今年の高3をあげつらうことを書いたことがもとで、そのトバッチリが変な方向に行ったそうな・・・すんませんな。「まあ、ヒマそうやからええやん」と俺。「ヒマじゃないっすよ」とツキのない奴。
少なくとも怖くなくなった・・・この実感はある。変に自分を客観視した評論家のようなコメントが横行している・・・またぞろ蒸し返しといて、このトバッチリ今度はどこへ行くんやろね。でもね、俺だけじゃなくて不特定多数の人々の意見も同様・・・3年前はピリピリして話すことさえ怖かったのに・・・なんてね。
龍神(17期生・慶応大学法学部4年)の意見を借りれば、「そういや今年の高3、沙耶加ちゃんの雰囲気に似てますね」 こんなところで沙耶加(17期生・某小学校講師&来年から教諭)の名前、・・・沙耶加にすれば気分を害するだろうがミミズほどじゃない、・・・当たっている。
まあ、龍神にしたところで、「そんなことを書くなんて・・・僕の立場も考えてくださいよ」と言うだろうが、膿があれば早く出しとくべきだろう。まあ、せいぜい俺の悪口でも言って盛り上がってくれればいい。泣いても笑ってもあとひと月だ。
中3の結女(ゆめ)と話した。内申が思うように伸びない・・・ゆえに明後日は厳しい三者懇談となるはずだ。不思議なことはある・・・結女と同じような点数、むしろ結女のほうがいいのに拓海や沙季の内申は40を超えている。そして結女はそれより8低い・・・。
しゃべったり、余計なことを言っては授業を妨害するタイプでもない、おとなしいはずだ。しかし、内申がない。まあ、女の子を慰めるのは不得手だがこれも仕事、仕方ない。慰めにならないような話をしながら慰めた・・・つもりだ。
結女にすれば、勉強しているのに上がらない、人一倍やってるつもりなのに成果が出ない・・・そんな不満や不平があったようだ。なんや、高校生のコメントに似てるな。・・・いったい誰と比較してるんだろう。
「じゃあ、健人のように小学生がいる時刻から塾に来て勉強したらどう? 少なくともあいつは挙動不審だけど、人一倍勉強している。同じように時間をかけて、それでも上がらんかったらアンタの不満も分かるけどな」 たまたま話を聞いていた里恵(7期生)が口を開く、「私は中3のこの時期には朝の5時に塾に来てたよ」 結女の顔色が変わる。「だからといって早く帰るんじゃなくて、夜は0時を過ぎてた。そいで中学から帰ってくるとすぐに塾に送ってもらってさ、夕食も持ってきてもらったもん。だから担任の先生からは90%落ちるって言われても受けた・・・受けたかったから。それに・・・勉強するの、点数が上がっていくの、楽しかったもん」
午前5時集合・・・懐かしいフレーズだ。これがまた皆ちゃんと来て塾で勉強していた。それから中学まで送るのは俺だ。さすがに深夜にプリントなども打ってたから、あれにはまいった。
「先生がさ、なかなか起きてくれんかってさ。よく遅刻しては怒られた。当時は副室長してたからさ、前に正座で座らされてさ・・・ったく」 怒りの矛先を気にしながら、タバコの紫煙の行方を眺めながらビクビクしている俺。
確かに生徒に起こされたときは手遅れで、渋滞のなかを各中学に送ったものだ。そのおかげでやたら裏道には詳しくなったっけ。
太郎(9期生・東海理化)は高3の頃、古い塾で勉強をしていた。勉強を終えて家に帰る途中、新しい塾の前を通る。新しい塾・・・今の塾だが、その3階の中学生の部屋の明かりがついているのを見ると、古い塾に取って返し勉強を再開したという。・・・「当たり前や、中学生なんぞに負けたくないやろが!」
あの孤高のプライドが滑り止めの立命館や同志社に落ちても、本命だった北海道大学ただ1校に受かった勝因だと俺は思っている。
ところが太郎にかかわった講師や俺たちは、状況的には絶望的であろうとも太郎が最後の最後、北海道大学に乾坤一擲合格することを信じていた・・・なぜか、皆がそう思っていた。それは太郎の弛まぬ真摯な努力、自己満足の努力でなく周りの者たちの心を揺さぶるような、震えさせるような努力・・・それを眺めていたからだ。
当時就職を控えていた4期生の越知(旭洋)は、自腹を切ってまでして北海道大学受験に臨む太郎とともに北海道に渡った。5歳後輩の奇跡を信じていたからだ。
たった一人で眠れぬ凍える夜を過ごす受験生の熱は周りに発散する・・・恐ろしいほどに発散する。
今のウチの最前線にいる生徒たちに望むこと・・・孤高のプライド。
クリックのほう、ほんまにお願いします。
ここ数日、奥さんに拉致されるかっこうで家に帰った。しかし、申し訳ないが家での居心地の良さは俺の牙を摩耗させちまう。今夜は「ミミズの粉末飲んでさ、気持ちが悪いから塾で寝るよ」という言い訳で居残った。そしてNEW CROWNの英語のプリントを1枚作った。これもミミズの効用・・・ほんまに気持ちが悪いって。
今から岡山県の理科を解いてみる。