１２月１５日

昨夜、中２の良幸が中３に合流。
中３とともに福岡県入試問題に臨む。
といっても結果は知らん・・・アカンかったやろな。
それでも中３のダイキ、茨城より簡単なような気がする・・・生意気なコメントおおいに結構。
まあ、それゆえに俺も良幸にさせてみたんやけどね。
晃平も福岡県やったら合格するやろしね。
そんな達成感満面の中３、鈴鹿高校の数学で吹っ飛ぶ。
また新たな課題が見つかったはず。
ちなみに私立高校入試まで、具体的には三重高校入試まで50日を切った。



短縮授業だとかで、午後からさつきにマリコ、果穂が姿を見せる。
俺のほうが遅刻だ。
各自が自分のやるべきことをやっている。
マリコと果穂には鈴鹿高校の昨日やった問題を渡す。
さつきには鈴鹿の復習が終わったら伊勢女子か津田あたりを攻めるようにと言う。
少しずつ小学生が入ってくる。
小学生は線対称と点対象の復習。
いつのまにか中１の進路を抜かしている・・・。


小学生と読み進める光文社新書『99.9％は仮説』の読書会。
今日はエガス・モニスによって行われたロボトミー手術の是非。
ロボトミー手術とは前頭葉を切除する手術。
今からすれば悪魔の手術、しかし当時にすれば統合失調症や鬱病などの精神病に関し、なんら効果的な治療法がなかったのだ。
1930～40年代にかけての世界恐慌による不景気から戦争にかけての時代。
社会情勢からくる精神病患者の増大、それに伴う収容施設の不足が、政府のバックアップを追い風にロボトミー手術はヨーロッパとアメリカで広範囲で行われていく。
その結果、エガス・モニスはロボトミー手術の普及により1949年にノーベル賞を受賞。
ところがロボトミー手術、前頭葉という脳の司令塔（当時は分かっていない）を破壊することで従順にはなるが、意思をも消滅する。
つまり治療効果はあるものの、副作用もある。
しかし治療効果を優先するあまり、副作用には目をつぶっていたわけだ。
ところがクロルプロマジンの発見に端を発する薬物治療の発展により、瞬く間にロボトミー手術は科学史のなかでも特筆される負の遺産となってしまう。

それまでの一般に受け入れられていた仮説は、ある出来事を契機に一瞬に崩壊する。
時代によって正しい方法は変わるのだ。

ロボトミー手術と逆なのがアインシュタインの宇宙定数理論。
アインシュタインが唱えた宇宙定数理論は、宇宙の大きさは一定であることを理論化するために考案されたもの。
しかしハッブルの唱えるビッグバンによる宇宙膨張論が一般に受け入れられる仮説となったことから、宇宙定数理論はアインシュタイン自身でさえ「生涯最大の過ち」と断罪する無用の長物と堕してしまう。
ところがたかだか10年ほど前、1998年に膨張は膨張でも加速膨張していることが実証されたことから、再びアインシュタインの宇宙定数理論が復活する。
あげく2003年に至り、膨大な観測結果から宇宙定数理論がほぼ確実視されることになる。

かつては噴飯ものであった理論が今では一般に受け入れられるようになったわけだ。
ロボトミー手術と宇宙定数理論、このふたつを通して仮説の信憑性は時代によって変移する・・・小学生にそれが分かってくれたらいいかな。
『99.9％は仮説』もほぼ半分まで読み進めてきた。
始めは果たして小学生に読めるんかいなとの不安しきり。
それが嬉しい誤算でここまで来た。
今日の授業を横で聞いていた瞭（津高１年）、「めっちゃ反応ええやん」


隼人が京都から戻る。
明日の現代文は自由参加、というか英単語を熱心にやっている生徒で実施。
英単語が遅れている生徒は英単語の試験を進める。
日本史の授業は中止、これも英単語の試験にあてる。



甚ちゃん、忘年会帰りか。
二人でアキラの話をしていたと思ったらベッドに沈没。
そこへユタカから電話がかかってくる、こっちも飲み会帰りの道すがら。
数日前のユタカのブログに書いてはあったが、よっぽど大きな仕事を仕留めたようだ。
占い師からは40歳くらいで不摂生が祟って病死するとの宣託があったらしいが、タバコをやめる！なんぞとできもしないことをしゃべっている。
機嫌はこの上なくいいようだ。
二人で２週間前の飲み会の反省会の真似事をしてみては笑い飛ばす。
ユタカの威勢のいい話を聞きながら、今が師走であることに気づく。

午前１時半、パリ・ダカールラリーのノリでさつきを送って帰還。
ご父兄から頂いた焼酎の封を開け、俺もまた師走に参戦する。