性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

【1月11日 急成長米国パッシブハウス講演会in東京】

2017年12月15日 06時39分27秒 | Weblog
発足総会の様子から札幌での講演会など、
経過をお伝えしてきた「パッシブハウス研究会(PHIJP)」ですが、
連携している米国パッシブハウス研究会(PHIUS)の最新事例を紹介する
講演会が決定した旨、連絡をいただきました。
テーマは「最前線! 米国の高性能住宅改修」という講演会です。
米国で活動されている日本人建築家と施工の立場の工務店2名の講演。
・岡田早代氏
<建築家(SA2 Studio)で当法人理事。PHIUSの公式パッシブハウス
コンサルタント(CPHC®)。米国のボストンやケンブリッジを主な拠点に、
省エネ住宅の設計に携わる。国内でアジア初となるPHIUS認定パッシブハウス
「横浜R邸」の基本設計を担当>
・BRIAN BUTLER さん   
<米国でLEED物件やゼロエネルギー住宅、高断熱高気密住宅を数多く施工。
PHIUSからのパッシブハウス認定を目標に43戸集合住宅をボストン市内に建設中>
の2名の方から、米国での状況報告が行われます。
続いて「これからの省エネ住宅を考える(仮)」と題したパネルディスカッション。
参加者は上記の2方に加えて
京都工芸繊維大学・芝池英樹准教授をコーディネーターとして行われます。

ドイツ基準に対して、蒸暑気候地域であるアメリカ地域の特性を配慮して
米国パッシブハウス研究会(PHIUS)独自の基準を適用してきていて、
その結果ここ2−3年で急速に普及し、
いまでは1,000軒を超えるパッシブハウスが認定されているアメリカ。
こうした急拡大を支えているのは、
① 気候条件に準拠したパッシブ建築の認証基準PHIUS+2015が
多様で経済性を兼ね備えた設計案を許容できる柔軟性の高い『性能基準』であり、
② 高性能住宅の3D形状を含めた数値性能評価を可能にする使い易い
アプリケーションWUFIPassive/Plus/2Dの活用が認証過程を支援していること、
③ このWUFI Passive/Plus/2Dを使いこなしてPHIUS+2015をクリアする
設計案を創出できるPHIUS公認パッシブハウス・コンサルタント(CPHC®)が
全米で500名以上も育っていること、
④ 最近は新築集合住宅や戸建ての改修工事が下支えしていること
などのポイントが上げられています。
西ヨーロッパの気候に最適化したドイツパッシブハウス基準との違いなど、
むしろアメリカの気候に近い日本には、たいへん気になる動きだと言えるでしょう。

わたしとしても、強い興味を持っていますので取材するのはもちろんですが、
東大工学部・前真之准教授にも情報をお伝えしたところ、即決で参加とのこと。
とくに日本の寒冷地域・北海道、東北では
ドイツパッシブハウス基準を達成することは一般住宅レベルでは事実上、
難しいとされる中で、ビルダーや建築家も醒めている状況が見えます。
本当にその通りなのか、状況に風穴を開けることができるか、大きく注目されます。

日時:2018年1月11日(木) 13:30-17:00
会場:連合会館2F 「201会議室」
東京都千代田区神田駿河台3-2-11
定員90名/事前申込必要
一般5,000円、会員3,000円(資料代含む)、参加申込みは以下へ。
特定非営利活動法人PHIJP 事務局 〒104-0032 東京都中央区八丁堀3-8-1
TEL:03-6280-3373 E-mail: info@phi-jp.org
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