(論文)
稲作の復興に向けた放射性セシウム汚染土壌におけるエタノール生産,用水と廃水,54巻,7号,pp.51-57(2012).
この論文は、「がんばろう、福島!!」の第二弾である。
本提案は、主に137Csにより放射能汚染された水田で、手間がかからず肥料も少なくて済む多収穫米を育て、
各地域に小規模なエタノール製造システムを設置して、バイオエタノールを製造しエネルギー用として供するものである。
本提案により放射能汚染された土壌は徐々に除染されると共に、水田が放棄地にならずにその機能を維持でき農家の生産活動も継続できる。
エタノールの生産、利用に関して特区のような措置をとることで、地域の雇用拡大ができ、
次世代の再生可能エネルギー生産の先端的モデル地区として新産業の創出に貢献し、農家が将来展望を持つことができる。
バイオエタノールをガソリン代替として利用することにより、県内の石油消費を抑制でき、
将来の安定的な石油代替燃料の開発につなげられると考える。