結成20周年の第19回定期大会を新潟市・新潟グランドホテルで開催し、各構成組織などから、およそ230人が出席しました。
大会では、集団的労使関係の再構築や非正規労働者の労働条件底上げ、組織化の推進、公正と連帯を基盤とする政策・制度の取り組みなどを柱とする向こう2年間の運動方針を決定するとともに、役員改選を行い、会長に江花和郎氏、事務局長に斉藤敏明氏を再選。副会長には、UIゼンセン同盟の山阪光男氏、女性枠として情報労連の小谷野いく氏を退任役員の後任としてそれぞれ選出しました。
はじめに江花会長は、地方の役割として、「地域社会に存在する意味のある連合運動をどうつくるのか」「地域社会に人間らしい働き方、暮らしをどう確保するのか」など今後の労働組合各レベルへの期待と力合わせをあいさつ(下記要旨参照)で呼び掛け、一層の役割発揮を要請しました。
来賓として、連合本部、新潟県、新潟労働局、新潟県労働金庫、新潟県総合生協、民主党新潟県連、社民党新潟県連合の代表から、あいさつをいただき、民主党県連・西村代表は、「政治主導の政治を創っていくためにも、民主党には今まで以上の距離間で話をして欲しい。民主党は情報公開を徹底して行い、透明性の高い政策決定過程を通じて国民の声を政策に反映させていく。連合や民主党支部を通じて皆さんの意見を聞かせてほしい。また再来年の統一地方選挙でもご支援をお願いしたい」とあいさつしました。
大会では、向こう2年間の運動方針を策定し、「すべての働く者の連帯で、希望と安心の社会を築こう!」をスローガンに3点を「運動の力点」に置く運動を展開することを確認しました。
また、退任者の中から長年の功績を讃えて、安念諫さん、小林真千子さん、高橋良宣さん、金子博さん、佐藤保さんへ感謝状が贈られたほか、20周年の特別表彰として、第1回大会から勤労者駅伝大会をサポートいただいている「新潟市中央陸上競技協会」に記念品が(レセプションで)贈呈されることが確認されました。
最後に「大会アピール宣言」を満場一致で採択し、江花会長の「団結がんばろう」で閉会しました。
大会終了後には、同会場に泉田県知事、篠田新潟市長、民主党、社民党国会議員ならびに連合新潟推薦県議会議員などを来賓に迎え、およそ250人の出席のもと、「結成20周年記念レセプション」を開催しました。
新潟交通万代太鼓部による万代太鼓で盛大に始まり、江花会長の主催者あいさつ、滝沢顧問の乾杯の発声後、「私の提言 第6回連合論文募集」で、奨励賞に入賞したUIゼンセン同盟ボンオーハシ労組の福山一枝書記長ならびに、連合・ILEC「幸せさがし文化展」の写真部門で佳作賞に入賞した連合新潟組織対策スタッフの高橋正博さんへの伝達式などが行われました。
また、7月より各地域で取り組んできた「隣の単組訪問」の連合旗37旗が会場に掲げられ、多くの来賓・参加者からご覧いただくことができました。最後は、恒例により山阪副会長(UIゼンセン同盟)の中〆で終了となりました。
江花会長 主催者あいさつ(要旨)
まず、政権交代選挙に触れなければならない。この選挙では国民の意思として政権交代が実現した、心から歓迎したい。連合は政権交代可能な政治体制を目標の一つとしてきた。諸先輩方はじめ、長年の想いが実現したことを素直に喜びたい。新政権には4年間で優先順位をつけてしっかりと着実に約束を実行して欲しい。連合はこの政権をしっかりと支える。来年夏の参議院選挙の新潟県選挙区については、6年前からの経緯を含め、改めて論議をしていく。地方議会では自民党が多数のままだ。県議会でも与野党逆転をめざし、早急に対策を進めていきたい。
連合は10年前に労働を中心とした福祉型社会というビジョンを打ち出した。今回のスローガンは、「すべての働く者の連帯で、希望と安心の社会を築こう!」である。運動の力点は3点、1つは人間らしい働き方をどうやって実現していくのか。2つ目は、地域活動の強化。3つ目は、労働組合こそが、安心、安定に欠くことのできない社会的インフラであることである。
世界が大きく変わろうとしている。地方からいかにして、地域社会に存在する意味のある連合運動をつくるのか、地方から人間らしい働き方、暮らしをどう確保するのか、このことにしっかり取り組んでいきたい。労働組合が各レベルにおいて全体の力を高めていくこと、そして日本社会を立て直していくこと、そのことに力を合わせていこう。