●バイガエシ
一番人気に支持されながらも、5F61.4のスローで前に行った馬がそのまま残る展開で、大外を回して惨敗。血統的には、アイドリームドアドリームの牝系で小回りでの機動力をよく伝える系統で、エアソミュールと8分の6同じ配合。
ただ、この馬は成績を見ると小回りでも好走していますが、大外をまくってのもので、その大トビな走法から本質的には直線の長いコースが合っているとみています。また、スピードを伝える血の量に欠けていて、阪神や洋芝で好走しているように時計のかかる展開が得意です。
ですから、今回は展開・コースともに合わなかったのでしょう。狙いは、
中京や阪神外の2000以上 だと思います。
●ブロンズテーラー
10/10の京都9Rで14人気で3着に来たこの馬。父がロージズインメイで、人気はしないタイプですが、狙いはずばり湿ったダートです。
稍重以上では、地方の2戦を含めると、(3-1-2-1)とほぼパーフェクト。最近4回の馬券内の際も、人気は8,5,10,14とまったく人気はしません。
今回の3着くらいでは次走以降も人気はしないでしょう。
雨が降った1200ダートでは狙いです。
兄弟には、サウンドトゥルー、コンフォーコ、ルールソヴァールなどダート巧者がいます。そうゆう意味でも血統の下支えはあります。
ロージズインメイは、近代競馬のスタミナの源泉であるHyperionを9代内に1本しか保持しておらず、母方からのHyperionの補完が必要なのでしょう。
トニービンとの相性がいいのもそれゆえか。本馬の場合は、母の母がHyperionを9代内で5本抱えています。
●カフジテイク
3番枠でしたが、後方に控えて内で揉まれることなく直線スムースに大外に持ち出して、ハイレベルな面子でしたが、それらを一気に差し切る豪快な勝ちっぷり。プリサイスエンド産駒はダート短距離の追い込み馬を量産していますが、カフジテイクはその中でも代表産駒になれるほどの器。
今現在、日本のダートで追い込み馬が出世しようと思えば、もっとも差し・追い込みが台頭しやすい東京コースに出るのが得策です。
この馬もまさにそれがハマったパターンで、前々走と今回で圧勝。上記のブロンズテーラーと同様、これも湿ったダート巧者で、
稍重以上で(4-0-1-4) 良では(2-2-1-5)。 追い込みだから直線の長いコースが狙いと思って、中京で狙うと危険です。中京は先行が圧倒的有利ですから。
湿った東京ダート1400 ここでは大崩れしないでしょう。
●ステファノス
毎日王冠は、マイネルミラノが稍重で60.3の逃げ。上位馬は外を回してスムースに走れた馬たち。
内で失速した馬たちのアオリを最も受けたのが、ステファノス。直線は追い出すことすらもできず、ずっともったままで、追い出したのは勝負が決した後ですがしっかり間を縫って伸びてきました。まずこの走りでコンディションの面での不安はないと確認できたので、本番はロスなく競馬出来れば去年なみの競馬はできるでしょう。何となく勝ちきれないイメージのついた馬ですが、陣営の狙いは秋天でしょうから注視したい馬。
ライフ
【カードに各馬のメモを残して、現地観戦の際にはそれを見返したりしています】