日本史大戦略 Side-B 附 東国を歩く会 ~関東・東北の古代・中世史探訪~

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【葛飾北斎ツアー下見その2】隅田川沿いを歩く

2016-11-12 07:21:12 | 歴史探訪
 今日もこれから昨日と同じく、クラツーの「葛飾北斎ツアー at 両国」のガイドをしてきますが、その前に6日に行った下見のルポルタージュの続きをお送りします。

 ⇒前回の記事はこちらになります

※          ※          ※


 さて、蔵前橋までやってきました。

 夕陽を浴びて金色に光っていますね。



 蔵前橋の対岸は台東区蔵前ですが、そこには江戸時代に幕府の御米蔵があり、それが蔵前の地名の由来になっています。

 欄干の黄色は、御米蔵から稲のもみ殻を連想させるように塗られたそうです。

 隅田川を望見。

 前回の記事では、横網町公園を訪れて、図らずも両国に関東大震災の被害を見たのですが、東京の災害と言えば、江戸時代にも明暦の大火、俗にいう「振袖火事」と呼ばれる大火事がありました。

 当時は江戸城防衛の都合上、隅田川に架かる橋は千住大橋一つしかなかったのですが、幕府もヤバいと思ったのか、いくつか橋の建設を始めました。

 さらに、関東大震災のあとの東京復興計画でも内務省復興局が6本の橋(隅田川六橋)を復興させることにして、そのうちの一つとして、震災の翌年の大正13年(1924)9月に着工され、昭和2年(1927)11月に竣工しました。



 おっと、ここで北斎の説明板がありました。

 番号①ですね。



 北斎の代表作の一つ、「冨嶽三十六景」のうちの一作です。



 今近くに見える橋は蔵前橋ですが、北斎の時代にはまだなく、絵ではもっと下流にある両国橋が見えていますね。

 一方、上流を見ると厩橋(うまやばし)が見えます。



 明治7年(1874)に民間の人の手によって架橋され、その橋が老朽化すると、明治28年(1895)に東京府が鉄橋を架橋。

 では河岸を下流へ向かって歩きましょう。

 台風の時の水位を示しています。



 なんだ、このしつこい貼り方は!



 管理している方がよっぽど業を煮やした結果こうなったのだろうと思います。











 対岸に見える赤い欄干は何だろう?



 お、総武線だ!



 道路側に上がります。

 今度は②の説明板がありましたよ!



 説明文中に「本所七不思議」の一つ、「落葉なき椎」というのが出てきますが、本所七不思議は江戸時代の本所(現墨田区南部)に発生した怪談・奇談で、七不思議といいつつそれ以上の数の話が伝わっています。

 「落葉なき椎」というのは、平戸新田藩松浦家の上屋敷にあった椎の銘木が一枚も葉を落としたことがなく、松浦家はそれを不思議に思っていたものの、段々不気味に思うようになってついに屋敷を退去してしまったという内容です。

 おや、何か建設中ですね!



 おー、ここに刀剣博物館ができるのか!



 調べてみると、ここには以前、両国公会堂が建っており、先ほど見た横網町公園の慰霊堂と復興記念館と並んで、空襲で生き残った貴重な戦前の建造物だったのですが、老朽化が進んで解体となったそうです。

 刀剣博物館は現在は初台にあるのですが、昨今の刀剣ブームのおかげでこちらにリニューアルオープンすることになり、2018年にはオープンする予定になっていますね。

 JK(地味な高校生)である私の娘も異様に刀剣が好きなので(ご想像通り、刀剣乱舞の影響です)、完成したら一緒に来ようと思っています。

 ③の説明板発見!



 こうやって背後にも大きく書いてあるため見つけやすくていいですね。

 表に回ってみます。



 この絵には駒止石というものが描かれていますが、安田庭園のなかに現存するんですよ。





 旧安田庭園は、近々整備に入ってしまい入れなくなるそうです。

 今日はもう日が暮れそうですが、チラッと見てみます。









 江戸東京博物館が見えます。



 舟橋聖一生誕記念碑。



 舟橋聖一は、1963年に放送された大河ドラマの第一作「花の生涯」の原作を書いた作家です。

 記念碑の文章を書いたのは小説家の井上靖みたいで、直筆っぽいですね。



 井上靖の小説は10代後半にいくつか読んで、中国西域のロマンを掻き立てられました。

 お、④発見!



 現在の国技館や江戸博の辺りは、江戸期には御竹蔵(おたけぐら)と呼ばれる幕府の材木貯蔵所があったのですが、この絵は隅田川の対岸から御竹蔵を遠望しています。

 両国国技館の前まで来ました。



 これは何でしょう?



 大鵬の手形!



 巨人・大鵬・卵焼き、というのを小学生のときに担任の木村先生に聞いたことがあります。

 私的には強い力士と言えば千代の富士で大鵬はもちろんリアルタイムでないのですが、それにしても力士の手は大きいですね。

 ここまで来て下見予定の半分です。

 だいぶ陽が傾いてきましたね。


 ⇒この続きの記事はこちらです。


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2 コメント

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Unknown (Jcastle)
2016-11-12 08:50:59
今月末にオープンするすみだ北斎美術館のすぐ近くに住んでいます。近所の勉強もできてこのシリーズの続きを楽しみにしています!
ありがとうございます! (稲用)
2016-11-12 17:00:16
Jcastleさん、こんにちは!
さっき、ツアーのガイドを終わらせて自宅に帰ってきました。
そうなんですね、北斎美術館の近くにお住まいなんですね。22日にオープンですよ!
墨田区は北斎のほか、忠臣蔵とか鬼平犯科帳とか、もちろん相撲とか、いろいろと歴史的(江戸時代的)な観光資源が多いですね。
最近ちょっと滝山に顔を出さない日が続いていますので中々お会いできずに残念です。

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