スポーツ情報局 REIS

REIS(Reiko's Eyes in Sports)では、国内外の気になるスポーツ情報をお伝えします。

中田選手の引退

2006-07-04 | サッカー
「ヒデ引退」
号外に大きく書かれた文字に、街のあちこちで引退を惜しむ声が聞かれた。あまりにも潔すぎる引き際に、私もしばし呆然とした。そして、脳裏にW杯ブラジル戦直後の彼の姿が浮かんだ。

彼はあのピッチの上で、約10分の間、何を思っていたのだろうか。彼の胸のうちを聞きたいという思いと、もし聞けたとしても、いったいどれだけのものが引き出せるのだろうか、という疑問も湧いてきた。中田選手は常に、ピッチ上からメッセージを発し続けていたし、そのメッセージを受け取れているのなら、その胸のうちに秘めた思いも自ずと分かっているはずだと思うからだ。

昨年暮れに、日本代表戦を見に行った。その試合が日本で彼を見られる最後のチャンスだと聞いたからだ。むろん海外ではプレーを続けると思っていたゆえ、まさか生で見る最後になるとは予想していなかった。

もちろん私も中田選手のプレーをもっと見ていたい。しかし、中田選手から独立すべきときが来たのだろう。私たちは彼がこれまで発し続けたメッセージをしっかりと受け止め、これからのサッカー界を盛り上げていかなければならない。

最後に中田選手に感謝の意を込め、拍手を送りたい。

公開記者会見

2006-06-30 | 格闘技
K-1 WORLD MAX2006の戦いの日がやってきた。どの選手が勝ってもおかしくないと思わせるほどの8人が揃った。

昨日は新宿にて、公開記者会見が行なわれた。炎天下の中(32℃あったらしい)、多くのファンが詰めかけた。佐藤選手から始まり、魔裟斗選手までの8名が入場してくると、場に迫力が増した。同時にいい緊張感が走ったようにも思えた。

魔裟斗選手はすべてKOで勝利する、というニュースが踊っていた。たしかに体も引き締まり、顔は自信に満ちあふれていて、いつでもかかってこい、と言わんばかりだった。それに対する小比類巻選手は、すでに視線がトーナメントに向いているように感じた。私が見た限りでは、魔裟斗選手を視界に入れていないようだった。

もう一人の日本人選手、佐藤選手も明日に向けて、非常にいい表情で、ファンの声に応えていた。本物のHEROになるために、と語っている彼にも、ぜひ期待を寄せたい。

最後にベルトを手にするのは誰か、またどんな戦いを見せてくれるのか、しっかりと目に焼き付けたい。

順当な勝ち上がり

2006-06-28 | サッカー
いよいよW杯のベスト8が決まった。残った8カ国を見ると、特に違和感もなく、順当に勝ち上がった印象がある。

昨晩行なわれた、ブラジルVSガーナ戦は、ブラジルの美しいサッカーを見た気がした。ただ、ガーナにも攻め込まれる場面があったが、ジーダのファインセーブもあり、きっちりと押え込んだ。また、この試合で、ロナウド選手がW杯通算15ゴール目を上げ、歴代単独1位の記録を作った。

そしてフランスVSスペイン戦。対戦前は、スペインのほうが有利かと思っていたのだが、前半を折り返した時点で、1-1という状況にどちらにもチャンスがあるように思えた。この試合、やはり目を見張ったのは、ジダンの動き。引退宣言をしている選手とは思えないプレーを披露してくれた。これで、ブラジルとフランスが対戦するという面白いカードが実現することとなる。

W杯開始から始めて何も試合が行なわれない日となるが、ベスト8の戦いを予想するだけでも、ワクワクしてしまうのは私だけだろうか。

目指せ最多勝!

2006-06-28 | 野球
1回が終わった時点で、0-2。楽天相手に、西武の涌井投手は苦戦していたし、20歳初登板は、黒星に終わるかもしれないという不安が、私の中によぎった。しかし、今シーズン好調な涌井投手は、きっちりと白星をたぐり寄せた。

伊東監督からも「安心して任せられる」という言葉が出たとおり、確実に成長を遂げてきているように感じる。今シーズンの初登板を観戦したときも、堂々としたピッチングに期待をしていたが、ここまで続くと、最多勝を目指してほしいと願ってしまう。

同じ西武では、松坂投手も最多勝争いをしている。現在、戦線離脱をしている松坂投手も、うかうかしていられないはずだ。とにかく、両者が切磋琢磨することで、お互いが勝ち星を積み重ねていけば、夢も現実になるはずだ。ぜひこの勢いが続いてほしいものだ。

五輪に対する想い

2006-06-25 | オリンピック
先日、トリノ五輪のテレビ視聴者数が発表された。31億人が見たという同五輪は、冬季大会では史上最高の数値を出したとのこと。それだけ多くの人たちが感動の瞬間をともにしていたのだ。さて、一番平均し長時間が長かったのが、フィンランド。続いて、スウェーデン、ノルウェイと、さすがは冬季種目が強い北欧の国々の視聴時間は長い。そして、4番目がなんと日本だ。荒川選手以外メダルを獲得できず、今ひとつ盛り上がりに欠けていたといわれていたはずなのに、とこの結果に少し驚いた。日本における、五輪に対する想いの強さを物語っている数字だと感じた。

その想いといえば、招致活動でも様々な想いが出てきている。先日、福岡に五輪を招致することに賛成する署名(約27万人)が集まったというニュースが流れた。一方で計画に反対する意見も見られる。私個人としては、日本で五輪が見られるのは非常に嬉しいし、何より子どもたちが世界各国から集まる人たちと触れ合える絶好の機会になると考えている。先に述べたトリノ五輪でも、地元の小学生たちが試合を観戦し、様々な国と触れ合える瞬間を持てていることが、心底羨ましかった。招致地決定まで、相当時間があるが、ぜひ素晴らしい五輪が開催できるように努めてほしい。

2014年冬季五輪への第1歩

2006-06-22 | オリンピック
明朝は日本戦が行われ、多くの方がその勝敗の行方に気をもんでいることと思いますが、私にとっては、もうひとつ気になるニュースが飛び込んできました。22日より、IOC理事会が始まりました。この理事会では、2014年冬季五輪開催都市の第1次選考が行われます。平昌(韓国)、ザルツブルク(オーストリア)、ハカ(スペイン)、ソフィア(ブルガリア)、ソチ(ロシア)、ボルジョミ(グルジア)、アルマトイ(カザフスタン)から候補を数都市に絞り込むこととなります。
(その前の大会となる、2010年はバンクーバー(カナダ)で行われるため、北米地域から2014年の大会立候補はありませんでした)

また、2008年北京五輪の競技日程の最終判断は、ロゲ会長に一任されることとなりました。W杯の試合でも起きたことですが、テレビ放映を優先させるのか、選手がベストな状態で臨めるようにするのか、という相反する選択をしなければならない状況となっています。個人的には、後者を優先させることを望みますが、一筋縄ではいかないでしょう。

マン・オブ・ザ・マッチに選出されるフレイ

2006-06-20 | サッカー
W杯が始まって以来、7時間の時差に悩まされていたこともあり、昨日は日本時間に戻すつもりだった。しかし、気づけばスイス対トーゴの試合が始まり、そのままTVに吸い込まれていた。

当事国には失礼を承知ながら、私自身それほど注目していた試合ではなかったので、見るつもりもなかった。しかし、スイスの先制点を見て、興奮してしまい、TVを消すことができなかった。ゴールまでの流れがきちんとできていて、かつ決めるべき時にきちんと結果を出すことの重要性を改めて、痛感させられた。

その先制点をたたき出した、フレイがMan of the Mathに選出されたが、点数を単に取るだけでなく、精力的に動き、キープレーヤーになるまでになってこそ、そういったチャンスをつかめるように感じた試合だった。

高い壁に挑む最終戦

2006-06-19 | サッカー
スコアレスドローに終わった試合。決して負け試合ではなかっただけに、大きな失望感に襲われた。川口選手の好セーブがあったのにも関わらず、ゴールネットを揺らすことができなかった(枠内シュートも少なかった)。特にFWが点を取れない状況は、本当に厳しい。

今回の引き分けに関しては、痛恨のドローという見方と、望みを繋いだという見方があるが、私自身は後者だと願って止まない。もちろん最終戦の相手、ブラジルは簡単に勝たせてくれるほど甘くはない。しかしマリナーズのイチロー選手が「もう試合がなかった状況とは全然違う。まだ試合ができる」と語ったように、可能性が0でない以上、12番目の選手として、一緒にグループリーグ最終戦を戦いたい。

Eグループが死の組?

2006-06-18 | サッカー
今回のW杯は、優勝候補といわれている国々が順当に勝ちあがっているが、意外にもE組が混戦を極めている。まず、チェコ対ガーナ戦。チェコの巧みなパス回しに翻弄されるかと思いきや、ガーナのディフェンスはよく守り、逆にその守備意識の高さが、攻撃への兆しとなった。

早々と失点したチェコは、後半に入り少しずつ自分たちの形を見出そうと、左右を使ったりして、徐々に攻めあがっていった。しかしゴールは遠かった。ガーナが完封で、チェコを押し切ってしまった。

これでイタリアがE組で一抜けするかと思いきや、アメリカと壮絶な戦いを繰り広げることになった。レッドカードが飛び交った試合は、何と1対1の引き分けに終ったのである。これですべてのチームが最終戦に望みを繋ぐ格好になった。イタリアとチェコが簡単に抜けると思っていたし、緒戦の戦いを見る限りでも確実視していたが、全く予断を許さぬ状況となった。これでイタリアとチェコの試合が非常に楽しみになったことは事実である。まさに死闘を繰り広げるカードとなるからだ。

松坂投手 遅かった100勝?

2006-06-17 | 野球
6月16日(金)。松坂大輔投手は、横浜ベイスターズからプロ通算100勝目となる勝利をもぎ取った。体調がそれほどよくなかったという松坂だが、140キロ台後半のストレートを中心に11奪三振を奪う上々の出来だった。特にここぞという場面での気持ちのこもったピッチングは、目の前で見ているこちらを熱くさせた。

伊藤監督は、この100勝目がまだ達成していなかったことに驚いたそうだが、史上最速の記録達成となった(ただし、日米通算で考えるとアメリカに渡った野茂投手が最速記録を保持しているそうだ)

相手は、横浜高校で一緒に戦った小池選手を始め、古木選手など、同年代選手がいる横浜だったことも嬉しかったのかもしれない。貫禄を見せ付けた松坂投手が、プロ野球のエースであることを改めて痛感させられた。ただ、彼にとっては100勝はあくまでも通過点。本人も100勝をそんなに意識していなかったというのだから、大物は違う。

これからどこまで記録を伸ばすのかというのも楽しみだが、松坂投手自身は、そう
いう数字だけにこだわるのではないように思う。気迫漲る勝負、気持ちのこもったピッチングを見たい。

王者の貫禄 ガトリン選手、100mで圧勝

2005-08-09 | 陸上
「後半に力を抜いても、これだけ速く走れるなんて」
ガトリン選手の1次予選の走りを観ながら、改めてその強さを感じていた。

たった10秒の間に決着してしまう、男子100mの戦い。1秒の争いではなく、0.1秒、いや0.01秒の戦いは、観るものを釘付けにしてしまう。もちろん私も例外ではない。しかし、そのわずかな差を戦っている選手ほど感じられているか、と問われると、答えはノーだろう。100mに出場する選手たちの恐ろしいほど研ぎ澄まされた時間への感覚。わずかな時間の中での駆け引きは、間違いなく、世界中のアスリートの中でも抜きんでいるだろう。


さて、そんな100mだが、今回の世界陸上を制したのは、やはり王者、ガトリンだった。終盤からグイグイと他選手を引き離してのぶっちぎりの優勝。2位以下の争いが混沌としていたこともあってか、その強さは光った。

ただ、この戦いはあくまでも通過点。この世界陸上で、彼が目標とする3冠までの道のりは長い。ぜひ王者の貫禄を、200m、400mリレーでも見せつけてほしい。

日本でのオリンピック再び?

2005-08-09 | オリンピック
1964年の東京でのオリンピックから、早40年。あのオリンピックの感動は、当時生きていた方々にとっては格別なものだと思う。というのも、1998年の長野オリンピックは私にとって、どのオリンピックよりもテレビに釘付けになり、また一番感動したオリンピックだったからだ。

さて、そんなオリンピックが、しかも夏のオリンピックが再び日本で開催されるかもしれない、というニュースを聞いたのが約1ヶ月前。つい先日には、東京も名乗りを上げ、国内でまず盛り上がりを見せそうな気配だ。

ところで、先ほど40年、という話をしたが、もちろんその間にも日本は名乗りを上げていた。おそらく記憶に新しいのが、2008年のオリンピック開催権を争ったものだろう。同じアジアの中国の北京が開催する権利を得たわけだが、そのときに日本の大阪も立候補していた。そのほか、名古屋もかつて立候補したことがあったり、と実は何度もチャレンジはしているのである。

予定では、2020年の開催を目指すということだが、その4年前のオリンピック開催地争いから、名乗りを上げる見込みだ。これから国内でどれだけの地域が開催に興味を示すのか。ぜひ国内で質の高い争いを繰り広げて、世界にアピールをしてほしい。

逆転劇は全国でも 高校野球 近江VS桐光学園

2005-08-07 | 野球
神奈川大会でも逆転劇を何度も見せた桐光学園高校。甲子園初戦でも、やはり逆転劇で勝利をものにした。

1回表。近江高校がさっそく5点を先取する。初回の5点は重くのしかかってくるのではないか、と半ば不安に思いながら戦況を見つめていた。しかし桐光学園のピッチャーが石渡選手に代わると、流れがじわりじわりと変わり始めた。

2回裏に外野フライで1点を取り返す。続く3回表に1点を取られたものの、徐々にその差をつめていく。そして5回裏。ヒットに次ぐ、ヒットで、完全に流れを呼び込んだ。この試合、初めてリードを奪った。6連打を含む、計7安打。どれもうまく野手の間を抜けたり、外野にポトリと落ちたりするもので、相手にとっては非常にいやなヒットだったのではないだろうか。当然ベンチも、アルプススタンドも、ボルテージがあがっていった。

桐光学園の石渡選手のピッチングは、大きく崩れることもなく、なかなか捉えられないでいた。しかし、高校野球は最後の最後まで分からない。

9回表に、1点差に詰め寄る。両校の応援も最後の力を振り絞って、選手たちを後押ししていた。最後は空振りの三振。石渡選手の力投が光った。

熱い夏がやってきた! 高校野球開幕

2005-08-06 | 野球
「感謝の気持ちを忘れず、高校生らしく最後まで白球を追い続けることを誓います」日本航空高校のキャプテン、新井選手の選手宣誓が、甲子園に響き渡った。感謝の気持ちを、という思いが、堂々とした宣誓から伝わってきた。

夏の高校野球が始まった。初日からさっそくの熱戦が繰り広げられている。

今日の第2試合、智弁和歌山高校と青森山田高校の対戦は、9回までドキドキさせる面白い一戦となった。

2回表に先制した智弁和歌山に対し、すぐさま同点に追いついた青森山田。一進一退の攻防になるのではと感じた。途中雨での中断もあったが、最終的に勝利を手にしたのは、青森山田だった。

5回裏に3点を取り、この試合、初めて勝ち越しをしたことで、ピッチャーの柳田選手が、自分のリズムを取り戻したように思えた。相手に追加点を許さず、9回まで0点に押さえ込んだ。

9回表も簡単に3アウトを取るのではないか、と思ったが、やはり智弁和歌山も最後の最後に粘りを見せてきた。ノーアウト2、3塁という絶好のチャンスをつくり、その2者をきちんと生還させて、2点差まで追いついた。青森山田のナインに、焦りのようなものが走ったものの、最後は落ち着いて勝利をものにした。

悲願の一勝をもぎ取った青森山田。次回の試合でも、ぜひ素晴らしい試合を見せてほしい。

スタンドがステージに! 千葉ロッテマリーンズVS楽天イーグルス

2005-08-04 | 野球
球場で楽器を演奏できる。そんなニュースに、高校野球で応援したときのことを思い出していた。広い球場で、しかもMLBでおなじみの「Take Me Out to the Ball Game(私を野球に連れてって)」を演奏できるとあって、千葉まで足を運んだ。

本拠地での9連戦の初戦。千葉ロッテマリーンズは、様々な企画を打ち出している。そのひとつが、今回の催し。7回の表が終わったところで、スタンドのお客さん全員がオーケストラとなって、曲を演奏をした。

いつもなら、ジェット風船のみが飛ぶこともあり、待ちきれず演奏中に手を離してしまう場面も見られたが、久しぶりに楽器を球場で演奏できたことは本当に嬉しいことだった。


ロッテもチーム全体の好調ぶりを遺憾なく発揮して、大勝。客席にたくさん詰めかけたロッテファンを大いに喜ばせた。もともと地元ファンの熱い応援で支えられているチームだが、チームの勢いとともに、そのファン層も拡大しているのではないかと感じさせられた。違うチームのファンである私にとっては、脅威な存在であるものの、選手にとってはものすごく心強いファンだろう。

この9連戦で波に乗っていきそうな気配を感じながら、球場を後にした。