ファーム・レラの大雪山麓・東川暮らし

自然養鶏とカフェを営むファーム レラのちょいパーマカルチャーな日々
2015年からはお米つくりをはじめました

伝えることの大切さ

2011年08月18日 | 日々のこと
 今回の「たまご便り」を読んでこんなメモをくださった方がいました。

 暑いと鶏もたくさん水を飲む。そうすると、たまごの水様卵白の部分が増え「水っぽく」なることが
あります。

 子供でも理解できる現象なのですが、これも伝えないと「最近レラさんのたまご古いんじゃない?」と
言われてしまいます。実際これまでもお便りを読んでいただけない方、直接お話のできない方の中にはお届
けを中止した方もたくさんいらっしゃいます。

 また、私どもの提供する安全性と安心感よりも美味しさを追求される方も多いので縁がないこともしばし
ばです。

 ですから今回のようにお孫さんと一緒に鶏の都合を理解してくださったことを教えていただくととても
うれしくなります。

 一般に高価なたまごは「こんもりとしていて」「指でつまめて」「黄身の色が濃い」「味が濃厚」…
というイメージをもっている方が多いので市場のニーズというものにあわせればとても売りやすくなります。
ですからそれをかなえるための技術・添加物・資材は日本ですから何でもあります・・・。

 自分が食べる立場ならそんなものはいらない。 そう感じることはしないようにしています。

 市場のニーズよりも自分のわがままを優先しているので経営者としては失格なのでしょう。
 しかし、生産の様子を伝え続けること、自分たちの理解者を増やすことが経営よりも大切だと思っています。
 

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (イトウシンジ)
2011-08-22 07:04:59
自分たちが日々口にするものすべてが他の“生き物”に由来するという当たり前のことすら、実感することが難しい生活になってしまいましたからね。
自分の需要を最優先して、それが叶えられてしまうことなんて、本当はあり得ないはずなんですけどね。

“卵”っていうのは、そんな(人間が利用している)生き物と人間の関係を見つめ直させてくれるものだと感じます。

ファームレラで続けてきた“わがまま”が、たくさんの方の理解につながっていることに敬意を表します。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。