性能とデザイン いい家大研究

こちら 住まいの雑誌・Replan編集長三木奎吾です 
いい家ってなんだろう、を考え続けます

【北関東、ケヤキ高木に縁取られた景観美】

2016年11月07日 06時00分52秒 | Weblog


北関東の3県、茨城・栃木・群馬は、
都道府県の「好感度」ランキングで毎回、最下位を争っている。
しかし、わたしにはどうもそうは思えません。
北関東をクルマで走ってみると、その景色の雄大さに、
まるで北海道に居るかのような懐かしさを憶えさせられる。
とくに欅の高木が、たぶん防風目的で密集して保存されているような景観に、
深くこころを打たれる思いがして、陶然と魅入ってしまいます。
以前、常陸太田の近くの集村形式のなかの住宅を取材したことがあります。
自然地形の標高40〜50mの小山がそのまま存続され、その山頂付近に
周辺の農地を営む人々の集落が営まれているのです。
その小山集村形式のなかの住宅を取材したことがあります。
小山の斜面一帯には欅が植えられていて、長い風雪を耐えている。
そのケヤキは、やがて生長すると、その集落の住宅用として切り出され、
住宅資材として使われてきていた。
はるかな昔日、子孫の代に使われるべき用材としてのケヤキが、
そのように計画的に植栽されてきているのですね。
さらに、周辺の低地には水田が営まれているのですが、
当然そこに貯えられた田の水も
そこから風に乗って小山の木々の間を抜けてくる薫風として利用され、
小山の上の住宅群に格好の「冷涼風」を送っていた。
現代のひたすら戸建て住宅の内部だけでの「快適性」を追究する知恵と、
このようないわば、地域としての風土・農業土木を活かした知恵と、
いったいどちらに、より大きな知恵があるのかと思わされた。
長い年月を経てなお、生き続けてきている地域の人々の知恵に感動した。

そんな取材経験があって、
それ以来、北関東の自然の豊かさ、天の高さに魅入っている。
歴史的にも、現在の群馬栃木をまたいでいた毛野氏という古代豪族は、
関東における、中央古代王権の最大の守護者的な位置にあり、
古代においては、上野・下野こそが関東の中心であったとされている。
今の東京・埼玉地方は河川と海との境界のハッキリとしない
低湿地帯として開発は遅れていたとされている。
利根川の河口に面していた浅草寺の縁起に、周辺の海の砂の中から
金色に輝く仏像が出てきたとあるのは、上流の上野・下野地域の寺から
洪水で流されてきたということに間違いないと思われます。
最近の研究でも、火山噴火で上野地方が壊滅的被害を受けた記録がある。
そんなあれこれをいつも感じながら、北関東を歩いています。
不人気であるというのには、どうも異議申し立てをしたい気分(笑)。
最近2度ほど通った、栃木県市貝町にある酒蔵の風景が、
その周辺のケヤキの森とまことにピッタリとハマっていた次第であります。

おかげさまで、土日徹底休養で、元気回復しております。
栄養過多で、ややカラダが重たい感じですが(笑)。
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