性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

【京都龍安寺・龍源院、石庭2題】

2016年12月28日 05時51分31秒 | Weblog


わたしのカミさんは実は石が大好きであります。
家を建てたときに設計者に「できれば石の庭を造って欲しい」
とまで言っていた。
もちろん予算面でそれは荒唐無稽の話だったので
わたしも反対し、彼女も当然と諦めてくれていたのですが、
やっぱり本然として、石は大好きのようであります。
娘が生まれてまだ2〜3歳の頃、よく連れて行っていた公園で
玉砂利を敷き詰めた空間で無心に遊んでいる娘を見て
この母親にしてこの娘ありかと、因果応報を感じていた(笑)。
それでわが家は石を感じるブロック素地表しの住宅を選択した。
わたし自身も、実家が食品製造業でその育成温室建築を
創成期の北海道火山灰ブロックで建てていた経験記憶があって
夫婦とも石を感じるこの建築スタイルが好もしかったのでしょう。

そんなことで、京都での探訪先として龍安寺をまず選択した。
既報のように、カミさんは高校の修学旅行以来の京都。
当然のように彼女のエスコート役の立場であります。
わたしはこの龍安寺は何度も来ていて、好きな場所ですが
カミさんはどうも、イメージと大きく落差があったのか、
「う〜〜〜ん」とガッカリ感が伝わってくる。
まぁきのうは大勢のエトランゼ観光客のみなさんで、
石庭鑑賞の随伴要件とも言える「静寂さ」が欠けてもいたかも。
「これなら、仁和寺の石庭の方がいいっしょ」とまで言う。
あ、この前に仁和寺も訪れていました。
あちらの白砂ぶりの方が彼女のメンタリティにはふさわしかったよう。
で、彼女に石庭のガッカリ感を刷り込ませてもと思い、
大徳寺龍源院の石庭を提案して、そっちに向かった次第。
どっちも禅の表現でしょうが、時期的には違いがあると思われます。
龍源院には石とのコントラスト素材として苔や矮化した木立、
さらに置き石も量感・色彩とも龍安寺よりも印象が濃い。
いわばコントラストが効いているということなのでしょうか、
こっちの方は,彼女の憶え、まことにめでたく、めでたしめでたし。
龍安寺の方は、池庭や苔庭、木々の庭、花々の庭など多様な庭が定置され、
そのなかの石庭なのでよりシンプルな表現なのでしょう。
それに対して龍源院の方は、石庭に多様なコントラスト素材が投入され
また、石の盛り上げ方もより立体的であるように見えました。
こういうあたりが、彼女の感受性に強く働いた結果のようであります。

年末でいろいろ博物館とか、鑑賞施設系が休館が多いのですが、
建築空間鑑賞行脚、たのしく巡っております。
<写真は上が龍源院、下が龍安寺>
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