日本史大戦略 Side-B 附 東国を歩く会 ~関東・東北の古代・中世史探訪~

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【日本の旧石器時代発見の地】岩宿遺跡・岩宿ドーム・岩宿博物館【私が相沢先生に惹かれるわけは・・・】

2017-10-14 19:11:36 | 歴史探訪
 本日は西新宿のクラツーで毎月やっている東北地方の古代史・中世史講座の日でした。



 本日は17名様のご出席、ありがとうございました!

 タイトルは「日本古代国家の東北政策 ~大化改新から三十八年戦争まで~」です。



 この「さかのぼって学ぼう 東北の古代史・中世史」という講座は1月から月に1度やっており、本日で第10回目となりました。

 毎回来ていただけるお客さんも多くいらっしゃり、とても感謝しております。

 次回の11月4日(土)は東北地方の古墳を中心にお話しし、12月2日(土)は東北地方の原始時代についてお話しして今年の分は終了となります。

 受講をご希望の方は、クラツーの公式サイトをご覧ください。


 ⇒クラツーの公式サイトはこちら


 あ、今「今年の分」と言ったのが気になった方がいらっしゃるかもしれません。

 実は、2018年も毎月座学をやらせていただけることになっているのです。

 来年も月に1度、土曜に開講しますが、来年は午前の部と午後の部の2本立てにします。

 午後の方は、今年1年間やっている東北の古代史・中世史の講座を内容を増補改訂してやります。

 今年お話しした内容とはそれほど大きくは変わらないと思いますが、新たな研究成果を取り入れつつ、より面白い講座にしますよ。

 今年の各回のうち、聴き逃してしまった回を来年受講してみたり、はたまた復習のためにもう一度最初から受講してみたり、興味のある方は来年を楽しみにしていてくださいね。

 そして午前は、「テーマごとに解説 目で見る日本史」というシリーズで、毎回一つのテーマをピックアップし、それに沿って歴史の講義を行います。

 1月の第1回目のテーマは、「道」です。

 古代の官道や中世の鎌倉街道、そして近世の五街道などを素材として、なぜそこに道があるのか、政治的・軍事的な観点から道の歴史について解説します。

 この1月以降の講座は後日正式に発表になりますので、それまでお待ちください。

 というわけで、講座やツアーにお客さんがたくさん来てくださるので、ありがたいことに来年2月くらいまでクラツーのお仕事でスケジュール帳がほとんど埋まっています。

 みなさん、どうもありがとうございます!

 講座もツアーもより面白くなるように常に改善を志しながら頑張ります。

 さて、講座を終えるとクラツーの方と打合せを済ませ、お腹ペコペコ状態でランチに行きました。

 今日のお店は先月も行った「タカマル鮮魚店」です。



 この1,080円(ご飯大盛サーヴィス)の刺身定食を食べたいがために、一昨日からお金の節約をしていたのです(なお、生ビールは594円です)。

 これを食べた結果、お財布には213円しか残っていませんが、本懐を遂げることができて非常に満足です。

 今日一日を精一杯に生きればよい!

 ということで、負け惜しみを言ったあとは話を変えて、以前からお伝えしている通り、私は数多くの歴史スポットを探訪していますが、ブログへのアップが全然追いつきません。

 なるべく時間を見つけてアップしているのですが、なかなか捗りませんね。

 それでも書かないことには進捗しませんので、今日は今年の4月2日に訪れた群馬県みどり市にある岩宿遺跡についてご報告したいと思います。

*     *     *


 群馬県太田市にある小金井史跡公園(中溝・深町遺跡)を見学した後、30分ほど雷電號を巡航させて岩宿博物館の駐車場にやってきました。

 なにやら今日はお祭りでもあるのか、賑やかな雰囲気がしており、これはもしかしたらもう少し遅く来たら車を駐めるところがなかったかもしれません。

 それでは、まずは岩宿博物館から行ってみましょう。



 どこが入口かなあ・・・

 ありました。



 入館料は一般300円です。

 ここは写真撮影がOKのようですよ。

 全景。



 バーン。



 岩宿遺跡は日本の旧石器時代発見の地ですので、岩宿遺跡で発掘された遺物を中心に展示しているのかなと思いきや、旧石器時代に生きた動物関連の展示の方が目立つような気がします。

 最近のマイブームとなっている象さん(ナウマンゾウ)の牙ですね。





 岩宿で出たものではなく、出土地は島根沖とあります。

 つづいて、ナウマンゾウの臼歯。



 浜松市出土です。

 そして、マンモスの全身骨格!



 いいねえ。



 でも、レプリカなんです・・・



 いやいや、レプリカでもこれは見応えがありますよ!

 という感じで、なぜか石器ではなく象さんに興奮してしまいました。

 ちなみに、もし都心で岩宿遺跡出土の石器を見たければ、御茶ノ水駅近くの明大博物館へ行けば見れますのでどうぞ行ってみてください!

 博物館を見学した後は、旧石器発見の地へ行ってみましょう。

 途中、広場があります。



 「岩宿人の広場」というらしいです。

 おや、これは何でしょう?



 へー、旧石器時代の家屋を復元したものなのですね。



 日本ではなくウクライナのものです。

 あ、猫ちん!

 逃げられた・・・



 なお、「岩宿人」という言葉が出てきましたが、縄文時代より前の時代は一般的には「旧石器時代」と呼ばれており、一部ではまだ「先土器時代」という呼び方もされています(日本で縄文時代に当たる時代をヨーロッパでは「新石器時代」と呼ぶ)。

 ところがここ岩宿では、その時代を「岩宿時代」という独特な呼び名で呼んでいるのです。

 そのため、岩宿博物館を見学する際も、そういう前提があるということで見学したほうが説明の意味を理解しやすいでしょう。

 つまり、ナウマンゾウなどの展示が大きくされているのは、「岩宿遺跡」の博物館ではなく、「岩宿時代」の博物館だからだと思います。

 広場から1分も歩くと、道路の切り通し部分に来ました。



 ここの関東ローム層が露出した部分で、相沢忠洋さんは旧石器を発見したんですねー。



 あー、なんか感慨深い。



 一言で「岩宿遺跡」と言っても、ここはA地点と呼ばれている場所です。



 他の地点については説明板を参照してください。



 B地点には、「岩宿ドーム」という施設があります。



 あ、相沢先生!



 芹澤先生が文章を贈っています。



 相沢先生と芹澤先生の仲は実は・・・

 おっと、こういうことはブログに書くべきではないですね。

 詳しくは書けませんが、私の師匠は相沢先生のお弟子さんですので、まったくおこがましいことに、私は相沢先生の孫弟子になるのです。

 相沢先生とは残念ながら面識はないのですが、師匠からいろいろとお聴きしています。

 さて、戦前までの常識では、火山灰が絶えず降り注いでいるような旧石器時代の日本には人類などはいるわけがないと思い込まれていました。

 そのため、発掘調査をするときは、縄文時代に堆積した黒土を掘り進め、関東ローム層という火山灰によって形成された粘土質の土が現れると、それ以上は掘らなかったのです。

 ところが、自転車で納豆の移動販売をしつつ、空いた時間に発掘調査をしていた相沢忠洋青年が戦後間もない頃、さきほど見たあの切り通しで、露出したロームの間から旧石器を発見しました。

 これにより、日本にも旧石器時代に人類がいたことが証明されたわけですね。

 相沢青年はお金がなかったため、東京に用事があるときは自転車で通っていました。

 朝早く群馬を出ると、午後には東京に着くそうです。

 私の師匠の奥様は、「昔はそういう人はよくいたのよ」と言っていましたが、昔の人の体力ってすごいですね。

 お金がなくても気合と体力でカヴァーできる!



 私が相沢先生に惹かれるのは、やはり私と同様「在野の士」であり、かつお金に苦労しながら、いわば副業で歴史の研究をしていたところです。

 そういうライフスタイルでも世紀の大発見はできるし、研究の礎となって後進たちの役にも立っているし、何よりも歴史愛好家にロマンを与えているところにとても惹かれるのです。

 ただし、貧困という点に関しては、私は家族のためにも何とかそれを脱したい・・・

 これ以上は今は詳しくお話しませんので、興味のある方はぜひこの本を読んでみてください。

「岩宿」の発見 幻の旧石器を求めて (講談社文庫)
相沢 忠洋
講談社


 この本は、歴史好きであれば必読の書であると思っています。

 ちなみに相沢先生は昭和元年に生まれて平成元年に亡くなっているんですよ。

 まさに「昭和という時代を生きた男」なわけです。

 あ、岩宿遺跡よりも相沢先生について熱く語ってしまいましたが、岩宿ドームの中に入ってみましょう。

 こちらにはボランティアガイドさんが常駐しており、中では岩宿遺跡を解説したヴィデオを見ることができるとともに、保存された地層の本物を見ることができます。



 これで岩宿の見学はおしまいです。

 もう一度記念すべき発掘現場を振り返りましょう。



 まだお昼まで少し時間がありますが、なんとなくお腹が空いてきました。

 駐車場まで歩いて戻ると、何やら出店がたくさん出ています。



 よし、ここで何か買って車の中で食べよう。

 これはこの土地の名物かな?



 中は空洞になっており軽い食感で甘味のソースが掛かっており好みの味です。

 そしてメインは豚丼。



 駐車場が混みあっているので、この弁当は次の大室古墳群で食べよう。

*     *     *


 この探訪から6日後の4月8日、私はクラツーで岩宿遺跡や太田天神山古墳などをガイドしました。

 バスを使ったツアーでガイドするのは初めてだったのですが、ありがたいことに参加された方々からはとても喜んでいただき、さらに当日参加できなかった方から「あの日は都合が悪くて参加できなかったから、できれば別の日も用意してくれればありがたいんだけどな」というようなご意見もいただきました。

 そのため、急きょ12月9日(土)に、4月のツアーと同じコンテンツでツアーを発表しました。

 私のツアーが掲載されている「歴史への旅」は、通常は奇数月の10日発行なのですが、10月だけ臨時で発行されています。

 いつものよりはページ数は少ないのですが、それに12月9日のツアーも掲載されています。



 上の段の右側ですよ。

 こちらも嬉しいことに発表してほとんど時間が経っていないにもかかわらず、すでに今日の時点で7名様のお申し込みをいただいています。

 ですので、あと数名のご参加があれば催行できますので興味のある方はクラツーの公式ページをご覧ください。


 ⇒クラツーの公式サイトはこちら


 なお、この日合わせて探訪する太田天神山古墳は東日本で最大の前方後円墳(墳丘長210m)で、かなり見応えがありますよ。



 そして、元島名将軍塚古墳は関東地方における最古級の古墳で形状は「前方後方墳」です。

 邪馬台国の時代に近い古墳なので、邪馬台国の時代の東日本を考える上ではぜひ見ておきたい古墳です。

 関東の古代史に興味がある方はぜひこの機会に一緒に古代史のロマンを楽しみましょう。

 あと、最後にもう一点。

 上のチラシのスキャンの下段、「お城EXPO 2017」というのが並んでいますが、一番左側の八王子城のツアーは私がご案内しますので、山城に興味のある方は下記リンクからどうぞ。


 ⇒クラツーの公式サイトはこちら




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