Paul's Glory)の芽分かれ種。
親よりもさらにゴールドの部分が多く、特に春の黄色の発色はガーデンでいちばん美しいでしょう。
一鉢あるだけで周囲が明るくなるホスタです。
名前もふさわしいですね。覆輪のグリーンも美しく、逸品です。
ある程度日に当てた方が発色がよりきれいです。

        


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