広域生態環境計測・リモートセンシング

計測&モデリングによる地域・地球環境対策への貢献をめざして

水面反射光除去モデル

2010-01-21 | 研究(水質計測)
要するに、
水質リモートセンシングにおいてノイズ光である水面反射光を、
(1)水面の傾きの分布が風の方向によらない等方ガウス分布であると仮定し(風速から計算)、
(2)水面直上から水面反射成分を除去して
水中の水質情報を抽出する。

また、ここではポータブルのスペクトルラディオメーターを使用しているため、
水面直上の平均分光放射輝度を同じ場所で30回計測して算出している。
実際の衛星画像の一画素は、ある程度の空間をもっているので、
観測された輝度値そのものが、平均分光放射輝度としてあつかえる。


(論文)
水域リモートセンシングの水面反射光除去モデルに関する研究,
日本リモートセンシング学会誌, 16巻, 5号, pp.440-445(1996).

Estimation of Chlorophyll Concentration in Lakes and Inland Seas with a Field Spectroradiometer above Water Surface,
Applied Optics,Vol.41, No.30,pp6463-6469 (2002).