アレンジは覚えるもの？

もちろん覚えることは必要です。が、丸暗記は良くないですね。
なぜ１本目はそこで、２本目がそこなのか、意味を考えながら覚えることが重要だと思います。
その意味が分かれば、覚えやすいし、応用が利くようになります。

アレンジを覚える際に、次のようなことも意識しておいた方が良いのではないかと思います。
・広く狙える点数がある
・狙ったところの隣に入ったらどうなるか考える
・トリプル狙いは、シングルに入った時の事を想定する
他にもまだあるのですが、これからアレンジを覚えようという方は、とりあえずこの３点を意識してアレンジを理解してみてはどうでしょうか。

１つ目の「広く狙える点数がある」ですが、先日ゲームをしているなかで次のようなケースがありました。
４６点を１本目シングル１４に打って、残りを３２点にされていました。もちろん間違いではありません。
プロもこう打ってくるケースは時々見られます。
ダーツボードを見て頂きたいのですが、６と１０が隣り合わせになっています。「広く狙える」というのは、この６と１０を合わせた領域のことを指しています。しかも４６のケースでは、トリプルもOKです。ここを使わない手はないと思います。
同様なケースとして、４２、４８、３５、３９、４３等があります。確認してみてくださいね。

２つ目「狙ったところの隣に入ったらどうなるか考える」ですが、一番典型的な例が１００点のケースでしょうか。Ｔ２０、Ｄ２０と２本でフィニッシュできる点数です。
これは、間違ってもシングル１に外さないように意識しなければなりません。
なぜなら、９９点は残り２本ではフィニッシュできないからです。
５点の方に外れても残り２本でフィニッシュできる可能性を残します。
これを実践するには２本でフィニッシュできる数字を覚えておかないといけませんね。
それは、「９９を除く１００以下」と「１０１、１０４、１０７、１１０」です。
最後の４つはインナーブルフィニッシュとなります。これだけ書いておきましょうか。
１０１＝Ｔ１７－ＢＵＬＬ
１０４＝Ｔ１８－ＢＵＬＬ
１０７＝Ｔ１９－ＢＵＬＬ
１１０＝Ｔ２０－ＢＵＬＬ

３つ目「トリプル狙いは、シングルに入った時の事を想定する」ですが、１２８点のケースを例にしたいと思います。
皆さんはどう狙われますか？Ｔ２０からでしょうか。もしシングル２０に外れると１０８残になります。２つ目で説明した通り、１０８は残り２本ではフィニッシュできません。
１２８をフィニッシュに行くなら、シングルに外れるリスクを考えて１８から打ちます。
トリプルに入ればもちろん２本で上がれる数字ですが、シングルに外しても１１０となり可能性を残します。

まあ、でも異論はあると思います。Ｔ１８のあと７４が残るので、Ｔ１８もしくはＴ１４と更にトリプルを必要とするなら、普段投げ慣れているＴ２０を２本狙う方が可能性が高いし、もし８０点取りでも次のスローは４８から始まる、と。一理あります。

試合をしている以上、アレンジ通りに投げることより、試合に勝つことが先決ですので、対戦相手のスコアとの兼ね合いだと思います。
また、自分の得意なトリプル、苦手なトリプルも考慮する必要もあるでしょう。
相手がまだフィニッシュできないスコアなら、無理に行くより、点数を整えることも必要ですし、逆にここでフィニッシュしないと相手にフィニッシュされてしまう、というケースでは果敢にチャレンジするべきです。

アレンジをまだ覚えていない初心者の方は、下記の手順で実践してみてはどうでしょうか。
まずは１３０点以下の点数になった場合、１本目を狙ったところのシングルに入ったら残りスコアはいくらになるのか。
１１０点以下になったら上記に加え、隣にずれてもフィニッシュの可能性は残るのか、もう一方の隣にずれた時はどうか、この点を、相手が投げている間にシミュレーションしておけば、リズム良く投げることができますよ。
そして、その通りにフィニッシュできたら、そのアレンジは完全にあなたのモノになるはずです！