日本史大戦略 Side-B 附 東国を歩く会 ~関東・東北の古代・中世史探訪~

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【古代史ドライヴ その3】保渡田古墳群【私にとっては群馬古墳めぐりの原点】

2017-05-05 13:29:03 | 歴史探訪
 妻が出て行ってから今日で7日目になります。

 あ、「妻が出て行った」というとまるで私のことを捨てて家出してしまったように思われるかもしれませんが、それは誤解です。

 妻は今、このお仕事のためにお船に乗っています。



 お船は昨夜、長崎港を出港し、今日は終日航海なので連絡が付きません。

 私は詳しくは知らないのですが、洋上だと電話もインターネットもつながらないということなので、妻は心配症の私がしつこくラヴコールを送ってくることで辟易することはないのです。

 それでも、昨晩の1時47分に私のメッセンジャーを読んだ形跡があるので、陸地に近い時はまれにスマホに電波が入るようですよ。

 毎日早朝から遅くまで頑張って働いているようなので、帰ってきたらたくさん可愛がってあげようと思っています。

 というわけで、昨日の古代史ドライヴの続きです。

*     *     *


 太田天神山古墳を見たあと、昼休憩をはさんで保渡田古墳群へ来ました。

 まだ私が体調不良期間だった2009年、古墳めぐりを開始したものの具合は悪いしお金も無いしで、家からそれほど遠くない範囲にある古墳を少しずつ訪ね出しました。

 それから4年経った2013年5月5日、依然として体調不良状態ではありましたが、八高線に乗って初めて群馬の古墳めぐりに出かけたのです。

 そのとき訪れたのが、高崎市内にある元島名将軍塚古墳と、ここ保渡田古墳群でした。

 そしてさらにあれから4年経ち、今では仕事として古墳を案内したり古代史の講座をしたりすることができるようになったのですが、今日は久しぶりに保渡田古墳群を歩いて、4年間で自分自身の古墳を見る目がどう変わったのかを確認してみたいと思います。

 まずは、八幡塚古墳。



 皆さんにはサンプルの一つとして往時の姿に復元された前方後円墳を見て欲しかったのです。

 古墳ファンによっては、このように復元された状態を嫌う人もいますが、私は目に訴えかけるものとしてこういうのも良いのではないかと思います。

 八幡塚古墳には周溝が二重にめぐっているのですが、その中堤部分には埴輪祭祀の様子が再現されています。







 私がとくに好きな人物埴輪は力士です。



 力士の人物埴輪はちゃんと太っているのですが、古墳時代にも太っている人がいたんですねえ。

 この埴輪が腕に載せている鳥は何でしょうか?



 八幡塚古墳の周りをグルッと一周します。



 みなさんこの復元古墳を気にってくれたようで良かったです。



 八幡塚古墳の周溝には中島と呼ばれるその名の通り丸い島があるのですが、用途に関しては不明です。



 では前方部墳頂に上がります。

 南南西方面には井出二子山古墳が見えますね。



 つぎに後円部墳頂に行きましょう。

 2013年に来た時よりも今日の方が気象条件が優れており、遠くの山々が良く見えます。

 お三方ともスマホを山の方向へ向けていますが、山を捉えるとその山の名前を表示してくれる無料アプリがあって、それを使って山の名前を調べているのです。

 後円部墳頂には山の名前の表示がありますよ。

 北側。



 絵から少し右方向にはみ出ていますが、赤城の山々。



 榛名山方面。



 古墳時代に2度噴火を起こした二ツ岳は、雄岳・雌岳・孫岳の総称です。



 つづいて西側。



 群馬を歩いていると、たまに「え、この方向に富士山?」とギョッとすることのある浅間山は今日は薄ーくお隠れです。



 あれは渡来系の人物の古墳かな?



 そして東側。



 高層ビルである群馬県庁が小さく見えます。



 八幡塚古墳は竪穴式石室が復元展示されていますので、それを見に行きましょう。



 横穴式石室であれば見学できる古墳はそこそこあるのですが、竪穴式の場合はこのような状態の上に土をかぶせてしまうので、普通はこういう感じのものを見ることができません。

 なのでとても貴重なんですよ。

 そういえば、以前クラツーのお客さんから「古墳は王様が死ぬ前に造るんですか?」と聴かれたのですが、横穴式石室であれば古墳が完成した後に遺体を納めるのが簡単なのでそれもありかと思います。

 でも、竪穴式石室だといったん墳丘ができてからの埋葬はえらく大変なので生前に造ることは無かったような気がします。

 ただし、竪穴式石室でもこの古墳のように追葬することがあり、その場合は再度穴を掘りますので、生前に造ることもできなくもないですね。

 岸本さんは、「生前に造ればそれを見た権力者が自分の権力に陶酔することができるからきっと生前に造ったのだろう」と推理しましたが、そう言われるとその通りで、生前に造る権力者もいたかもしれません。

 つづいて井出二子山古墳に行きます。



 こちらは墳丘を草で覆って復元を終わらせていますね。

 こういう感じが好きな人も多いと思います。

 井出二子山古墳は保渡田古墳群で最初に造られた古墳で、5世紀ということでもちろん竪穴式石室です。



 それでは、かみつけの里博物館へ行きましょうか。

 途中、面白い遺跡があります。



 榛名山の二度の噴火の後の遺跡で、「身分の低い人の墓」というのが親近感を感じていいです。





 かみつけの里博物館は館内の写真撮影がNGなので写真はないです。

 この博物館の一番の売りはやはり5世紀のこの辺りを再現したジオラマでしょう。

 私もそうですが、みなさんジオラマ好きですよねー。

 ジオラマや地図は見ていて全然飽きません。

 さて、そろそろ良い時間になってきました。

 もうそろそろ17時になります。

 今日はGWという道が混む期間だったのもあってあまり多くの遺跡を訪れることができずに多少物足りなかったかも知れませんが、これから帰路に着こうと思います。

 と、その前に駐車場に入る前に気付いて「何だ?」と思ったものを見に行きましょう。

 ヒラさんが誰よりも早く向かって行きます。

 いったいこれは何でしょうか?



 側面に書かれていたであろう型式がなく、鉄のヒラさんも型式が分からないと言っていましたが、この車両はこちらの会社の事務所として使っているようです。

 会社の方、勝手に敷地に入って済みませんでした!

 S源寺さんも鉄ですし、私もまあそのようなものなのですが、「飛行機も鉄道も好きで幅が広いですね」と言う岸本さんに「男の子は基本、乗り物が好きですからね」と返します。

 さて、それではたかお食堂へ行きますか!

 帰路の関越の渋滞は思ったほどではなく、圏央道に入ってからほとんどスムーズに進み、19時30分には高尾へ戻ってきました。

 雷電號を置いてたかお食堂へ行ってみると、残念、今日は満席です。

 しかも、飲みの客が多いので回転が悪そうだと判断した私たちは一旦、ビールを飲みにサイゼリヤに行くことにしました。



 歴史探訪の後に味わうことのできる最高に美味い生をサイゼで飲んで少し休憩。

 するとたかお食堂仲間のK山さんの奥さんに声を掛けられました。

 もしかしたらK山さんご夫妻もたかお食堂に入れなくてこっちに来たのかなあ。

 少し時間を置いた後、20時半に再度たかお食堂へ。

 相変わらず満席でしたが、4名席に一人で座って食べていた方がカウンターへ移動してくれたのでテーブルに座ることができました。

 隣の席では常連のO野さんやW貫さんたちが飲んでいます。

 そういえばたかお食堂はついに4年目に入ったんですよ!

 おめでとうございます!

 店内にはどなたかがプレゼントしたらしい花が飾ってあります。



 R一君からの差し入れということで、皆で大変美味しい日本酒を一杯ずついただきました。





 ヒラさんが「これは高級な酒ですよ」と言うと、W貫さんがこちらを振り返って、小さな声で「一本1万2千円」とささやきました。

 確かにこれはすごく美味しい。

 美味しすぎて、みなさんほとんど一気に飲んでしまいました。

 その後は、昨日私が妻の実家の近くにある「道の駅ごか」で買ってきた蕎麦焼酎「川霞」をチビチビと。



 あ、いや「ゴクゴクと」の間違いか。



 なかなかパンチのある蕎麦焼酎なので水で割るといいです。

 岸本さんは念願の生姜焼きを食べられてご満悦です。



 お、ちゃんとカットしてありますね。

 私たち男は歯で肉を食いちぎってワイルドさをアピールするのも悪くないですが、女性の場合はこうしてカットしてあると嬉しいでしょうね。

 締めは全員、冷やしとろろそば。



 たかお食堂のそばは私も大好きです。

 いやー、今日も楽しかったですねえ。

 S源寺さん、ヒラさん、岸本さん、一日お付き合いいただきありがとうございました。

 それでは12日、代々木八幡宮でお待ちしております。


関東古墳探訪ベストガイド
東京遺跡散策会
メイツ出版

 ↑関東の古墳をめぐるに当たり、どこへ行こうか考える際に便利なオールカラーのガイドブックです。初級者の方はまずはこの本で紹介されている古墳をめぐれば、徐々に関東の古墳の面白さにハマって行くことでしょう。保渡田古墳群も紹介されています。
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