礫王斎の工房拝見

チヌ(黒鯛)一筋のかかり竿職人『礫王斎』の工房日誌です。竿作りの工程、楽しい釣行、ペットとの時間等を書き綴っています。

穂先削りの道具

2007-04-10 18:20:45 | 工房日誌
穂先を削るための道具

用意するのは、昨日の『ペーパー』『削り用モーター』『ゲージ』『穂先調子を見るオモリ』です。
             削り用モーター                 
                
モーターのチャック(ドリル芯等を咬ます部分)に穂先ソリッドの継口部を咬ませ、回転させながらへーパーを使って削っていきます。

             穂先の調子を合わすゲージ

                
基準となるものもなく、勘だけで削っていては求めている穂先を作ることはできません。最初は、普段使っている穂先の曲がりを書き写し『真似る』ことからはじめるとよいでしょう。慣れてくると『自分の求める穂先の曲線はこうである』ということが解ってきますので失敗もあると思いますが、辛抱して削ってください。削っているときは『最高の出来だ』と思うものでも、実際に使ってみると『あれ、駄目だ』ということが多々あります。そして、何度も何度もチャレンジしてみてください。

             穂先の調子をみるためのオモリ

                
穂先を削る作業は、ゆっくりと時間を掛けて少しずつ進めるのが最良です。気持ちを落ち着けて作業を進めるのが大事なことです。『イライラ』しているようなときは、良い削りは出来ないものです。私は、モーターの回転する音だけではなく、心を落ち着けるような音楽を聞きながら行なうようにしています。早く削るよりも、ゆっくりと時間をかけて削るようにしてください。
特に『アタリ』を取る部分は息を止めて削るぐらいの慎重さがいります。

削る工程では、時折穂先ソリッドをモーターから外し、ゲージにあて曲がり具合を見て確認しますが、その際には釣りにも使う『ゴム張りオモリ』をソリッドの先端部に付け曲がり具合を見ると良いでしょう。私は『0.5号・0.8号・1号』のオモリを使っています。

次回は削り方です。

                


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